東京株式(大引け)=358円高、新型コロナ警戒もリスク選好ムード変わらず

市況
2020年7月15日 15時42分

15日の東京株式市場は前日の米株高などを受けリスクを取る動きが強まり、日経平均株価は大きく切り返し、2万3000円大台を目前に捉えた。

大引けの日経平均株価は前営業日比358円49銭高の2万2945円50銭と急反発。東証1部の売買高概算は12億4571万株、売買代金概算は2兆2092億3000万円。値上がり銘柄数は1860、対して値下がり銘柄数は260、変わらずは51銘柄だった。

きょうの東京市場は新型コロナウイルス感染症の広がりが警戒されるなかも、前日の米国株市場でNYダウが大幅続伸したことを受けリスク選好の流れとなった。日銀の金融政策決定会合では大規模金融緩和策の維持を決め、相場は織り込み済みであったとはいえ、市場に買い安心感を与え後場は日経平均が次第に上げ幅を拡大する展開となった。取引時間中は中国・上海株が寄り後に軟化するなどアジア株市場は高安まちまちだったものの、米バイオ企業による新型コロナのワクチン開発に対する期待などを背景に継続的な買いが入り、全体相場を押し上げた。「香港国家安全維持法」に絡む米中関係の先鋭化もこれを嫌気する売り圧力は限定的だった。売買代金は今一つ盛り上がりを欠いたものの東証1部の86%の銘柄が上昇する買い気の強い地合いだった。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が群を抜く商いをこなし頑強だったほか、ソニー<6758>も買いを集めた。任天堂<7974>が高く、東京エレクトロン<8035>、トヨタ自動車<7203>なども上昇した。ファナック<6954>、SMC<6273>が大きく上値を伸ばし、信越化学工業<4063>も値を上げた。ダントーホールディングス<5337>が連日のストップ高、イズミ<8273>PR TIMES<3922>などもストップ高に買われ、セラク<6199>も急騰した。

半面、レーザーテック<6920>が利益確定売りで値を下げ、ネクソン<3659>、エーザイ<4523>なども軟調だった。Gunosy<6047>が値下がり率トップに売られたほか、IDOM<7599>、アトラ<6029>、ネオス<3627>なども大幅安。日本電子材料<6855>、日本通信<9424>などの下げも目立った。

出所:MINKABU PRESS

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