話題株ピックアップ【昼刊】:テラスカイ、ベイカレント、メディアドゥ

注目
2020年7月16日 11時40分

■テラスカイ <3915>  3,280円  +500 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率4位

テラスカイ<3915>はストップ高。15日の取引終了後に発表した21年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算は、売上高29億2600万円(前年同期比37.8%増)、経常利益3億1900万円(同66.1%増)といずれも拡大しており、これを好感する買いが入っている。クラウド市場が急速に拡大するなか、主力のソリューション事業でセールスフォースを中心としたクラウドサービスの導入開発案件、アマゾンウェブサービス(AWS)へのクラウドマイグレーション案件が大幅に増加した。また、製品事業でクラウドデータ連携基盤や画面作成ツール、グループウェアの契約が引き続き伸びたことも増益に貢献した。第1四半期経常利益の通期計画(5億円)に対する進捗率は62.9%に達しており、業績上振れ期待が台頭している。

■ベイカレント <6532>  10,980円  +1,500 円 (+15.8%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率5位

ベイカレント・コンサルティング<6532>はストップ高の1万980円水準でカイ気配となっている。15日の取引終了後、第1四半期(3~5月)単独決算を発表しており、売上高100億2000万円(前年同期比28.1%増)、営業利益29億8700万円(同82.0%増)と、大幅な営業増益となったことが好感されている。前期から継続していた好調な受注状況とあわせて前期に約24%増員したコンサルタントの戦力化が進んだことが業績向上に貢献した。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高のみ発表しており、350億~380億円(前期比6.1%~15.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■メディアドゥ <3678>  5,330円  +695 円 (+15.0%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率6位

メディアドゥ<3678>が続急伸し、6月3日以来の上場来高値を更新している。15日の取引終了後に発表した21年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算は、売上高202億9200万円(前年同期比31.3%増)、経常利益7億3400万円(同61.0%増)と大幅増収増益を達成しており、これが好材料視されている。新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり消費の増加や紙本から電子書籍への移行の進展を追い風に、主力の電子書籍流通事業の収益が大きく伸びた。同事業では引き続き「LINEマンガ」「Amazon Kindle」などの電子書店への取り次ぎ販売や電子書籍配信ソリューションの提供などを行った。第1四半期経常利益の通期計画(20億円)に対する進捗率は36.7%と高水準で、幸先の良いスタートを切ったことが好感されている。

■デサント <8114>  1,832円  +123 円 (+7.2%)  11:30現在

デサント<8114>は急伸し4連騰となっている。15日の取引終了後、未定としていた21年3月期の連結業績予想について、営業利益5億円(前期比31.9%増)、最終損益50億円の黒字(前期24億8100万円の赤字)と発表しており、これが好感されている。国内外において、新型コロナウイルス感染拡大の影響が一定期間にわたり継続すると想定していることや前期に欧米子会社の休止、譲渡などを行ったことにより、売上高は1010億円(前期比18.9%減)を見込む。ただ、固定費の減少や販管費の削減に加え、中国における合弁会社の再編に伴い持分変動差額として約40億円を計上するとしており、これらが利益を押し上げる見通しだ。

■グリムス <3150>  3,140円  +170 円 (+5.7%)  11:30現在

グリムス<3150>が急反発している。15日の取引終了後、8月31日現在の株主を対象に1対2の株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上や投資家層の拡大を期待するなど買いが入っている。

■ベルーナ <9997>  722円  +36 円 (+5.3%)  11:30現在

ベルーナ<9997>がカイ気配スタートで上値追いに弾みがついている。アパレルを中心とするカタログ通販の大手で、新型コロナウイルス感染症の拡大による巣ごもり消費の増勢を背景に収益機会が膨らんでおり、株式市場でもこれを評価する買いが継続的に入っている。同社が15日取引終了後に発表した6月の月次売上高は前年同月比22.3%増と2カ月連続で前年実績を大幅に上回っており、これが改めて株価を刺激する格好となっている。今年1月7日に年初来高値715円をつけてからコロナ禍で大幅な下落を余儀なくされたが、その後は戻り足が急で時価は新高値にあと一息に迫っている。

■日本取引所グループ <8697>  2,679円  +131 円 (+5.1%)  11:30現在

日本取引所グループ<8697>が急伸。新高値に買われた。日本経済新聞社は15日の取終了後、日経平均株価の臨時入れ替えで同社株を新規採用することを明らかにした。ソニーフィナンシャルホールディングス<8729>が、ソニー<6758>による完全子会社化を目的としたTOB(株式公開買い付け)の結果、将来の上場廃止の可能性が高まったことに伴うもの。7月28日の終値ベースでリバランスの売買が発生する見込み。大和証券では、日本取引所への買いインパクトは約2570万株、約18.5日分と推定している。

■エニグモ <3665>  1,317円  +44 円 (+3.5%)  11:30現在

エニグモ<3665>が大幅続伸。ここ国内でも新型コロナウイルスの感染第2波に対する警戒感が強まっており、東京都は感染状況を重く見て、15日に警戒レベルを4段階で最も深刻な「感染が拡大している」に引き上げている。再び外出自粛の動きが予想されるなか、巣ごもり消費関連で売り上げを伸ばす企業に注目が集まり始めている。海外ブランド品などの輸入通販サイト「バイマ」を運営しており、業績は20年1月期の営業利益が前期比26%増の26億9200万円と大幅な伸びを達成し過去最高利益を更新、21年3月期について会社側は非開示ながら成長トレンドが続く可能性が高いとみられている。ここにきて靴や衣料品の通販サイトを手掛けるロコンド<3558>が連日のストップ高に買われる人気となっていることも同社株の刺激材料となっているもようだ。

■国際石油開発帝石 <1605>  665.4円  +18.6 円 (+2.9%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株が上値指向を強めている。前日のWTI原油先物価格は91セント高の1バレル=41ドル20セントと続伸、40ドル台を固める動きをみせている。新型コロナウイルス感染拡大による過度な世界景気減速懸念が原油市況の急速な軟化をもたらしたが、時価は3月初旬の水準を回復している。前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が高く、東京市場でも原油価格と株価連動性の高い資源開発関連セクターに買いを引き寄せている。

■三菱UFJ <8306>  431.4円  +6.8 円 (+1.6%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>など生保株が軒並み堅調。全体相場が軟調ななか強さを発揮している。ここ半導体関連など先駆したハイテク株が売られる一方、出遅れていた内需株にリターンリバーサル狙いの買いが入る流れとなっており、大手金融株もその流れに乗っている。前日の米株市場では米長期債利回りの上昇などを追い風にゴールドマン・サックスやJPモルガンなど大手銀行株が軒並み上昇、東京市場もこの流れを引き継ぐ形となった。

■コマツ <6301>  2,288.5円  +12 円 (+0.5%)  11:30現在

コマツ<6301>は4日続伸。この日、中国国家統計局が発表した4~6月期の国内総生産(GDP)は、実質で前年同期比3.2%増と市場予想(2.5%増)を上回った。1~3月期の6.8%減からプラス成長に転換した。

■サーバーワークス <4434>  17,240円  -1,960 円 (-10.2%)  11:30現在

15日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は17%減益で着地」が嫌気された。

サーバーワークス <4434> [東証M] が7月15日大引け後(15:00)に決算を発表。21年2月期第1四半期(3-5月)の経常利益(非連結)は前年同期比17.4%減の7600万円に減り、通期計画の4億2600万円に対する進捗率は17.8%となり、前年同期の21.9%とほぼ同水準だった。

⇒⇒サーバーワークスの詳しい業績推移表を見る

■ブロンコビリー <3091>  2,181円  -72 円 (-3.2%)  11:30現在

ブロンコビリー<3091>が反落。15日取引終了後、これまで「未定」としていた20年12月期の業績予想を発表し、最終損益は4億5000万円の赤字(前期は15億4400万円の黒字)となる見通しを明らかにした。同社の最終赤字転落は、2007年の株式上場以来、初めて。売上高は170億円(前期比23.8%減)、営業利益は1億円(同95.8%減)を見込んでいる。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い4月8日から30日まで関東・関西地区など77店舗の休業を実施したことなどが響く。足もとで来店客数は回復傾向にあるが、今期は大幅な減益となる見通しだ。なお、中間配当はゼロとするが期末配当は10円を予定しており、年間配当は10円(前期比14円減)とする計画だ。

■東京エレクトロン <8035>  28,270円  -915 円 (-3.1%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が反落、6月下旬にマドを開けて買われてから前週までほぼ一直線の上昇波動を描いてきたが、目先5日移動平均線に上値を押さえられる形で上値が重くなっている。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株指数は上昇したものの、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は小幅ながら反落した。半導体メモリー市況の回復スピードがやや鈍化しており、足もとでは利益確定の動きも散見される。東京市場でも全般はリターンリバーサルの流れにあり、同社株を筆頭に先駆した半導体関連は利食い圧力に押される展開を余儀なくされている。

■東京衡機 <7719>  382円  +80 円 (+26.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

東京衡機<7719>がストップ高カイ気配となっている。15日の取引終了後に発表した21年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算は、売上高22億7000万円(前年同期比68.8%増)、経常利益1億5300万円(同4.7倍)に急拡大しており、これを評価する買いが向かった。手持ちの受注案件の出荷が順調に進んだ主力の試験機事業が業績を牽引した。また、商事事業の収益急増したことも業績高変化の要因となった。量販店向け商品の販売は新型コロナウイルス感染拡大の影響で訪日外国人観光客が激減し大幅に減少したものの、前期から開始した海外向け商品の販売が大きく伸びたという。

■シー・エス・ランバー <7808>  1,500円  +300 円 (+25.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

プレカット木材の加工販売を手掛けるシー・エス・ランバー<7808>がストップ高カイ気配。15日の取引終了後に発表した20年5月期の連結経常利益は10億2600万円となり、従来予想の8億7000万円を上回って着地したことが好材料視されている。消費税増税前の駆け込み需要や住宅取得支援策などを追い風に、主力のプレカット事業の受注が好調だった。また、不動産賃貸事業では保育所と介護施設向け賃貸施設からの安定した賃料収入を維持したほか、20年4月開所の4つの保育所施設からの礼金収入と賃料収入もあったとしている。併せて発表した21年5月期の同利益予想は前期比1.6%増の10億4200万円と前期に続き過去最高益を更新する見通しとしている。

●ストップ高銘柄

ダントーHD <5337>  219円  +50 円 (+29.6%) ストップ高   11:30現在

ロコンド <3558>  2,159円  +400 円 (+22.7%) ストップ高   11:30現在

PR TIMES <3922>  3,780円  +700 円 (+22.7%) ストップ高   11:30現在

ウッドフレンズ <8886>  1,712円  +300 円 (+21.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、11銘柄

●ストップ安銘柄

サイバーステップ <3810>  1,149円  -300 円 (-20.7%) ストップ安   11:30現在

イノベーション <3970>  4,285円  -700 円 (-14.0%) ストップ安   11:30現在

WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在

以上、3銘柄

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