話題株ピックアップ【昼刊】:ネットワン、PSS、ステムリム

注目
2020年7月27日 11時39分

■JFEシステムズ <4832>  4,245円  +690 円 (+19.4%) 一時ストップ高   11:30現在

JFEシステムズ<4832>が続急伸している。22日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結経常利益は前年同期比37.4%増の10億700万円に伸びて着地しており、これを好感する買いが入っている。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で企業収益が急速に減少するなど厳しい事業環境にあるなか、クラウドやサーバー仮想化、情報セキュリティー支援サービスを提供する基盤サービス事業などが拡大し、売上高114億3200万円と9.3%の増収を達成した。なお、通期の業績予想は現時点で合理的な算定が困難であることから公表を見送っている。

■ネットワンシステムズ <7518>  4,135円  +385 円 (+10.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

ネットワンシステムズ<7518>が急騰。22日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高365億500万円(前年同期比2.6%増)、経常利益26億9100万円(同48.1%増)と増収増益を達成しており、これを好材料視する買いが入っている。新型コロナウイルス感染症の影響で営業活動に一部遅れが生じたものの、セキュリティー対策やクラウド基盤などの付加価値ビジネスが好調に推移し、大幅増益を達成した。マーケット別では新型コロナウイルス感染症対応への要望が強いエンタープライズ向けが大きく伸びた。なお、最終利益は前年同期に不正取引関連損失11億1700万円を計上していた反動で、200万円から19億円に急増している。

■PSS <7707>  1,700円  +122 円 (+7.7%)  11:30現在

プレシジョン・システム・サイエンス<7707>が4連騰している。22日の取引終了後、経済産業省の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」に採択されたと発表しており、これが好材料視されている。同社では、全自動PCR検査システムの積極的な製品供給を行うための体制構築を事業方針として掲げており、試薬及び消耗品増産のための設備投資を目的として申請していたもの。補助金の採択金額は上限で20億2300万円。なお、20年6月期業績に及ぼす影響はないとしている。

■Genky <9267>  3,930円  +180 円 (+4.8%)  11:30現在

Genky DrugStores<9267>が3連騰している。午前9時ごろに発表した21年6月期連結業績予想で、売上高1450億円(前期比17.3%増)、営業利益50億円(同15.2%増)、純利益35億円(同27.0%増)と2ケタ営業増益を見込んでいることが好感されている。顧客の節約志向に応えるために、EDLP(エブリディロープライス)政策を推進し、他のドラッグストアとの差別化を図る一方、スクラップ&ビルドの推進及び店舗改装を行い、活性化を図るという。また、店舗レイアウトや作業が標準化されたNew300坪タイプの店舗をレギュラー店と位置づけて60店舗の新規出店を計画している。なお、20年6月期決算は、売上高1236億300万円(前の期比19.0%増)、営業利益43億4100万円(同7.3%増)、純利益27億5500万円(同2.1%増)だった。

■カワチ薬品 <2664>  3,230円  +85 円 (+2.7%)  11:30現在

カワチ薬品<2664>が5日続伸し連日の年初来高値更新となっている。22日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2700億円から2770億円(前期比2.5%増)へ、営業利益を50億円から70億円(同23.3%増)へ、純利益を40億円から48億円(同25.6%増)へ上方修正したことが好感されている。第1四半期(3月16日~6月15日)において、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によりマスク、消毒関連などの感染予防関連商品が堅調に推移したことや、緊急事態宣言を受けて、不要不急の外出自粛、在宅勤務や休校などにより、生活必需品を中心とした巣ごもり消費関連商材の販売が好調だったことが要因。また、販促活動の自粛などから広告宣伝費や残業時間が削減され、販管費が抑制されたことも寄与した。なお、第1四半期決算は、売上高737億5700万円(前年同期比13.6%増)、営業利益31億4000万円(同3.8倍)、純利益21億6000万円(同3.1倍)だった。

■ステムリム <4599>  932円  +23 円 (+2.5%)  11:30現在

ステムリム<4599>が反発している。この日の寄り前、塩野義製薬<4507>から一時金17億円を受領したと発表しており、これが好感されている。今回受領した一時金は、6月30日に発表した塩野義との再生誘導医薬開発候補品HMGB1ペプチド(一般名「レダセムチド」)の複数の疾患に対する臨床開発を加速度的に展開していくための新たな契約に関して、一時金の受領条件を一部達成したことによるもの。なお、同社は同契約に関して、来期以降最大で14億円の対価を塩野義から受け取る予定。また同件により、20年7月期通期業績予想における事業収益21億円を達成したという。

■フジHD <4676>  1,017円  +17 円 (+1.7%)  11:30現在

フジ・メディア・ホールディングス<4676>が続伸している。22日の取引終了後、上限を1250万株(発行済み株数の5.34%)、または100億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。取得期間は20年8月7日から21年3月31日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行し、資本効率の向上を通じて株主利益の向上を図るのが目的としている。同時に、未定としていた21年3月期連結業績予想について、売上高5694億円(前期比9.8%減)、営業利益130億円(同50.6%減)、純利益90億円(同78.2%減)を見込むと発表した。また、同じく未定としていた配当予想は36円(前期44円)を予定しているとした。

■ミネベアミツミ <6479>  1,882円  +25 円 (+1.4%)  11:30現在

ミネベアミツミ<6479>は6日ぶりに反発している。23日付の日本経済新聞朝刊で、「2020年4~6月期の連結営業利益(国際会計基準)は前年同期比で5割前後増え60億円弱だったようだ」と報じられており、これが好材料視されているようだ。記事によると、スマートフォン向けや、巣ごもり需要が好調な任天堂<7974>のゲーム機向けの電子部品が伸びたという。なお、決算発表は8月4日を予定している。

■アルゴグラフィックス <7595>  3,310円  +30 円 (+0.9%)  11:30現在

アルゴグラフィックス<7595>が反発している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が22日付で、投資判断「バイ」を継続し、目標株価を3680円から3940円へ引き上げことが好材料視されているようだ。コロナの影響や自動車関連の開発投資先送り懸念などで、同社株は5月以降、調整局面にあるが、同証券によるとコロナ影響は限定的で、第2四半期以降、業績再拡大局面入りを想定しているという。

■ニトリホールディングス <9843>  22,395円  +80 円 (+0.4%)  11:30現在

ニトリホールディングス<9843>がしっかり。22日の取引終了後に発表した7月度(6月21日~7月20日)の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比22.7%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。「ニトリFun!ウィーク」キャンペーンや、テレビCM効果などでリビング・ダイニング家具が伸長したほか、在宅勤務需要が継続した結果、ホームオフィス家具、簡易家具・収納整理品の売り上げが好調だった。一方、記録的な梅雨寒で気温の上昇が進まなかったことにより寝具・寝装品などの季節品は伸び悩んだが、ウィンドウカバリング、キッチン用品などを含めたホームファッション品全般が好調に推移した。なお、全店売上高は同25.9%増だった。

■キヤノン電子 <7739>  1,521円  -87 円 (-5.4%)  11:30現在

22日に決算を発表。「非開示だった今期経常は52%減益へ」が嫌気された。

キヤノン電子 <7739> が7月22日大引け後(15:00)に決算を発表。20年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比32.4%減の29.6億円に落ち込んだ。

⇒⇒キヤノン電子の詳しい業績推移表を見る

■日本航空電子工業 <6807>  1,441円  -77 円 (-5.1%)  11:30現在

22日に決算を発表。「非開示だった今期経常は65%減益、未定だった配当は20円減配」が嫌気された。

日本航空電子工業 <6807> が7月22日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は15.8億円の赤字(前年同期は26.1億円の黒字)に転落した。業績悪化に伴い、従来未定としていた今期の上期配当を10円(前年同期は20円)実施するとし、従来未定としていた下期配当も10円実施する方針とした。年間配当は前期比20円減の20円に減配となる。

⇒⇒日本航空電子工業の詳しい業績推移表を見る

■東京エレクトロン <8035>  28,930円  -730 円 (-2.5%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>やSCREENホールディングス<7735>、アドバンテスト<6857>といった半導体関連株が安い。レーザーテック<6920>やイビデン<4062>も大幅安となっている。24日の米株式市場でインテル株が急落。同社は前日夕に決算発表を行うとともに新製品の製造プロセスの遅れを明らかにしたことが嫌気された。インテル株の下落はマイクロン・テクノロジーやアプライド・マテリアルズといった米半導体株にも波及。この流れを受け、日本の大手半導体関連株にも売りが膨らんでいる。

■ストリームM <4772>  300円  +80 円 (+36.4%) ストップ高   11:30現在

ストリームメディアコーポレーション<4772>がストップ高まで買われている。同社は22日、世界初のオンライン専用コンサート「Beyond LIVE」で、ガールズグループのTWICEを皮切りに、さまざまなグローバルアーティストの公演を開催する予定だと発表。これが株価を刺激しているようだ。「Beyond LIVE」は、新たなカルチャーテクノロジーをコンサート分野で実現し、AR(拡張現実)技術やリアルタイムでアーティストとのコミュニケーションを楽しめるインタラクティブな機能まで加わったオンライン専用コンサート。「Beyond LIVE」はBeyond Live Corporationとグループ会社との提携により制作され、Beyond Live Corporationの親会社であるSMEJ(東京都港区)は8月1日付でストリームMとの合併を予定している。

■コパ・コーポレーション <7689>  4,700円  +700 円 (+17.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

コパ・コーポレーション<7689>がストップ高の4700円水準でカイ気配となっている。22日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を56億700万円から64億1900万円(前期比14.5%増)へ、営業利益を7億800万円から8億9800万円(同4.2%増)へ、純利益を4億5700万円から5億9700万円(同6.4%増)へ上方修正したことが好感されている。上期において、新型コロナウイルスの感染拡大によるイベントの中止や店舗の休業などにより、ベンダー販売やセールスプロモーション、デモカウで売上高の減少を見込んでいたが、店舗の休業による売上高減少の影響が予想よりも小幅であったことが要因。また、巣ごもり消費に関連していると推測されるテレビ通販とインターネット通販が好調に推移していることも寄与するという。

●ストップ高銘柄

小田原機器 <7314>  643円  +100 円 (+18.4%) ストップ高   11:30現在

Aiming <3911>  1,140円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在

トシン・グループ <2761>  7,060円  0 円 (0.0%) ストップ高   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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