株価指数先物【昼のコメント】NT倍率の低下を想定したTOPIX型シフトが続く

市況
2020年7月16日 12時19分

日経225先物は11時30分時点、前日比170円安の2万2780円(-0.74%)前後で推移している。米国市場の上昇は材料視されたものの、前日伝わっていた米モデルナの新型コロナウイルスワクチンの抗体獲得を好感した上昇であり、織り込み済みの中で利益確定の流れが先行した。寄り付きは2万2900円とシカゴ先物清算値(2万2890円)にサヤ寄せして始まった。現物の寄り付き後はこう着感の強い展開が続いており、2万2850円を挟んでの狭いレンジ取引に。前引け間際には都内で新型コロナウイルスの新たな感染の確認が280人台になる見通しが伝わると、前引け後には2万2750円まで下げ幅を広げる場面もみられている。

前引けの TOPIXは0.27%の下落となった。下落率が0.30%でも日銀のETF買い入れが行われたこともあったが、昨日が強い上昇だったこともあり、反動の範囲内として日銀のETF買い入れはないだろう。また、中国の4-6月国内総生産(GDP)はプラス3.2%となり、四半期のGDPの伸び率は2期ぶりにプラスとなった。しかし、上海指数の反応は限られ、小幅に下落して推移していることも手掛けづらさにつながっている。

グローベックスのNYダウ先物が130ドル安程度で推移しており、後場もこう着感の強い相場展開が見込まれる。ただ、これまでのレンジ上限だった2万2700円どころがサポートとして意識されやすく、売り込みづらいだろう。都内の感染報道で短期筋のショートが入っていることから、カバーの動きも底堅さにつながりそうだ。こう着の中でハイテク株の利益確定の動きが目立っており、NT倍率の低下を想定したTOPIX型シフトが続こう。NT倍率の先物中心限月で14.38まで低下。4営業日連続で陰線を形成しており、25日移動平均線が位置する14.30割れ辺りが意識されてくる可能性もありそうだ。

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