買い一巡後は強弱感が対立しやすく、底堅さを見極めたいところ/オープニングコメント

市況
2020年8月4日 8時44分

4日の日本株市場は、米株高の流れを受けて堅調な展開が見込まれそうだ。3日の米国市場ではNYダウが236ドル高となり、ナスダックは157ポイント高で高値を更新してきた。政府の2兆ドル規模の追加財政策がいずれ成立するとの期待のほか、7月ISM製造業景況指数が予想以上の改善を示したほか、ハイテク株が引き続き牽引し、上げ幅を拡大する展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比295円高の22385円。円相場は1ドル106円台と円安に振れて推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行の展開になりそうだ。昨日の日経平均は200日線を回復し5日線に接近。本日は5日線を突破し25日線を意識してくることになり、22000円割れの水準では買いといったセンチメントに向かわせることになろう。もっとも、25日線レベルでは強弱感が対立しやすい面もあり、買い一巡後は強弱感が対立しやすく、底堅さを見極めたいところではある。

また、マザーズ指数は昨日3.8%の上昇となり、これまで上値を抑えられている25日線レベルを再び捉えてきている。7月のもち合いレンジの上限レベルでもあり、これをクリアし1000ポイントを回復してくるようだと、個人のセンチメントも改善してくることになりそうだ。決算発表が本格化する中で積極的な売買は手控えられることになりそうだが、良好な決算銘柄においては短期筋の値幅取り狙いに商いが活発化しやすいと考えられる。

一方で、米ハイテク株は上昇する銘柄が目立ってはいるが、朝方に上昇した後はこう着が続いていた。日本においてもアドバンテスト<6857>の明確な底入れを確認したいところであるほか、足元で東エレク<8035>もこう着が続いている。ソフトバンクG<9984>が自社株買いという需給要因で強含みの展開が継続しているが、値がさハイテク株の鈍さが意識されているようだと、足元のレンジ相場からの突破は厳しいところでもあるだろう。

本日も上昇が見込まれる中で日銀のETF買い入れは期待しづらいところ。一方で25日線レベルに接近する局面においては、先物主導によるショートカバーを誘う流れが意識されてくる。また、レバETFの調整買いなども意識されやすいとみられる。

《AK》

提供:フィスコ

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