注目銘柄ダイジェスト(前場):ADWAYS、ZHD、7&iHDなど

市況
2020年8月3日 12時13分

JT<2914>:1922.5円(+110.5円)

大幅反発。先週末に上半期決算を発表、調整後営業利益は2876億円で前年同期比0.1%減益、たばこ事業、加工食品事業が新型コロナのマイナス影響を受けた。また、通期予想は従来の5030億円から4570億円に下方修正している。一方、たばこ税増税等に伴うたばこの小売定価改定の認可申請を発表、一箱当たり主に50円の値上げを10月1日より行うとしている。値上げ幅は想定以上との見方で、今後の還元強化につながるとの期待も先行へ。

高度紙<3891>:1130円( - )

ストップ高買い気配。21年3月期第1四半期(20年4-6月)の営業利益を前年同期比143.8%増の6.31億円と発表している。コンデンサ用セパレータが新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮した在庫確保の動きがあったことに加え、5G関連向けが堅調に推移した。電池用セパレータも海外向け電気二重層キャパシタ用の需要が旺盛だった。通期予想は前期比9.6%減の9.00億円で据え置いた。進捗率は70.1%に達している。

NEC<6701>:5440円(-450円)

大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表、営業損益は103億円の赤字となった。市場予想は黒字確保を見込んでいた。新型コロナのマイナス影響が想定以上に大きかったようだ。通期計画は1500億円、前期比17.5%増益を据え置き、費用前倒し計上の一巡はあるが、第1四半期では売却益なども計上しており、計画達成には不透明感も残る形に。株価は高値圏にあり、下振れ決算にインパクトが先行へ。

ZHD<4689>:645円(+88円)

急騰。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は506億円で前年同期比40.0%の大幅増益、380億円程度であった市場予想を大きく上回っている。通期計画は引き続き非開示となっている。巣ごもり消費拡大によってコマース事業が大きく拡大、収益水準はメディア事業を初めて上回っているようだ。先週末にはZOZO<3092>の好決算がプラス材料視されたが、ZOZO以外の事業も想定以上に好調と確認される形に。

ADWAYS<2489>:384円(+75円)

大幅に反発。21年3月期第1四半期(20年4-6月)の営業損益を1.89億円の黒字(前年同期実績は1.09億円の赤字)と発表している。スマートフォン向け広告サービス「UNICORN」が好調に推移したことに加え、新型コロナウイルス感染拡大に伴う可処分時間の増加でマンガアプリの広告費が増加したことも黒字転換に寄与した。通期予想は前期比104.4%増の4.02億円の黒字で据え置いた。進捗率は47.0%。

7&iHD<3382>:2948円(-258円)

急落。米石油精製会社マラソン・ペトロリアムのコンビニ併設型ガソリンスタンド部門「スピードウェイ」を買収すると発表、買収額は約2兆2000億円とされている。今春にも独占交渉が行われたが、価格面で折り合わず断念した経緯がある。買収額は新型コロナの感染拡大後で世界最大規模になるもよう。新型コロナの影響で日米とも事業環境が悪化しているなか、資金負担の増大を警戒する動きが先行している。

セリア<2782>:4450円(+220円)

大幅反発で年初来高値。21年3月期の営業利益を従来予想の165.00億円から185.00億円(前期実績176.04億円)に上方修正している。緊急事態宣言の解除を受け、当初見込みより早く休業店舗の営業再開ができたため。また、ペントアップ需要(抑制されていた需要)があったことも利益を押し上げる見通し。年間配当は従来予想の55.00円から60.00円(前期実績55.00円)に増額修正している。

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.