話題株ピックアップ【昼刊】:ITメディア、ワコム、ZHD

注目
2020年8月3日 11時39分

■アイティメディア <2148>  2,205円  +400 円 (+22.2%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位

アイティメディア<2148>はカイ気配スタートで急速な切り返しをみせている。IT系などを中心としたニュースサイト運営を主力に、「ねとらぼ」をはじめとした非IT系メディア育成にも傾注し好調に業績を伸ばしている。また、テレワーク関連分野でも商機を捉えマーケットの注目度は高い。同社は前週末7月31日取引終了後、非開示だった21年3月期の業績予想を発表、最終利益は前期比22%増で2期連続のピーク利益更新、年間配当も前期実績比2円増額の14円と増配を実施する計画で、これを材料視する買いが集中した。

■トランス・コスモス <9715>  3,045円  +493 円 (+19.3%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率5位

トランス・コスモス<9715>は急反騰し、約6カ月ぶりに年初来高値を更新している。7月31日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結業績は、売上高784億8500万円(前年同期比7.1%増)、経常利益34億2100万円(同2.7倍)となり、これが好材料視されている。アウトソーシングサービスの需要が拡大するなか、既存の大型業務の採算性改善や大型スポット業務の獲得などで単体サービスの利益が急拡大したことが寄与。また、前第3四半期から一部子会社を連結の範囲に含めた影響や受注が好調に推移したことで国内関係会社が大幅増収となったほか、一部上場子会社や中国・韓国子会社を中心に収益性が改善したことも大幅増益の要因となった。

■ワコム <6727>  672円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率8位

ワコム<6727>がストップ高に買われている。7月31日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高209億1600万円(前年同期比22.3%増)、営業損益22億1700万円の黒字(前年同期は2億5900万円の赤字)で着地しており、これが好材料視されている。オンライン教育などの普及を受けてブランド製品事業でペンタブレット製品の販売が急拡大したことに加え、製品ミックス改善や販管費の減少も寄与し、同事業のセグメント損益は前年同期の2億600万円の赤字から14億3700万円の黒字に急浮上した。また、テクノロジーソリューション事業はOEM提供先メーカー向けにEMRテクノロジーなどの売り上げが大幅に増加し、セグメント利益は9割増益を達成した。

■シーティーエス <4345>  876円  +121 円 (+16.0%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率9位

シーティーエス<4345>が一時ストップ高の905円まで買われている。同社は7月31日、21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比18.9%増の4億3800万円となり、上半期計画8億2000万円に対する進捗率は53.4%となった。売上高は同5.6%増の22億6000万円で着地。システム事業では建設現場事務所用のモバイル回線及びネットワークカメラなどのレンタル受注が増加したほか、測量計測事業でワンマン測量システムなどのレンタル受注が好調だったことが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■SGホールディングス <9143>  4,485円  +615 円 (+15.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

SGホールディングス<9143>が急伸している。7月31日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆2000億円から1兆2200億円(前期比4.0%増)へ、営業利益を785億円から870億円(同15.3%増)へ、純利益を485億円から525億円(同11.0%増)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の影響で、BtoBの取扱個数が減少した一方、巣ごもり消費によりBtoC取扱個数が増加したことが牽引する。また、幹線輸送の積載効率などの生産性向上の取り組みに加え、在宅率上昇の影響を受けて配達効率が向上していることも寄与する見通しだ。また、業績予想の修正に伴い、従来中間22円・期末23円としていた配当予想について、中間24円・期末25円にするとあわせて発表しており、これも好材料視されている。年間配当は49円(従来予想45円)となり、前期実績に対しては5円の増配になる予定だ。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高3176億3200万円(前年同期比9.1%増)、営業利益277億2600万円(同47.7%増)、純利益172億2400万円(同70.3%増)だった。

■Zホールディングス <4689>  645円  +88 円 (+15.8%)  11:30現在

31日に決算を発表。「4-6月期(1Q)税引き前は9%増益で着地」が好感された。

Zホールディングス <4689> が7月31日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比8.6%増の449億円に伸びた。

⇒⇒Zホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■保土谷化学工業 <4112>  5,230円  +705 円 (+15.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

保土谷化学工業<4112>がストップ高カイ気配。7月31日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高103億5300万円(前年同期比21.8%増)、経常利益23億9600万円(同4.9倍)に急拡大しており、これを好感する買いが入っている。新型コロナウイルス感染症が拡大するなか、子会社で開発したPCR診断キット用材料が複数の診断キットメーカーに採用されるなど需要が急増したことが寄与。スマートフォン向けディスプレー分野で液晶から有機ELへの切り替えが進み、有機EL材料の販売が伸びたことなども収益拡大に貢献した。併せて、非開示だった上期(4~9月)の業績予想は、売上高183億円(前年同期比4.3%増)、経常利益21億円(2.7倍)の見通しとした。第2四半期はPCR診断キット用材料の大幅な需要減少を想定している。

■日本エム・ディ・エム <7600>  1,797円  +242 円 (+15.6%)  11:30現在

日本エム・ディ・エム<7600>がマドを開けて急騰している。7月31日の取引終了後、21年3月期上期(4~9月)の連結経常利益を従来予想の1億3000万円から5億3000万円(同56.7%減)へ4.1倍上方修正しており、これが好材料視されている。第1四半期(4~6月)に日本の人工関節分野と脊椎固定器具分野の症例数の減少が想定より少なかったうえ、米国で5月以降、新型コロナウイルス感染症の患者数の増加率が低下し人工関節置換術が再開され、6月には更に多くの医療機関で手術が再開し想定以上に症例数が回復したことで、売上高が計画を上回る見込みになった。また、新型コロナウイルス感染症の影響で日米ともに営業活動が大幅に制限され、販管費の発生が想定を下回ることも利益押し上げ要因となる。なお、同時に発表した第1四半期の同利益は前年同期比62.2%減の2億3800万円だった。

■マーベラス <7844>  745円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在

マーベラス<7844>がストップ高。7月31日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高46億6800万円(前年同期比3.3%増)、経常利益8億9100万円(同44.2%増)と増収増益だったことが好感されているようだ。主力のオンライン事業でリリースから3年目となる「シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK」が引き続き好調だったことに加え、6周年を迎えた「剣と魔法のログレス いにしえの女神」がコラボ施策などにより好調な売り上げを記録した。また、5月に配信を開始したスマートフォン向け新作「一騎当千エクストラバースト」も順調に立ち上がり、新作、既存タイトルともに好調に推移したという。なお、通期業績見通しは新型コロナウイルスによる影響を合理的に算定することが困難なため、引き続き未定とした。

■ベルーナ <9997>  856円  +107 円 (+14.3%) 一時ストップ高   11:30現在

ベルーナ<9997>が一時ストップ高の899円に買われ、年初来高値を更新した。前週末7月31日の取引終了後、第1四半期(4~6月)連結決算を発表しており、売上高485億3400万円(前年同期比5.2%増)、営業利益24億6800万円(同26.5%増)、純利益14億9200万円(同34.0%増)となり、上期予想の営業損益6億円の赤字を大幅超過したことが好感されている。新型コロナウイルス感染拡大防止による臨時休業などで店舗販売事業やプロパティ事業は減収減益となった。ただ、巣ごもり需要の増大による主力の総合通販事業、専門通販事業が好調に推移し全体を牽引した。また、為替相場の変動による損失が前年同期より縮小したことも最終利益を押し上げた。なお、21年3月期の業績予想は、売上高1750億円(前期比2.8%減)、営業利益70億円(同32.1%減)、純利益52億円(同11.3%減)と従来見通しを据え置いている。

■ナフコ <2790>  2,043円  +198 円 (+10.7%)  11:30現在

ホームセンター大手のナフコ<2790>が急騰している。株価は13年5月以来、約7年3カ月ぶりの高値となる2216円まで上昇した。7月31日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の経常利益(非連結)が前年同期比2.3倍の76億7200万円に急拡大しており、これを好材料視する買いが向かった。マスクやアルコール除菌商材をはじめ新型コロナウイルス感染対策品の販売が好調だったほか、外出自粛要請を受けて園芸用品やペイント、木材といったDIY用品、収納用品、デスクチェアも伸びた。プライベートブランド商品の構成比上昇や広告自粛による値下げ減少なども大幅増益の要因となった。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の90億円(前期比0.4%増)から129億8700万円(同44.9%増)に上方修正し、14期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

■ノジマ <7419>  2,921円  +283 円 (+10.7%)  11:30現在

31日に決算を発表。「非開示だった今期経常は2.1倍増で6期連続最高益更新へ」が好感された。

ノジマ <7419> が7月31日大引け後(17:00)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比61.6%増の66.5億円に拡大した。

⇒⇒ノジマの詳しい業績推移表を見る

■グリムス <3150>  3,715円  +345 円 (+10.2%)  11:30現在

グリムス<3150>が大幅高。同社はメーカー向けを中心に電子式開閉器などを販売し、電気料金の削減などを提案する電力コンサルティング業務を主力に展開している。顧客開拓が進む一方、新型コロナウイルスの感染拡大の影響に伴い電力需要が減少したことで電力調達価格が低下し、利益率が向上している。前週末7月31日取引終了後に発表した20年4~6月期決算は営業利益が前年同期比80%増の10億1000万円と急拡大、更に上期配当を2円50銭増額し5円としており、これがポジティブサプライズとなって投資資金の流入につながった。

■JSP <7942>  1,501円  +133 円 (+9.7%)  11:30現在

JSP<7942>は4日ぶりに反発。前週末7月31日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を30億円から32億円(前期比37.1%減)へ上方修正したことが好感されている。売上高は1050億円から1000億円(同11.8%減)に下方修正した。第2四半期累計期間では、国内で主に食品容器用発泡ポリスチレンシートや土木資材用発泡ポリスチレンが比較的好調に推移し、海外では発泡ポリプロピレンの販売が想定していた低迷から早期に回復軌道に乗り始めているものの、通期では前年並みの販売数量まで回復しない見通し。ただ利益面では、固定費の削減などにより、想定したほどの業績悪化に至らないと予想している。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)の連結業績は、売上高248億1500万円(前年同期比10.5%減)、営業利益9億1600万円(同7.0%減)だった。

■テクマトリックス <3762>  1,983円  +174 円 (+9.6%)  11:30現在

テクマトリックス<3762>が一時11%を超える急騰で未踏の2000円大台に乗せ、6月下旬につけた高値を払拭して上場来高値を更新となった。システムの構築やアプリケーション開発などで強みを発揮、特に負荷分散装置で抜群の実績を持つ。標的型攻撃などのサイバー攻撃に対応したセキュリティーでも競争力が高い。新型コロナウイルスの影響も限定的で、20年4~6月期は豊富な受注残と新規大型案件の獲得が寄与し営業利益が前年同期比73%増の9億6900万円と急増、これを評価する買いが集中した。

■santec <6777>  2,030円  +400 円 (+24.5%) ストップ高   11:30現在

santec<6777>が急伸している。株価は前営業日比17.2%高い1910円で寄りついた。7月31日の取引終了後、21年3月期上期(4~9月)の連結経常利益が9億3000万円(前年同期比2倍)になりそうだと発表。従来予想の4億8000万円(同5.3%増)から大幅上方修正となり、これが好感されている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で一部製品に出荷の延伸要請があるものの、光部品や波長可変光源の販売数量が想定以上に伸び、売上高が計画を大幅に上回ることが寄与。好採算製品の販売増加に加え、コロナ禍で旅費交通費や広告宣伝費などが減少することも利益を押し上げる。併せて、通期の同利益を従来予想の10億2000万円(前期比0.3%減)から12億円(同17.3%増)へ増額修正した。通期予想は新型コロナウイルスや米中貿易摩擦の長期化リスクを慎重に判断したという。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)の同利益は前年同期比2.7倍の6億1700万円だった。

■ベガコーポレーション <3542>  2,312円  +400 円 (+20.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

ベガコーポレーション<3542>がストップ高の2312円水準でカイ気配となっている。7月31日の取引終了後、21年3月期業績予想について、売上高を151億円から180億~200億円(前期比32.6~47.4%増)へ、営業利益を4億7000万円から17億~21億円(同14.6~18.0倍)へ大幅に上方修正したことが好感されている。SEO・Web広告からの新規アクセスの流入及びSNS強化による認知度向上が奏功し、旗艦店へのアクセス数が大幅に伸長するなど、旗艦店シフト施策が順調に進捗し第1四半期売上高が四半期ベースで過去最高となったことが寄与する見通し。また、利益面では、販売価格及び商品構成の見直しによる原価率の改善や、在庫適正化や適正配送による保管費及び物流外注費の削減などの取り組みが奏功するとみている。

■DNAチップ研究所 <2397>  876円  +150 円 (+20.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

DNAチップ研究所<2397>がカイ気配でスタートし気配値を切り上げる展開となっている。7月31日の取引終了後、疾病診断用プログラム「EGFRリキッド遺伝子解析ソフトウェア」が、厚生労働省から高度管理医療機器製造販売承認を取得したと発表しており、これが好感されている。なお、同社では引き続き同検査の保険収載を目指すとしている。

■川澄化学工業 <7703>  934円  +150 円 (+19.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

川澄化学工業<7703>がカイ気配でスタートし気配値を切り上げる展開となっている。住友ベークライト<4203>が7月31日の取引終了後、持ち分法適用関連会社である同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格1700円にサヤ寄せする形で気配値を切り上げている。住友ベは現在、川澄化株式の23.05%を所有しているが、完全子会社化することで研究開発力や営業体制の強化などのシナジーを図るのが狙い。買付予定数は1590万5179株(下限901万5900株、上限設定なし)で、買付期間は8月3日から9月30日まで。なおTOB成立後、川澄化は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は、川澄化株式を7月31日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

●ストップ高銘柄

AppBank <6177>  238円  +50 円 (+26.6%) ストップ高   11:30現在

など、16銘柄

●ストップ安銘柄

コムチュア <3844>  2,278円  -500 円 (-18.0%) ストップ安   11:30現在

アールシーコア <7837>  729円  -150 円 (-17.1%) ストップ安売り気配   11:30現在

Tホライゾン <6629>  812円  -150 円 (-15.6%) ストップ安   11:30現在

インフォマート <2492>  555円  -100 円 (-15.3%) ストップ安   11:30現在

以上、4銘柄

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