東京株式(大引け)=93円高、米株安も売り物こなし上値指向継続

市況
2020年8月12日 15時41分

12日の東京株式市場は前日の米株安を受けて軟調な地合いが予想されたが、想定以上に下値抵抗力を発揮し連日で上値を指向する形となった。

大引けの日経平均株価は前営業日93円72銭高の2万2843円96銭と続伸。東証1部の売買高概算は14億9113万株、売買代金概算は2兆5602億4000万円。値上がり銘柄数は1641、対して値下がり銘柄数は472、変わらずは60銘柄だった。

前日の米国株市場ではNYダウが終盤急速に値を崩し結局100ドルあまり下落、ナスダック総合指数も3日続落とやや調整色を強めている。前日に日経平均が大幅高となった東京市場でも利益確定売りが予想される場面で、意外な強さを発揮した。外国為替市場で1ドル=106円台後半に円安が進んだことが追い風となり、大型の景気敏感株への買いが続き、全体指数も上値指向を継続した。新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念がくすぶるほか、トランプ政権の打ち出す追加景気対策に先行き不透明感も生じており、日経平均は前場にマイナス圏で推移する場面もあったが、その後買い直された。ワクチン開発期待などを背景に、鉄鋼や機械など景気敏感セクターに買い戻しの動きが活発だった。東証1部全体の75%の銘柄が上昇している。

個別では、トヨタ自動車<7203>が上昇、任天堂<7974>が買われ、レーザーテック<6920>がしっかり、キーエンス<6861>も上値を伸ばした。資生堂<4911>が上昇したほか、ファーストリテイリング<9983>も買い優勢だった。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調。ダントーホールディングス<5337>がストップ高に買われ、新日本電工<5563>も商いを伴い大幅高。じもとホールディングス<7161>、ティアック<6803>など超低位株も人気。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、ソニー<6758>も冴えない。東京エレクトロン<8035>も売りに押された。楽天<4755>が大幅安。エーザイ<4523>も大きく利食われたほか、TDK<6762>も値を下げた。ビーグリー<3981>が値下がり率トップ、ラクーンホールディングス<3031>、ネットマーケティング<6175>も急落した。長野計器<7715>も大きく下げた。

出所:MINKABU PRESS

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