東京株式(大引け)=171円高と続伸、経済活動正常化の動きを好感
11日の東京株式市場で日経平均株価は続伸。米株式市場の下落で、寄り付きは反落して始まったが、経済活動正常化への期待が強まるなか買いが優勢となり、後場に入り上昇幅は拡大した。
大引けの日経平均株価は前日比171円02銭高の2万3406円49銭。東証1部の売買高概算は12億9776万株。売買代金概算は2兆5640億2900万円となった。値上がり銘柄数は1601と全体の約73%、値下がり銘柄数は480、変わらずは92銘柄だった。
10日の米株式市場では、NYダウが前日比405ドル安と反落。米共和党が提出した新型コロナウイルス対策法案が上院で否決されたことなどが嫌気された。これを受けた東京市場は寄り付きでは前日比120円安でスタートした。ただ、下値には買いが流入し午前10時過ぎにはプラス圏に浮上。後場に入ると一段と値を上げた。東京都は新型コロナの感染対策として飲食店などに対する時短営業の要請を15日で終了することを決定した。また、政府は「Go To トラベル」の対象に東京都を加えることを表明するなど、経済活動正常化に向けた動きが好感された。
個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>、任天堂<7974>が高く、リクルートホールディングス<6098>やアサヒグループホールディングス<2502>が値を上げた。JR東日本やJR東海<9022>など電鉄株が買われ、日本郵船<9101>や商船三井<9104>など海運株が続伸した。gumi<3903>やAiming<3911>などゲーム関連株の一角も高い。
半面、ソニー<6758>やパナソニック<6752>、日立製作所<6501>、京セラ<6971>などハイテク株の一角が軟調。ファナック<6954>やエムスリー<2413>が値を下げ、神戸物産<3038>やスズキ<7269>、積水ハウス<1928>が売られた。