10万円以下で買える、財務健全・低PBR 25社【東証1部】編 <割安株特集>

特集
2020年7月24日 19時30分

少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入したり、買付や売却の時期を分散できるメリットがある。

東証1部上場企業では787社が最低投資金額10万円以下で購入できる。ただ実際は赤字決算であったり、無配企業も数多くあることには留意したい。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いといわれている。また、割安を見分ける基準となるPBR(株価純資産倍率)が1倍以下の銘柄に絞り込んだ。

下表は東証1部上場銘柄(銀行を除く)を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額100億円以上、(3)株主資本比率が60%以上、(3)PBRが0.8倍以下――を条件に投資妙味が高まる25社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは22日現在)

なお、25日(土)19時30分に「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【2部・新興】編」を配信する予定です。ご期待下さい。

最低投資 株主資本  実績

コード 銘柄        金額   比率   PBR

<1921> 巴        33600   71.4  0.43

<1914> 日基技      40200   75.3  0.45

<6853> 共和電      41000   66.9  0.71

<9412> スカパーJ    42000   60.3  0.55

<5976> ネツレン     50400   73.8  0.37

<5809> タツタ      55200   80.3  0.77

<9837> モリト      61400   72.9  0.53

<6306> 日工       62700   66.3  0.80

<5423> 東京製鉄     64100   74.9  0.61

<8841> テーオーシー   66400   80.0  0.72

<5357> ヨータイ     71000   79.1  0.57

<1945> 東京エネシス   73800   73.4  0.40

<6809> TOA      74600   72.9  0.57

<6247> 日阪製      76500   83.7  0.42

<5262> 日ヒュム     78100   67.0  0.58

<6113> アマダ      78700   77.2  0.63

<5208> 有沢製      80000   64.3  0.58

<8141> 新光商      85800   68.0  0.65

<6905> コーセル     87400   90.4  0.79

<2812> 焼津水化     87700   87.6  0.55

<3201> ニッケ      95000   62.1  0.75

<8125> ワキタ      95300   70.6  0.53

<5388> クニミネ     95800   82.6  0.68

<1930> 北陸電工     97400   67.3  0.63

<8151> 東陽テク     98100   85.1  0.80

※単位は最低投資金額が円、株主資本比率が%、PBRが倍。

※直近予想が最終赤字、無配の企業は除いた。

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