話題株ピックアップ【夕刊】(1):テラスカイ、PSS、NEC

注目
2020年7月20日 15時14分

■テラスカイ <3915>  4,070円  +415 円 (+11.4%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

テラスカイ<3915>が3連騰。株価は16年5月につけた高値3748円(分割後修正値)を上抜いて4000円台に突入、約4年2カ月ぶりの上場来高値更新を果たしている。同社は15日の取引終了後に21年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。売上高29億2600万円(前年同期比37.8%増)、経常利益3億1900万円(同66.1%増)といずれも拡大しており、これが引き続き材料視された。クラウド市場が急速に拡大するなか、主力のソリューション事業でセールスフォースを中心としたクラウドサービスの導入開発案件、アマゾンウェブサービス(AWS)へのクラウドマイグレーション案件が大幅に増加したほか、製品事業ではクラウドデータ連携基盤や画面作成ツール、グループウェアの契約が伸びた。今期は経常利益段階で5億700万円(前期比33.4%減)と大幅減益を見込むが、第1四半期に絶好のスタートを切ったことで、業績上振れ期待が膨らんでいる。

■岩井コスモ <8707>  1,271円  +117 円 (+10.1%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

岩井コスモホールディングス<8707>が急伸。前週末17日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算速報値が、売上高58億7000万円(前年同期比25.0%増)、営業利益18億5900万円(同99.6%増)と大幅増益となったことが好感された。日米の株式市場が活況を呈するなか、委託手数料、トレーディング利益とも増加したという。特に、ナスダック総合指数が史上最高値を更新するなど良好なマーケット環境を背景に米国株式の売買が膨らんだことが寄与した。

■パソナグループ <2168>  1,303円  +99 円 (+8.2%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

パソナグループ<2168>は大幅反発。前週末17日の取引終了後に21年5月期連結業績予想を発表し、売上高3100億円(前期比4.6%減)、営業利益100億円(同5.5%減)、最終利益25億円(同4.2倍)と大幅な最終増益を見込んでおり、これが好感された。企業の効率的な事業活動を支援するBPOサービス(委託・請負)や再就職支援サービスの領域で企業需要の拡大が見込まれるものの、新型コロナウイルス感染症の収束時期や第2波の発生懸念など不透明感が強く、それによる国内企業の事業活動や人材採用に影響が生じることから、営業利益は減益を見込む。ただ、前期に計上した固定資産の減損損失の一時的な要因がなくなるため、最終利益は大幅増益となる見通しだ。なお、20年5月期決算は、売上高3249億8400万円(前の期比0.6%減)、営業利益105億7700万円(同11.8%増)、純利益5億9400万円(同69.9%減)だった。

■JIG-SAW <3914>  5,110円  +315 円 (+6.6%)  本日終値

JIG-SAW<3914>が後場に入って急伸。同社はきょう、米国法人のJIG-SAW USが自社のIoT管理プラットフォーム・IoTエンジン「neqto:」とグーグルクラウドプラットフォーム(GCP)との統合を通じ、北米や欧州などグローバル市場での利用促進を目的にしたGoogleとパートナーシップ契約を締結したと発表。グーグルクラウドとのパートナーシップの目的は、エッジデバイスをGCPにシームレスにつなげること。JIG-SAW USは、GCPとのパートナーシップをベースに「neqto:」のエンタープライズ用エッジIoTデバイスを業界最多レベルの100億台でGCPにつなげることを目指すとしている。また、今後は「neqto:」のエンタープライズプラットフォームに直接Google Cloud IoT Core上で構築できる機能など、新たな統合機能を追加する予定だという。

■KOA <6999>  1,035円  +61 円 (+6.3%)  本日終値

KOA<6999>は大幅反発。17日の取引終了後、従来は未定としていた21年3月期第1四半期(4~6月)連結業績予想について、売上高109億5000万円(前年同期比14.5%減)、営業利益3億8200万円(同53.5%減)、純利益1億4600万円(同69.5%減)で着地したようだと発表した。新型コロナウイルスの影響による顧客の操業停止やサプライチェーンの混乱などがあり、赤字転落も懸念されていただけに、想定以上に堅調な決算と評価されたようだ。

■PSS <7707>  1,393円  +67 円 (+5.1%)  本日終値

プレシジョン・システム・サイエンス<7707>が反発。17日の取引終了後、提携するエリテック社製の全自動PCR検査装置「エリート インジーニアス」とPCR試薬「エリート MGB SARS-CoV-2 キット」を8月3日から販売開始すると発表しており、これを好材料視する買いが入った。併せて、自社ブランドの全自動PCR検査装置「ジーンリード エイト」とセルテスト社製「COVID-19」検査用PCR試薬「VIASURE SARS-CoV-2 PCR」についても同日発売を開始することを明らかにした。検査用PCR試薬の「エリート MGB SARS-CoV-2 キット」と「VIASURE SARS-CoV-2 PCR」は保険適用の対象製品になっているという。なお、今後の事業見通しについては、同製品販売を見込んだ事業計画を策定中としている。

■富士ソフト <9749>  4,715円  +215 円 (+4.8%)  本日終値

富士ソフト<9749>が大幅続伸し年初来高値を更新した。18日付の日本経済新聞朝刊で、「2020年1~6月期の連結営業利益は前年同期比1割増の75億円強になったもようだ」と報じられており、会社側予想の67億円を上回るとの観測が好材料視された。記事によると、企業向けのシステム開発が伸びたほか、新型コロナウイルスの影響で、eコマースやテレワーク関連の案件が好調だったという。なお、決算発表は8月13日を予定している。

■IDOM <7599>  498円  +16 円 (+3.3%)  本日終値

IDOM<7599>が3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で、投資判断「ホールド」を継続しつつ、目標株価を530円から550円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。21年2月期第1四半期(3~5月)は1億5300万円の営業損失を計上したが、第2四半期(6~8月)以降の台粗利改善の確度が高いとして、21年2月期通期営業利益予想63億円から66億円(前期比27%減)へ、22年2月営業利益79億円から81億円へ引き上げている。

■デンカ <4061>  2,709円  +75 円 (+2.9%)  本日終値

デンカ<4061>が反発。午前11時ごろ、新型コロナウイルス感染症の簡易検査キットの体外診断薬としての国内薬事承認を申請したと発表しており、これが好感された。同キットは、イムノクロマト法により新型コロナウイルス抗原を検出し、特別な検査機器を必要とせず、短時間で簡易に陽性/陰性の検出結果を識別するのが特徴という。同社では最大1日10万検査分の量産体制を構築し、薬事承認後には速やかに各医療機関へ供給できるよう準備を進めるとしている。

■NEC <6701>  5,790円  +130 円 (+2.3%)  本日終値

NEC<6701>と富士通<6702>が上伸しそろって年初来高値を更新。19日付の日本経済新聞は、「英国政府が日本政府に対し、次世代通信規格『5G』の通信網づくりで協力を求めたことが分かった」と報道。英国は中国の通信機器最大手ファーウェイを排除する方針を決めたが、「NECや富士通がファーウェイに代わる調達先となる可能性に言及し、両社の技術やコストの競争力を高める支援を要望した」と伝えた。これに伴い両社の基地局など5G製品が、英国でのファーウェイ代替需要を獲得することへの期待が膨らんだ。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.