利益成長【青天井】銘柄リスト〔第3弾〕 12社選出 <成長株特集>
本特集では、「利益成長“青天井”銘柄リスト」の【第1弾】(8月2日配信)、【第2弾】(8月10日配信)に続き、8月11日から13日の期間に発表された決算の中から、4-6月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、20年4-6月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している12社を選び出し、4-6月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのはホープ <6195> [東証M]。20年4-6月期(第4四半期)の経常利益は過去最高だった前年同期を2.9倍も上回る9.3億円に膨らんだ。自治体向けに安価な電力を販売するエネルギー事業で電力供給開始案件が大幅に増加したうえ、新型コロナウイルス禍で電力の調達価格が想定より低かったこともプラスに働いた。同時に発表した21年6月期の同利益は前期比46.2%増の14.8億円と2期連続で過去最高益を更新する見通しだ。
2位に入ったのは埼玉県を中心に食品スーパーを展開するマミーマート <9823> [JQ]。4-6月期(第3四半期)は新型コロナウイルス感染拡大に伴う内食需要の高まりを背景に業績を伸ばし、経常利益は前年同期比4.1倍の22億円に拡大して着地。足もとの業績動向を踏まえ、非開示だった20年9月期通期の同利益は前期比2.1倍の45億円と3期ぶりに最高益を更新する見通しを示した。
続く3位はスマートフォン向けゲームの運営を主力とするマイネット <3928> がリスト入りした。4-6月期(第2四半期)は前期から取り組んできたタイトルごとのKPI(重要業績評価指標)管理手法・コスト管理手法の見直しやマネジメント体制の刷新が奏功し、既存タイトルを中心に収益性が大きく改善した。また、新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり消費も追い風となり、経常利益は4.3億円と過去最高益を10四半期ぶりに更新した。業績好調に伴い、20年12月期の業績見通しを大幅上方修正している。
※決算発表の集中期間(8月14日まで)は、その日に発表された決算で4-6月期に増収増益を達成した銘柄を速報ベースで毎日配信しました。こちらも併せてご覧いただき、銘柄選びにご活用ください。
●「コロナ直撃の4-6月期に【増収増益】達成リスト」配信一覧────
「7月28日版 7社選出」「7月29日版 19社選出」「7月30日版 30社選出」
「7月31日版 45社選出」「8月3日版 15社選出」「8月4日版 15社選出」
「8月5日版 23社選出」「8月6日版 39社選出」「8月7日版 48社選出」
「8月11日版 28社選出」「8月12日版 20社選出」「8月13日版 16社選出」
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<6195> ホープ 188 937 325 46.2 1480 1012 29.6
<9823> マミーマート 81.6 2205 1214 37.2 4500 3280 9.1
<3928> マイネット 70.7 437 256 90.9 1050 550 17.8
<3923> ラクス 63.4 915 560 124 3300 1474 92.4
<2150> ケアネット 32.7 272 205 3.2 612 593 58.1
<3540> Ciメディカ 31.8 1036 786 6.0 2290 2161 31.6
<4574> 大幸薬品 23.7 2702 2185 45.9 5300* 3633 23.0
<8279> ヤオコー 17.3 8342 7109 1.4 19900 19629 25.8
<3769> GMO-PG 16.1 3166 2728 6.1 9867 9297 146
<9273> コーア商HD 6.0 835 788 1.4 2400 2367 11.5
<6556> ウェルビー 5.5 541 513 11.0 1950 1756 33.4
<6918> アバール 2.2 501 490 1.2 1635 1615 17.9
※ 2019年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※「*」大幸薬品の今期予想(20年12月期)は決算期変更に伴う9ヵ月の変則決算。
株探ニュース