個人投資家・有限亭玉介:トランプVSバイデン!秋相場の物色テーマは?【FISCOソーシャルレポーター】

特集
2020年8月29日 18時00分

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2020年8月25日10時に執筆

株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。

さて、今年の秋相場はどうなる事やら。コロナで大変な時期に米国の大統領選(11月3日)が迫っているとの事で、あたくし達投資家はこのビッグイベントに備えて、バイデン氏とトランプ大統領のマニフェストを調べては時代の流れを先取りしようと躍起になっております。

セオリーでは現職有利と言われる選挙戦ですが、米政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」の世論調査によると、8月13日時点でトランプ大統領の支持率は41.8%に対して、バイデン氏の支持率は49.2%と発表されており、約8ポイント差でバイデン氏が優勢との事です。今回は今後の大統領選を背景にした秋相場における物色テーマなどについて考察していきたいと思います。

まず、これまで経済最優先で大企業への減税政策を行ってきたトランプ政権と対照的に、バイデン氏は経済格差を埋める為の法人税の増税を掲げております。大企業への税制優遇も無くしていく方針で、トランプ政権ほど経済成長を優先させるというイメージではなさそうですな。

また7月にバイデン氏はクリーンエネルギー関連に2兆ドル規模の投資を行う計画を発表しており、太陽光発電やバイオマス発電をグローバルに手掛けるレノバ <9519> や、風力発電の風車に使用される軸受を手掛ける日本精工 <6471> などに思惑が入っている模様です。環境配慮の政策を推し進めるのであれば、EV関連もチェックしておきたいですねぇ。

そして、最大の争点となりそうなのは米中関係ですが、もしトランプ大統領がこの先も劣勢が続くとすれば、票集めの“中国叩き”が激化する可能性もあり、ファーウェイやTikTokから、その他IT企業や製造業へ広がるかもしれません。もし逆に、バイデン氏が大統領になったとすると、中国への圧力はトランプ政権ほど強硬姿勢にはならないとの見方から、米国での取引禁止措置を命じられた中国のテンセントと提携関係を持つ日本のゲーム関連銘柄等をはじめ、中国との関係が深い企業へは安心感が広がるのではないかと、あたくしは考えているところです。

TPPへの再参加の可能性も示唆している事から、バイデン氏が勝利すればトランプ政権のような自国第一主義のムードは薄れると思われます。政治的な課題は山積しておりますが、新型コロナの感染者数が世界一となっている米国では、今はコロナの問題を早急に片付けておきたいというのが本音かもしれませんな。

コロナの不安を完全に払拭するには、やはりワクチンの完成を待つしかありません。日本政府は英国のアストラゼネカ社からワクチン供給を受けると既に合意していますが、米国モデルナ社とも目下交渉中であり、大統領選の最中でのワクチン交渉の行く末も注視しておきたいところです。

日本企業では塩野義製薬<4507>やアンジェス<4563>が新型コロナワクチンを開発していますが、実用化は来年になるとの見通しから海外諸国よりは遅れをとっている模様。海外製のワクチンに満足な結果が得られなかった場合、日本企業が脚光を浴びるシナリオもない訳ではありません。いずれにせよ、感染者が最多である米国の実体経済がワクチン供給で回復すれば、日本もその後を追う形で経済に対する悲観ムードは後退するのではないでしょうかねぇ。

米中の覇権争いもあり、現職維持でトランプ政権が続いた場合でも安心材料とは言い切れないのが今回の大統領選の難しいところです。トランプ政権が9月・10月で起こすアクションの方が選挙結果より警戒すべき点かもしれませんねぇ。あたくしは選挙結果の影響を受けにくい底値圏のまま出遅れている日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>などが中長期目線で狙えるかと模索しておりますよ。旅行関連なども足元で物色されているようですしねぇ。

さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」などを中心に紹介しております。お時間がありましたらブログを検索して頂ければ幸甚です。愛猫「なつ」と共にお待ち申し上げております。

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執筆者名:有限亭玉介

ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず

《US》

提供:フィスコ

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