話題株ピックアップ【昼刊】:テラスカイ、PSS、NEC

注目
2020年7月20日 11時39分

■テラスカイ <3915>  4,060円  +405 円 (+11.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

テラスカイ<3915>が3連騰。株価は16年5月につけた高値3748円(分割後修正値)を上抜いて4000円台に突入、約4年2カ月ぶりの上場来高値更新を果たしている。同社は15日の取引終了後に21年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。売上高29億2600万円(前年同期比37.8%増)、経常利益3億1900万円(同66.1%増)といずれも拡大しており、これが引き続き材料視されている。クラウド市場が急速に拡大するなか、主力のソリューション事業でセールスフォースを中心としたクラウドサービスの導入開発案件、アマゾンウェブサービス(AWS)へのクラウドマイグレーション案件が大幅に増加したほか、製品事業ではクラウドデータ連携基盤や画面作成ツール、グループウェアの契約が伸びた。今期は経常利益段階で5億700万円(前期比33.4%減)と大幅減益を見込むが、第1四半期に絶好のスタートを切ったことで、業績上振れ期待が膨らんでいる。

■岩井コスモ <8707>  1,261円  +107 円 (+9.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

岩井コスモホールディングス<8707>が急伸。前週末17日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算速報値が、売上高58億7000万円(前年同期比25.0%増)、営業利益18億5900万円(同99.6%増)と大幅増益となったことが好感されている。日米の株式市場が活況を呈するなか、委託手数料、トレーディング利益とも増加したという。特に、ナスダック総合指数が史上最高値を更新するなど良好なマーケット環境を背景に米国株式の売買が膨らんだことが寄与した。

■パソナグループ <2168>  1,307円  +103 円 (+8.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

パソナグループ<2168>は大幅反発。前週末17日の取引終了後に21年5月期連結業績予想を発表し、売上高3100億円(前期比4.6%減)、営業利益100億円(同5.5%減)、最終利益25億円(同4.2倍)と大幅な最終増益を見込んでおり、これが好感されている。企業の効率的な事業活動を支援するBPOサービス(委託・請負)や再就職支援サービスの領域で企業需要の拡大が見込まれるものの、新型コロナウイルス感染症の収束時期や第2波の発生懸念など不透明感が強く、それによる国内企業の事業活動や人材採用に影響が生じることから、営業利益は減益を見込む。ただ、前期に計上した固定資産の減損損失の一時的な要因がなくなるため、最終利益は大幅増益となる見通しだ。なお、20年5月期決算は、売上高3249億8400万円(前の期比0.6%減)、営業利益105億7700万円(同11.8%増)、純利益5億9400万円(同69.9%減)だった。

■PSS <7707>  1,363円  +37 円 (+2.8%)  11:30現在

プレシジョン・システム・サイエンス<7707>が反発している。17日の取引終了後、提携するエリテック社製の全自動PCR検査装置「エリート インジーニアス」とPCR試薬「エリート MGB SARS-CoV-2 キット」を8月3日から販売開始すると発表しており、これを好材料視する買いが入っている。併せて、自社ブランドの全自動PCR検査装置「ジーンリード エイト」とセルテスト社製「COVID-19」検査用PCR試薬「VIASURE SARS-CoV-2 PCR」についても同日発売を開始することを明らかにした。検査用PCR試薬の「エリート MGB SARS-CoV-2 キット」と「VIASURE SARS-CoV-2 PCR」は保険適用の対象製品になっているという。なお、今後の事業見通しについては、同製品販売を見込んだ事業計画を策定中としている。

■NEC <6701>  5,790円  +130 円 (+2.3%)  11:30現在

NEC<6701>と富士通<6702>が上伸しそろって年初来高値を更新。19日付の日本経済新聞は、「英国政府が日本政府に対し、次世代通信規格『5G』の通信網づくりで協力を求めたことが分かった」と報道。英国は中国の通信機器最大手ファーウェイを排除する方針を決めたが、「NECや富士通がファーウェイに代わる調達先となる可能性に言及し、両社の技術やコストの競争力を高める支援を要望した」と伝えた。これに伴い両社の基地局など5G製品が、英国でのファーウェイ代替需要を獲得することへの期待が膨らんだ。

■日本電産 <6594>  7,670円  +114 円 (+1.5%)  11:30現在

日本電産<6594>は6日続伸となっている。SMBC日興証券が17日付で同社の投資判断「1」を据え置き、目標株価を7700円から8400円に引き上げたことが材料視されているようだ。リポートでは、政治的なエコブームもあり、トラクションモーター拡販の可能性は高まると評価。また、足元のCOVID-19によるマクロ経済の低迷は業績面でマイナスとなるものの、同社の買収戦略には追い風になると指摘し、注目ポイントに挙げている。なお、同社は主力株の先陣を切って明日4~6月期決算の発表を予定しており その業績動向にマーケットの注目が集まっている。

■ウエルシア <3141>  9,240円  +130 円 (+1.4%)  11:30現在

ウエルシアホールディングス<3141>が続伸している。前週末17日の取引終了後、8月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。

■ユナイテッド <8960>  100,800円  -8,900 円 (-8.1%)  11:30現在

17日に決算を発表。「前期経常が一転減益で下振れ着地・今期は26%減益へ」が嫌気された。

ユナイテッド・アーバン投資法人 <8960> [東証R] が7月17日大引け後(15:00)に決算を発表。20年5月期の経常利益は前の期比8.6%減の96.3億円になり、従来予想の107億円を下回り、増益予想から一転して減益で着地。20年11月期も前期比26.3%減の70.9億円に減る見通しとなった。

⇒⇒ユナイテッドの詳しい業績推移表を見る

■Genky <9267>  3,550円  -140 円 (-3.8%)  11:30現在

Genky DrugStores<9267>が大幅反落している。午前9時ごろ、集計中の20年6月期連結業績予想について、売上高が1170億円から1236億300万円(前の期比19.0%増)へ、営業利益が30億円から43億4100万円(同7.3%増)へ、純利益が21億円から27億5500万円(同2.2%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。消費税増税後の節約志向に応えて、ディスカウント路線を更に強めたことが奏功した。また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、マスクや消毒用アルコールなどの需要が拡大したほか、外出自粛による巣ごもり需要により食料品の需要が拡大したことも寄与した。

■NOK <7240>  1,291円  -41 円 (-3.1%)  11:30現在

NOK<7240>が3日続落している。17日の取引終了後、非開示としていた21年3月期上期(4~9月)の連結業績予想は、売上高2370億円(前年同期比23.1%減)、経常損益171億円の赤字(前年同期は40億8100万円の黒字)になる見通しと発表しており、これが嫌気されている。新型コロウイルス感染拡大の影響により、足もとで国内外の販売が大幅に減少していることが響く。なお、通期業績予想については、合理的な算定が可能となった時点で速やかに開示するとしている。

■3DM <7777>  426円  +80 円 (+23.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

スリー・ディー・マトリックス<7777>がストップ高カイ気配。17日の取引終了後、自己組織化ペプチド技術を用いた吸収性局所止血材「TDM-621」の国内製造販売承認を取得したと発表しており、これが好感されている。TDM-621は、人体の構成成分である3種のアミノ酸から成るペプチドを原料とした透明な液体で、血液に触れると瞬時にハイドロゲルを形成する特性(自己組織化)により、出血面を物理的に塞いで止血を行うもの。動物由来の物質を完全に排除したことで、既存製品と比べてC型肝炎ウイルスなどに感染するリスクがないのが特徴という。同時に、中国プロメテウス・バイオ社と協力して日本国内向けに開発を進めている新型コロナウイルス感染症抗体検査キットについて、試験研究用として大阪大学眞田文博寄附講座准教授に提供し、使用が開始されたと発表しており、これも好材料視されている。今回の試験研究は、新型コロナウイルス感染症非感染検体を用い、抗体検査キットの特異度を評価することが目的。同社はアンジェス<4563>が主導するワクチン開発グループの一員として抗体検査キットを関係施設に提供するだけではなく、新型コロナウイルス感染症向けワクチンの投与前抗体検査用のコンパニオン診断薬としての承認を獲得することを目指すとしている。

■クラスターテクノロジー <4240>  462円  +76 円 (+19.7%)  11:30現在

クラスターテクノロジー<4240>が急騰。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「人の臓器の機能を模した『ミニ臓器』を新型コロナウイルス感染症の研究に生かす試みが相次いでいる」と報じられている。記事によると、ミニ臓器は正式には「オルガノイド」と呼ばれ、臓器を構成する複数種類の細胞を立体培養して作るという。ここから、インクジェットのバイオ分野での開発が期待されている同社に思惑的な買いが入っているようだ。

■エヌジェイ <9421>  1,081円  +150 円 (+16.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

エヌジェイホールディングス<9421>がストップ高の1081円水準でカイ気配となっている。同社子会社ゲームスタジオでは、ニンテンドースイッチ向けに「棋士・藤井聡太の将棋トレーニング」を今年3月にリリースしているが、将棋の藤井聡太棋聖が16日に史上最年少でのタイトルを獲得したことで、複数のメディアが同ゲームを取り上げており、人気化を期待した買いが入っているようだ。

■マツオカ <3611>  1,890円  +87 円 (+4.8%)  11:30現在

マツオカコーポレーション<3611>が4日続伸している。午前10時ごろ、ベトナム北部ゲアン省に昨年11月に設立したアンナム工場で、感染対策防護服などの中核生産拠点を整備する新たなプロジェクトを開始すると発表しており、これが好材料視されている。新型コロナウイルスの感染拡大で国内での需給がひっ迫し、また平時からの備蓄が求められている感染対策防護服などの安定供給を図るのが目的で、新たに工場敷地内に最先端のクリーンルームや、需給の動向に応じて急速な生産拡大要請にも対応可能なIoT生産設備を導入。また、防護服などの受注がない時期については、工場の安定運営を支えるべく、通常の衣料品縫製加工ラインとして活用できるよう設備設計を工夫するとしている。なお、本プロジェクトの開始にあたり、経済産業省が海外製造拠点におけるサプライチェーン強靱化に向けた設備導入を支援する「海外サプライチェーン多元化等支援事業」に採択されたとしている。

●ストップ高銘柄

ウッドフレンズ <8886>  2,612円  +500 円 (+23.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

小田原エンジニアリング <6149>  2,300円  +400 円 (+21.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

大日光 <6635>  703円  +100 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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