【↑】日経平均 大引け| 7日ぶり大幅反発、米株高や円安で買い戻し (8月3日)

市況
2020年8月3日 16時23分

日経平均株価

始値  21947.58

高値  22214.59(14:44)

安値  21919.83(09:05)

大引け 22195.38(前日比 +485.38 、 +2.24% )

売買高  13億2265万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆3748億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は7日ぶり大幅反発、米株高を受け広範囲に買い戻し

2.前週末の米株市場でアップルが急騰、この流れが東京市場にも影響

3.外国為替市場で円安が進んだことも主力株に買いを誘導する背景に

4.年金資金の買いや先物主導の裁定買い、中国・上海株上昇も追い風

5.値上がり銘柄は1700を超え、東証1部全体の8割の銘柄が上昇

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは前日比114ドル高と反発した。追加景気対策法案への不透明感から景気敏感株の一角は軟調だったが、アップルなど主力IT関連株が上昇し指数を押し上げた。

週明けの東京市場では、前週末の米株高を引き継ぎ大きく買い優勢に傾き、日経平均株価は500円近い上昇で2万2000円台を回復した。

3日の東京市場は、広範囲に買いが優勢となった。前週末まで日経平均は6日続落し、この間に1100円以上も値を下げていたこともあって、リスクオフの巻き戻しで大きく切り返す展開となった。前週末の米国株市場ではアップルが好決算を背景に10%を超える上昇をみせ時価総額世界トップに返り咲くなど物色人気を集め、全体指数の上昇に寄与したが、その流れを受け東京市場でも好決算銘柄を中心にリスクを取る動きが強まった。日経平均は大幅にギャップアップして始まった後も先物主導の裁定買いや、一部年金資金の買いなども観測され下値を徐々に切り上げる展開となった。中国上海株市場が経済指標の発表を受け強い動きを示したことなども追い風となった。値上がり銘柄数は1700を超え、東証1部全体の8割の銘柄が上昇した。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が断トツの売買代金をこなし買われたほか、ソニー<6758>も物色人気、ファーストリテイリング<9983>も1600円を超える上昇をみせた。Zホールディングス<4689>がストップ高となり、ZOZO<3092>も買いを集めた。トヨタ自動車<7203>も高い。アイティメディア<2148>、アイティフォー<4743>、アイ・エス・ビー<9702>、N・フィールド<6077>、スクロール<8005>、SGホールディングス<9143>、ワコム<6727>、enish<3667>などストップ高銘柄が続出した。

半面、キーエンス<6861>が急落、NEC<6701>も大幅安。セブン&アイ・ホールディングス<3382>も大きく値を下げ、コマツ<6301>も軟調だった。カシオ計算機<6952>の下げも目立つ。ライオン<4912>も下落した。コムチュア<3844>、インフォマート<2492>はストップ安に売り込まれた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、リクルート <6098> 、エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約192円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857> 、カシオ <6952> 、塩野義 <4507> 、セブン&アイ <3382> 、第一三共 <4568> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約27円。

東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は空運業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)水産・農林業、(3)情報・通信業、(4)サービス業、(5)電気・ガス業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)小売業、(3)建設業、(4)ゴム製品、(5)陸運業。

■個別材料株

△ITメディア <2148>

非開示だった今期最終は22%増で2期連続最高益、配当も2円増額。

△ベガコーポ <3542> [東証M]

21年3月期業績予想を上方修正。

△イマジニア <4644> [JQ]

第1四半期営業利益6.1倍。

△ZHD <4689>

4-6月期(1Q)税引き前は9%増益で着地。

△ワコム <6727>

4-6月期は営業黒字に急浮上。

△サンテック <6777> [JQ]

21年3月期経常を一転増益に上方修正。

△川澄化 <7703> [東証2]

住友ベ <4203> によるTOB実施価格1700円にサヤ寄せ。

△スクロール <8005>

今期経常を一転増益に上方修正し21期ぶり最高益更新へ。

△SGHD <9143>

21年3月期業績及び配当予想を上方修正。

△アイエスビー <9702>

20年12月期業績予想を上方修正。

▼CEHD <4320>

20年9月期業績予想を下方修正。

▼カシオ <6952>

第1四半期決算は営業赤字に転落。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アイエスビー <9702> 、(2)ITメディア <2148> 、(3)ITFOR <4743> 、(4)クイック <4318> 、(5)Nフィールド <6077> 、(6)スクロール <8005> 、(7)SGHD <9143> 、(8)ZHD <4689> 、(9)CTS <4345> 、(10)ワコム <6727>

値下がり率上位10傑は(1)コムチュア <3844> 、(2)インフォMT <2492> 、(3)きもと <7908> 、(4)CEHD <4320> 、(5)サンセイラン <3277> 、(6)早稲アカ <4718> 、(7)ブラス <2424> 、(8)アイドマMC <9466> 、(9)カシオ <6952> 、(10)トーエネク <1946>

【大引け】

日経平均は前日比485.38円(2.24%)高の2万2195.38円。TOPIXは前日比26.58(1.78%)高の1522.64。出来高は概算で13億2265万株。東証1部の値上がり銘柄数は1736、値下がり銘柄数は398となった。日経ジャスダック平均は3401.40円(36.33円高)。

[2020年8月3日]

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