話題株ピックアップ【夕刊】(2):大和工、ノジマ、テクマト

注目
2020年8月3日 15時16分

■日本エム・ディ・エム <7600>  1,780円  +225 円 (+14.5%)  本日終値

日本エム・ディ・エム<7600>がマドを開けて急騰。7月31日の取引終了後、21年3月期上期(4~9月)の連結経常利益を従来予想の1億3000万円から5億3000万円(同56.7%減)へ4.1倍上方修正しており、これが好材料視された。第1四半期(4~6月)に日本の人工関節分野と脊椎固定器具分野の症例数の減少が想定より少なかったうえ、米国で5月以降、新型コロナウイルス感染症の患者数の増加率が低下し人工関節置換術が再開され、6月には更に多くの医療機関で手術が再開し想定以上に症例数が回復したことで、売上高が計画を上回る見込みになった。また、新型コロナウイルス感染症の影響で日米ともに営業活動が大幅に制限され、販管費の発生が想定を下回ることも利益押し上げ要因となる。なお、同時に発表した第1四半期の同利益は前年同期比62.2%減の2億3800万円だった。

■大和工業 <5444>  2,428円  +284 円 (+13.3%)  本日終値

大和工業<5444>は後場急伸。午後1時ごろ、21年3月期連結業績予想について、売上高を1150億円から1250億円(前期比31.3%減)へ、営業利益を55億円から80億円(同29.4%減)へ、最終利益を収支均衡から40億円(同72.9%減)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大による影響で、短期的には建設現場・鋼材加工を行うファブリケータ―の稼働率低下や輸送の停滞があり、長期的には建設・土木プロジェクトの延期や中止による鋼材消費の落ち込みが考えられることから、減収減益を見込む。ただ、国・地域によっては、その影響度合いが想定よりも軽減されるほか、影響の時期が先送りされる見通しとなっていることから、予想を上方修正するという。なお、第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高382億4600万円(前年同期比20.8%減)、営業利益30億7700万円(同3.2%増)、純利益51億3800万円(同9.9%増)だった。同時に、100万株(発行済み株数の1.48%)、または27億円を上限とする自社株買いを発表しており、これも好材料視された。取得期間は8月4日から10月30日までで、機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■ノジマ <7419>  2,949円  +311 円 (+11.8%)  本日終値

31日に決算を発表。「非開示だった今期経常は2.1倍増で6期連続最高益更新へ」が好感された。

ノジマ <7419> が7月31日大引け後(17:00)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比61.6%増の66.5億円に拡大した。

⇒⇒ノジマの詳しい業績推移表を見る

■北國銀行 <8363>  3,045円  +291 円 (+10.6%)  本日終値

31日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は25%増益・上期計画を超過」が好感された。

北國銀行 <8363> が7月31日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比24.7%増の72.7億円に伸び、4-9月期(上期)計画の60億円に対する進捗率が121.2%とすでに上回り、さらに5年平均の82.0%も超えた。

⇒⇒北國銀行の詳しい業績推移表を見る

■テクマトリックス <3762>  1,984円  +175 円 (+9.7%)  本日終値

テクマトリックス<3762>が一時11%を超える急騰で未踏の2000円大台に乗せ、6月下旬につけた高値を払拭して上場来高値を更新となった。システムの構築やアプリケーション開発などで強みを発揮、特に負荷分散装置で抜群の実績を持つ。標的型攻撃などのサイバー攻撃に対応したセキュリティーでも競争力が高い。新型コロナウイルスの影響も限定的で、20年4~6月期は豊富な受注残と新規大型案件の獲得が寄与し営業利益が前年同期比73%増の9億6900万円と急増、これを評価する買いが集中した。

■グリムス <3150>  3,685円  +315 円 (+9.4%)  本日終値

グリムス<3150>が急伸。同社はメーカー向けを中心に電子式開閉器などを販売し、電気料金の削減などを提案する電力コンサルティング業務を主力に展開している。顧客開拓が進む一方、新型コロナウイルスの感染拡大の影響に伴い電力需要が減少したことで電力調達価格が低下し、利益率が向上している。前週末7月31日取引終了後に発表した20年4~6月期決算は営業利益が前年同期比80%増の10億1000万円と急拡大、更に上期配当を2円50銭増額し5円としており、これがポジティブサプライズとなって投資資金の流入につながった。

■牧野フライス製作所 <6135>  3,240円  +260 円 (+8.7%)  本日終値

31日に決算を発表。「上期経常を赤字縮小に上方修正、通期も増額」が好感された。

牧野フライス製作所 <6135> が7月31日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は17.8億円の赤字(前年同期は5.4億円の黒字)に転落した。しかしながら、併せて4-9月期(上期)の同損益を従来予想の70億円の赤字→43億円の赤字(前年同期は11億円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。

⇒⇒牧野フライス製作所の詳しい業績推移表を見る

■エスビー食品 <2805>  4,755円  +380 円 (+8.7%)  本日終値

31日に決算を発表。「上期経常を一転15%増益に上方修正・最高益更新へ」が好感された。

エスビー食品 <2805> [東証2] が7月31日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比55.0%増の35.8億円に拡大した。併せて、4-9月期(上期)の同利益を従来予想の38億円→46億円(前年同期は39.9億円)に21.1%上方修正し、一転して15.2%増益を見込み、5期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。

⇒⇒エスビー食品の詳しい業績推移表を見る

■小松マテーレ <3580>  748円  +58 円 (+8.4%)  本日終値

31日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は11%増益で着地」が好感された。

小松マテーレ <3580> が7月31日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比10.6%増の7.1億円に伸び、4-9月期(上期)計画の8億円に対する進捗率は89.9%に達し、5年平均の56.2%も上回った。

⇒⇒小松マテーレの詳しい業績推移表を見る

■ニチイ学館 <9792>  1,669円  +129 円 (+8.4%)  本日終値

ニチイ学館<9792>が急騰。同社は7月31日取引終了後、MBO(経営陣が参加する買収)によるTOB(株式公開買い付け)価格を従来の1株1500円から1670円に引き上げると発表した。これを受け、この日の株価は新たなTOB価格にサヤ寄せする動きとなった。同社は5月11日から米ベインキャピタル傘下の投資ファンドの協力でTOBを実施しており、既存株主から全株式取得を目指すことを計画している。同時に、きょうまでとしていた買い付け期間を17日までに延長している。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.