注目銘柄ダイジェスト(前場):ネットワン、PSS、サイバーなど

市況
2020年7月27日 12時03分

ネットワン<7518>:4135円(+385円)

急騰。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は26.1億円で前年同期比52.8%の大幅増益となっている。会社通期計画の170億円、前期比3.2%増益に対して、売上高の季節性から進捗率は低いものの、増益率の高さから好調なスタートと受けとめられる。高水準の受注残高の順調な消化に加えて、大口販売によって新規事業の利益率改善も進んだもようだ。

航空電子<6807>:1441円(-77円)

大幅反落。先週末に第1四半期決算を発表している。営業損益は17.4億円の赤字、新型コロナの影響による自動車用コネクタの需要減少などが響いた。未定としていた業績見通しも公表、上半期営業利益は10億円で前年同期比85.9%減益、通期では60億円で前期比57.2%減益としている。通期コンセンサスは100億円程度であったとみられ、下振れの形に。また、年間配当金は20円を計画し、前期比20円の減配としている。

イビデン<4062>:2958円(-217円)

急落。先週末の決算説明会において、米インテルでは新製品生産プロセスに遅れが生じていることを明らかにし、それに伴って製品の外注の可能性についてもコメントしている。インテル向けに半導体パッケージを供給している同社にネガティブな影響が懸念されているもよう。同様の観点から、新光電工も売り優勢の展開になっている。ただ、外注された場合やインテルから他社へのシフトがあっても、事業機会は残り影響は限られるとの見方も。

ステムリム<4599>:932円(+23円)

大幅に反発。塩野義製薬<4507>と締結した再生誘導医薬開発候補品HMGB1ペプチド(レダセムチド)の契約に係る受領条件を一部達成し、一時金17億円を受領したと発表している。来期以降、最大で14億円の対価を受領する予定という。なお、今回の一時金受領に伴い、20年7月期通期業績予想の事業収益21億円(前期実績は1億円)を達成した。レダセムチドは怪我や病気で損傷した組織を薬の投与で再生させる医薬品。

サイバー<4751>:5760円(-440円)

急落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は285億円で前年同期比21.9%増益、4-6月期は83億円で同12.3%減益であった。堅調なネット広告などにより、市場予想はやや上回る着地になっている。一方、注目度の高いAbema事業では、有料会員数の純増が5.3万人増にとどまり、4-6月期の8.3万人を下回った。巣ごもり需要が拡大する中で大幅な伸びも期待されていた中、ネガティブに捉えられているようだ。

ALBERT<3906>:6590円(+110円)

大幅に4日続伸。20年12月期第1四半期(20年1-3月)の営業利益を前年同期比540.5%増の1.28億円と発表している。重点産業でリーディングカンパニーとの取引が深耕し、分析プロジェクトの受注が好調に推移した。通期予想は前期比53.0%増の2.90億円で据え置いた。進捗率は44.1%に達しており、第1四半期の好業績が評価され、買い優勢となっている。

PSS<7707>:1700円(+122円)

大幅に4日続伸。経済産業省の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」に採択されたと発表している。補助金の採択金額は20.23億円(上限)で、設備取得目的は核酸抽出試薬及び消耗品増産。今回の採択を踏まえた事業計画を策定しており、20年6月期決算に及ぼす影響はないものの、21年6月期以降に及ぼす影響を精査して情報開示する予定。

《ST》

提供:フィスコ

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