KADOKAWA---1Qは営業利益3.2%増、出版事業の電子書籍・電子雑誌が好調に推移

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2020年8月3日 15時28分

KADOKAWA<9468>は30日、2021年3月期第1四半期(20年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比5.5%減の470.23億円、営業利益が同3.2%増の35.81億円、経常利益が同5.7%増の38.51億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同5.7%減の24.55億円となった。

出版事業の売上高は前年同期比6.1%増の292.54億円、セグメント利益(営業利益)は同12.2%増の21.44億円となった。「どうぶつの森」攻略本が70万本を突破したこともあり、書籍は堅調に推移した。電子書籍・電子雑誌も、市場全体が伸長していることに加え、機動的なマーケティング施策により引き続き好調に推移し、当四半期は四半期ベースで過去最高の売上高となった。

映像・ゲーム事業の売上高は前年同期比18.2%減の99.37億円、セグメント利益(営業利益)は同41.1%減の13.44億円となった。映像は、北米、中国に向けたアニメ等の海外権利許諾に加えて、同社IPを活用し、他社が配信するオンラインゲームとのコラボレーションによる権利許諾が収益貢献したが、コロナ影響によりスタジオ事業や アニメの制作遅延、海外向け版権 販売の延期等の「期ズレ」が生じたことに加え、 映画館の休業や座席数制限も影響し減収。ゲームは「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」の全世界累計出荷本数が500万本を超えたほか、「ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX」が好調に推移し収益貢献した。

Webサービス事業の売上高は前年同期比20.0%減の52.30億円、セグメント利益(営業利益)は同2.6%減の5.20億円となった。動画配信サービス「ニコニコ動画」の月額有料会員(プレミアム会員)は微減となったものの、同会員数の減少傾向は緩やかとなっている。「ニコニコチャンネル」の有料会員数については、6月末には123万人(3月末は117万人)と堅調に増加している。また、インターネット上に特化した「ニコニコネット超会議2020」を開催して8日間でネット来場者数1,638万1,426人を記録した。ネットによる開催としたことにより、Webサービス事業全体の収益性改善に寄与した。

2021年3月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症の拡大により不確実性が高いことから、開示していない。今後、業績予想の開示が可能となった段階で、速やかに公表するとしている。

《EY》

提供:フィスコ

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