東京株式(大引け)=152円高、菅新政権への期待で幅広く買われる
14日の東京株式市場は主力株中心に買いが入り、日経平均は上値追い基調を続けた。売買代金も2兆円台を上回るなど活況となった。
大引けの日経平均株価は前週末比152円81銭高の2万3559円30銭と3日続伸。東証1部の売買高概算は11億7631万株、売買代金概算は2兆1982億7000万円。値上がり銘柄数は1619、対して値下がり銘柄数は471、変わらずは83銘柄だった。
きょうの東京市場はリスクを取る動きが優勢となった。前週末の米国株市場でNYダウが反発したものの、ナスダック総合指数は続落となったことで、引き続きハイテク株中心に模様眺めムードはあったものの、徐々に買いが厚みを増す展開に。自民党次期総裁選出がほぼ確実視されていた菅官房長官の政策路線を意識した個別株物色が旺盛で、全体相場は上値を指向。日経平均寄与度の高いソフトバンクGが大きく買われたことも強調地合いを後押しした。もっとも、両議員総会が始まった午後2時過ぎあたりから売り圧力も顕在化し伸び悩んだ。業種別では鉄鋼や機械セクターなど景気敏感株にリターンリバーサル狙いの買いが観測されたが、半導体関連株などの上値は重い。値上がり銘柄数は1600を超え、全体の約75%の銘柄が上昇した。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が断トツの売買代金をこなし大幅高となり、トヨタ自動車<7203>など自動車株も堅調。アサヒグループホールディングス<2502>も上昇した。フリービット<3843>、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>、ショーケース<3909>がストップ高となり、日本システム技術<4323>も急騰、福島銀行<8562>は値上がり率トップに買われた。ヤーマン<6630>が商いを伴い大幅高、三井ハイテック<6966>の上げ足も目立つ。
半面、KDDI<9433>、NTTドコモ<9437>など通信株が安い。ファーストリテイリング<9983>も1000円強の下落となった。東京エレクトロン<8035>が冴えず、オリエンタルランド<4661>も安い。神戸物産<3038>が値を下げ、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>などの下落も目立つ。エイチーム<3662>、メディアドゥ<3678>なども売られた。
最終更新日:2020年09月14日 15時57分