本日注目すべき【好決算】銘柄 santec、すららネット、タツモ (31日大引け後 発表分)

注目
2020年8月3日 7時01分

31日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

santec <6777> [JQ]  ★今期経常を一転17%増益に上方修正

◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の4.8億円→9.3億円に93.8%上方修正。新型コロナウイルス感染拡大の影響で一部製品に出荷の延伸要請があるものの、光部品や波長可変光源の販売数量が想定以上に伸び、売上高が計画を大幅に上回ることが寄与。好採算製品の販売増加に加え、コロナ禍で旅費交通費や広告宣伝費などが減少することも利益を押し上げる。

併せて、通期の同利益を従来予想の10.2億円→12億円に17.6%上方修正。従来の0.3%減益予想から一転して17.3%増益見通しとなった。通期予想は新型コロナウイルスや米中貿易摩擦の長期化リスクを慎重に判断した。

ナフコ <2790> [JQ]  ★今期経常を14期ぶり最高益に44%上方修正

◆21年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.3倍の76.7億円に急拡大して着地。マスクやアルコール除菌商材をはじめ新型コロナウイルス感染対策品の販売が好調だったほか、外出自粛要請を受けて園芸用品やペイント、木材といったDIY用品、収納用品、デスクチェアも伸びた。PB商品の構成比上昇や広告自粛による値下げ減少なども大幅増益の要因となった。

第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の90億円→129億円に44.3%上方修正。増益率が0.4%増→44.9%増に拡大し、14期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

ベガコーポ <3542> [東証M]  ★今期経常を3.9倍上方修正・4期ぶり最高益更新へ

◆21年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比58倍の7.5億円に急拡大して着地。家具・インテリアの通販サイト「LOWYA」で他社ECモールから自社旗艦店へのシフトが順調に進捗するなか、新型コロナウイルスの影響による需要の押し上げも追い風となり、61.1%の大幅増収を達成した。販売価格と商品構成の見直しによる原価率の改善に加え、販管費の抑制なども利益拡大につながった。

第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の5億円→19.3億円(予想レンジ中値)に3.9倍上方修正。増益率が3.4倍→13倍に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

高度紙 <3891> [JQ]  ★4-6月期(1Q)経常は2.5倍増益・上期計画を超過

◆21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の6.1億円に急拡大して着地。主力のコンデンサー用セパレータは新型コロナウイルス感染拡大影響を考慮したセットメーカーなどの在庫確保の動きがあったほか、データセンターや国内外の5G関連向けの販売が伸びた。電池用セパレータは海外で需要が旺盛だった。また、稼働率向上による原価率の低減も大幅増益につながった。

上期計画の3億円を既に2.1倍も上回っており、業績上振れが期待される。

すららネット <3998> [東証M]  ★今期経常を65%上方修正・2期ぶり最高益更新へ

◆20年12月期上期(1-6月)の経常損益(非連結)は1億9300万円の黒字(前年同期は5800万円の赤字)に浮上して着地。小中高校の臨時休校で在宅学習やオンライン学習の需要が拡大するなか、ネット学習教材の利用者が増加したことが寄与。外出自粛要請に伴う出張関連費用の減少に加え、前期実施したテレビCMを実施しなかったことも利益拡大の要因となった。

併せて、通期の同利益を従来予想の1億7200万円→2億8300万円に64.5%上方修正。増益率が2.6倍→4.4倍に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

保土谷 <4112>   ★非開示だった上期経常は2.7倍増益へ

◆21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比4.9倍の23.9億円に急拡大して着地。子会社で開発したPCR診断キット用材料が複数の診断キットメーカーに採用されるなど需要が急増したことが寄与。スマートフォン向けディスプレー分野で液晶から有機ELへの切り替えが進み、有機EL材料の販売が伸びたことも収益拡大に貢献した。

併せて、非開示だった上期(4-9月)の同利益予想は前年同期比2.7倍の21億円に拡大する見通しとなった。

Nフィールド <6077>   ★上期経常を76%上方修正・4期ぶり最高益更新へ

◆20年12月期上期(1-6月)の経常利益(非連結)を従来予想の1.5億円→2.6億円に76.0%上方修正。増益率が19.0%増→2.1倍に拡大し、4期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。看護師数が計画未達となる中、看護師一人当たりの月間訪問件数が計画を上回ったことが寄与。住宅支援事業と相談支援事業の契約件数が増加したことも上振れに貢献した。

タツモ <6266>   ★上期経常を70%上方修正・3期ぶり最高益更新へ

◆20年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の7.1億円→12億円に70.3%上方修正。増益率が78.8%増→3.0倍に拡大し、3期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。収益計上が後ずれする案件の発生で売上高は計画を下回ったものの、利益率の高い装置の販売や原価低減の進展などで採算は大きく改善した。なお、上期時点では新型コロナウイルス感染拡大の影響は限定的としている。

スクロール <8005>   ★今期経常を一転52%増益に上方修正・21期ぶり最高益更新へ

◆21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の26.3億円に急拡大して着地。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う購買行動の変化や巣ごもり消費の高まりを受けて、通販事業、ソリューション事業を中心に受注が大きく増加したことが寄与。売上原価の低減や販促費の抑制を進めたことなども大幅増益に貢献した。

第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の20億円→35億円に75.0%上方修正。従来の12.9%減益予想から一転して52.4%増益を見込み、一気に21期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

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