話題株ピックアップ【夕刊】(3):HPCシス、日エンター、ワイヤレスG

注目
2020年7月21日 15時27分

■テリロジー <3356>  556円  +37 円 (+7.1%)  本日終値

テリロジー<3356>は続伸。20日の取引終了後、同社がベトナムに設立した関連会社が、ベトナム情報通信省から「国家サイバーセキュリティ監視センターとの接続と情報共有の要件を満たすSOC」に認定されたと発表しており、これが好感された。この関連会社はSOC(セキュリティー監視を行う組織)導入が進むベトナムにおいて、24時間365日無休でセキュリティーイベントの監視とアラートを行っており、さまざまなセキュリティー基準や国際的なデータ規格に準拠したサービスを提供している。

■HPCシステムズ <6597>  2,579円  +168 円 (+7.0%)  本日終値

HPCシステムズ<6597>が急反騰し一時、前日比409円(17.0%)高の2820円に買われた。20日の取引終了後、量子コンピューターのアプリケーション開発を行うQunaSys(東京都文京区)と、量子コンピューターを応用した量子化学計算領域の技術開発で合意したと発表しており、これが好感された。今回の業務提携は、世界に先駆けた量子コンピューターを組み合わせた量子化学計算に関する計算化学ソリューションの開発を目指したもの。具体的には、互いに保有する技術・産業知見及び顧客基盤などの共有、量子コンピューターを応用した量子化学計算領域の技術開発を行うという。また、豊田通商<8015>の支援による事業開発にも取り組むとしている。

■燦キャピタル <2134>  72円  +4 円 (+5.9%)  本日終値

燦キャピタルマネージメント<2134>が後場一段高。同社は20日、サクラプラン(千葉県佐倉市)が開発した「UVC(紫外線)殺菌ユニット」を組み込んだ紫外殺菌空調機などの販売事業で提携したと発表しており、今後の展開などが期待されたようだ。今回の提携は、サクラプランの紫外殺菌空調機「SAKURA1.2」を燦キャピタルに独占的に提供し、同社が販売戦略を立案、販路を開拓したうえで販売するもの。今後、デザインの変更やサイズのバリエーション化など、同社の企画による販売において、同社が持つ販売チャンネルを生かし、企業や医療機関、学校などの公共施設、一般家庭などに販売ルートを開拓するとしている。

■クシム <2345>  1,195円  +66 円 (+5.9%)  本日終値

クシム<2345>が大幅高で6日ぶりに反発。20日の取引終了後、自社のLMS(ラーニング・マネジメント・システム)にCAICA<2315>子会社CAICAテクノロジーズのセキュリティー診断サービスを採用し、企業や学校教育機関のオンライン学習移行に対応可能な「セキュアLMSサービス」を提供すると発表しており、これが好感された。今回のCAICAテクノロジーズのセキュリティー診断サービスの採用は、新型コロナウイルスの感染拡大により、今後テレワークへの移行を検討する企業及び学校教育機関が安心してオンライン学習に取り組める環境を提供できるようセキュリティーを強化するのが狙い。今後は自社LMSである「SLAP」「iStudy LMS」に対するセキュリティー水準をより強化したバージョンをリリースすると同時に、CAICAテクノロジーズのシナジーを生かしながら、セキュリティーに関するトータルでのサービスを「一気通貫型」で提供するとしている。

■日本エンタープライズ <4829>  353円  +19 円 (+5.7%)  本日終値

日本エンタープライズ<4829>が高水準の商いをこなし、連日の新高値となりマーケットの注目を集めた。ゲームや音楽などを中心にスマートフォン向けコンテンツを配信するほか、法人向けシステム開発などにも展開しており、企業で導入が加速するテレワーク関連としての切り口でも材料株素地を発揮している。今回、人気化の発端となったのは10日取引終了後に発表した21年5月期の業績予想で、売上高が前期比12%増の40億円、営業利益が同25%増の3億4000万円と前期に続き大幅な伸びを見込んでいることが材料視された。また、テレワークに最適なWeb会議システム「NEEDS」を開発し、既に販売をスタートさせており、これが企業のニーズと合致して需要を取り込むとの見方が強まっているもよう。時価総額は140億円前後と小型だが、14日には700万株台まで売買高を膨らませたほか、その後も連日で200~400万株をこなしており、短期資金の物色ターゲットとして人気が本格化している。

■いい生活 <3796>  653円  +34 円 (+5.5%)  本日終値

いい生活<3796>は4日ぶりに大幅反発。20日の取引終了後、6月度の月次概況(速報)を発表しており、クラウドソリューション事業の売上高が1億8000万円(前年同月比9.0%増)となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。内訳としてはサブスクリプション収益が1億6200万円(同3.8%増)、スポット収益が1800万円(前年同月2.0倍)だった。

■ワイヤレスゲート <9419>  838円  +42 円 (+5.3%) 一時ストップ高   本日終値

ワイヤレスゲート<9419>が急騰、一時18%を超える上昇で946円まで値を飛ばす場面があった。今月14日につけた891円を上抜き年初来高値を更新した。新型コロナウイルスの影響もあって企業のテレワーク導入が加速しているが、それにとどまらず、最近では冠婚葬祭もリモート式のソリューションを活用したサービスがニーズを捉えている。こうしたネット接続需要が急拡大傾向にあるなか、複数の通信会社から回線を借りて公衆無線LANやWiMAXサービスを提供する同社のビジネスにマーケットの視線が集まっている。20年12月期は営業利益段階で前期比55%増の1億5000万円を見込むが、トップラインについてはほぼ横ばい見通しと保守的であり、売上高増額と合わせて利益の上振れも期待される状況にある。

■ウィル <3241>  295円  +14 円 (+5.0%)  本日終値

ウィル<3241>は続伸。20日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1-6月)連結業績について、売上高が28億4900万円から33億7200万円(前年同期比29.1%増)へ、経常利益が132億円から136億円(同27.7%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。兵庫県宝塚市の戸建分譲プロジェクト(26戸)が契約完売するなど、新築戸建の販売が堅調に進捗しており、開発分譲事業の引き渡し戸数が計画を上回ったとしている。

■ビーマップ <4316>  752円  +33 円 (+4.6%)  本日終値

ビーマップ<4316>が4日ぶりに反発。同社は20日、JR東日本<9020>が主催する「モビリティ変革コンソーシアム」のプロジェクトで、社会実装第1号となる「駅からはじまるスポーツのまち」に参画していることを明らかにしており、これが株価を刺激しているようだ。「駅からはじまるスポーツのまち」は、スポーツ観戦やイベントなどに訪れる観客に、海浜幕張の混雑予測などさまざまな情報やコンテンツをデジタルサイネージで発信するもの。同社はコンテンツ企画やデザインを担当しているという。

■イーソル <4420>  1,131円  +46 円 (+4.2%)  本日終値

イーソル<4420>が4日ぶりに反発。午前10時ごろ、子会社イーソルトリニティが、米ミラビリス・デザイン社(カリフォルニア州)が開発・販売するVisualSim製品の国内代理店契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。VisualSim製品は、上流開発工程のアーキテクチャ検討フェーズで、システム全体の大枠な処理性能や消費電力などの見積りを行うシミュレーションツールとして自動車、通信機器、半導体、航空宇宙など幅広い分野で採用されている製品。イーソルトリニティでは、製品の販売に加えてモデリングなどのエンジニアリングサービスを提供するとしている。

●ストップ高銘柄

小田原エンジニアリング <6149>  2,800円  +500 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値

Aiming <3911>  946円  +150 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値

3DM <7777>  506円  +80 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値

クラスターテクノロジー <4240>  546円  +80 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値

GMO-FG <4051>  7,450円  +1,000 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

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