株価指数先物【寄り前コメント】米国のクオリティ株物色のインパクトは限定的、バリューシフトを見極め

市況
2020年9月1日 8時09分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 23080 -80 (-0.34%)

TOPIX先物 1612.0 -4.0 (-0.24%)

CME先物 23100 -60

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

31日の米国市場は、NYダウ、S&P500が下落する一方で、ナスダックが上昇。中国が輸出制限対象にAI技術を追加し、ティックトックの米事業売却には中国当局の承認申請が義務付けられたことが米中対立への警戒につながった。一方で株式分割を実施したアップルやテスラが強い値動きをみせるなど、クオリティ株への物色は継続。また、NYダウについてはアップルの分割による指数ウエートの低下による影響もある。

シカゴ先物清算値は大阪比60円安の2万3100円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比10円安の2万3150円で始まり、開始直後には2万3220円まで上げ幅を広げる場面があった。しかし、米国市場の開始後はじり安基調となり、一時2万3010円まで下落。その後は日中比変わらず水準まで下げ幅を縮める場面もみられたが、引けにかけて再び弱含み、2万3080円で取引を終えている。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行の展開が予想される。米中対立の警戒感が再び高まっていることもあり、慎重姿勢になりそうだ。また、米国ではアップル、テスラ、アマゾンといったクオリティ株が買われており、AMDが最高値を更新するなど半導体株の一角も堅調。とはいえ、ハイテク全体では弱含みの展開であり、ナスダック上昇のインパクトは限られよう。国内では昨日のバフェット氏による大手商社株の取得が、バリュー志向に向かわせるかを見極めたい。

2万3000円処での底堅さは意識されやすいと考えられるが、オプション権利行使価格の2万3250円を中心としたレンジは若干切り下がりそうである。NT倍率は先物中心限月で14.33辺りでの横ばい推移を継続。指数寄与度の大きいソフトバンクグループ <9984> などの動向を睨みながら、バリューへのシフトを想定したNTショートのスタンスとしておきたい。

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