前週末21日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2020年8月24日 5時20分

■グリー <3632>  454円 (-53円、-10.5%)

東証1部の下落率2位。グリー <3632> が急反落。20日の取引終了後に発表した20年6月期連結決算が、売上高626億6500万円(前年同期比11.7%減)、営業利益31億6200万円(同42.3%減)、最終利益27億900万円(同22.3%減)と大幅減益となったことが嫌気された。ブラウザゲームの売り上げが減少したことに加えて、広告・メディア事業の一部で 新型コロナウイルス感染症の影響を受けた。また、保有株式を一部売却したことで投資有価証券売却益を計上した一方、投資有価証券評価損や減損損失などを計上したほか、繰延税金資産の一部取崩などで法人税等調整額を計上したことも響いた。なお、21年6月期業績予想は、適正かつ合理的な数値の算出が困難であるとして非開示としている。

■Genky <9267>  3,385円 (-150円、-4.2%)

東証1部の下落率6位。Genky DrugStores <9267> が大幅反落。20日の取引終了後、20年12月20日から株主優待制度を変更すると発表しており、これが嫌気されたようだ。現行制度の優待品は選択制を採用しており「3000円相当のカタログギフト」「6000円相当のサプリメントまたは化粧品」「福井県産こしひかり5kg」のいずれか1つを贈呈するほか、2年以上保有者には2000円相当の買い物券を追加で配布している。新制度では、同社出店県内(福井県、石川県、岐阜県、愛知県)の株主には保有株数に応じて2000円~5000円分のゲンキー商品券を贈呈し、出店県外の株主へは1000円~3000円分のクオカードを贈呈するという。変更に伴い、長期保有特典は廃止となる。

■船井総研HD <9757>  2,313円 (-85円、-3.5%)

船井総研ホールディングス <9757> が大幅続落。20日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1-6月)連結決算が、売上高122億3400万円(前年同期比1.2%増)、営業利益25億8400万円(同10.1%減)、純利益17億4500万円(同9.0%減)と2ケタ営業減益となったことが嫌気された。新型コロナウイルスの影響により十分な営業活動が行えなかったものの、経営コンサルティング事業に含まれるWEB広告運用代行業務やダイレクトリクルーティング事業の売り上げが伸長し増収を確保した。ただ、利益率の高いコンサルティング売り上げの構成比の減少や、人件費の増加を吸収できず、減益を余儀なくされた。同時に、従来未定としていた20年12月期業績予想を発表しており、売上高240億~57億6000万円(前期比6.8%減~前期並み)、営業利益43億~51億5000万円同24.6~9.7%減)、純利益29億~35億円(同25.0~9.5%減)を見込んでいる。

■トラスコ中山 <9830>  2,509円 (-49円、-1.9%)

トラスコ中山 <9830> が3日続落。21日午後1時ごろ株主優待制度を廃止すると発表しており、これが嫌気された。物流設備や情報システム(デジタル)への投資を継続する必要があることから、株主優待制度の廃止や株主総会運営費用の見直しを行ったという。

■SUMCO <3436>  1,439円 (-25円、-1.7%)

SUMCO <3436> が4日続落。東海東京調査センターは20日、同社株のレーティングを「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に引き下げた。目標株価は1630円(従来1580円)とした。20年12月期下期のシリコンウエハー需要は弱含みで推移すると予想。今12月期の会社による業績予想は未定だが、同センターでは前期比24.8%減の381億円と試算。21年12月期の同利益は476億円に回復するとみている。

※21日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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