話題株ピックアップ【夕刊】(1):アレンザHD、ALBERT、伊藤米久HD

注目
2020年9月18日 15時12分

■アレンザHD <3546>  1,811円  +264 円 (+17.1%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

アレンザホールディングス<3546>が急騰し、連日の年初来高値更新となった。17日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高を1475億8000万円から1540億円(前期比11.8%増)へ、営業利益を36億円から67億円(同2.0倍)へ、純利益を23億円から42億円(同2.2倍)へ上方修正したことが好感された。上期において、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う巣ごもり需要などによりDIY用品、園芸、インテリア、収納用品、ペットなどの売り上げが想定以上に好調だったことに加えて、感染予防としてのチラシ配布の中止や出張自粛により販管費が減少したことが影響した。また、業績予想の修正に伴い、従来中間・期末各13円の年26円を予定していた配当予想を中間16円・期末20円の年36円に増額するとあわせて発表しており、これも好材料視された。前期実績に対しては10円の増配になる予定だ。

■三協フロンテア <9639>  3,890円  +375 円 (+10.7%)  本日終値

三協フロンテア<9639>は急反発。17日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を460億円から478億円(前期比4.5%増)へ、営業利益を65億円から75億円(同3.0%増)へ、最終利益を41億円から47億円(同0.9%増)へ上方修正し、減益予想から一転して増益予想としたことが好感された。新型コロナウイルス感染症による景気減速の影響を受けると見込んでいたものの、想定よりも影響が軽微であったという。また、3密対策やテレワーク推進などを受けて、新たな空間を必要とする、または既存の空間を拡張するニーズから、同社ユニットハウスに対する需要が拡大したことも要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来中間・期末各55円の年110円を予定していた配当予想を、中間・期末各60円の年120円にするとあわせて発表した。なお、前期実績と同額となる予定だ。

■綿半ホールディングス <3199>  3,255円  +220 円 (+7.3%)  本日終値

綿半ホールディングス<3199>が4連騰、上値追いを加速させ25日移動平均線との上方カイ離を一段と広げている。長野県を地盤とするホームセンターでコロナ禍にあっても日用品や食品などのまとめ買い需要などを反映して売り上げを伸ばし足もとの業績は絶好調。また、建設事業にも展開しており、屋根改修で実績が高い点が特長。台風対策関連で屋根瓦専用の釘を手掛けるアマテイ<5952>が9月中旬に3日連続ストップ高と異彩人気となったが、綿半HDもその連想が働きやすい。9月末を基準日に1株を2株にする株式分割を行うことで、その権利取りの動きも株高を後押ししている。

■あすか製薬 <4514>  1,522円  +99 円 (+7.0%)  本日終値

あすか製薬<4514>が大幅続伸。田村憲久厚生労働相が17日の会見で、体外受精など不妊治療への助成金を増額すると述べたことを受けて、不妊治療薬を手掛ける同社や富士製薬工業<4554>などには業績への貢献を期待した買いが入っているようだ。

■HUグループ <4544>  2,859円  +137 円 (+5.0%)  本日終値

H.U.グループホールディングス<4544>が後場急上昇。午後2時ごろ、未定としていた21年3月期の連結業績予想を発表しており、売上高2000億~2200億円(前期比6.0%~16.6%増)、営業利益140億~185億円(同40.9%~86.1%増)と大幅営業増益を見込むとしたことが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、4月から5月にかけてCLT(受託臨床検査)事業の検査受託数が大幅に減少したが、6月以降は検査受託数が前年並みの水準で推移していることに加えて、新型コロナウイルス関連検査の受託数の増加および高感度抗原検査試薬/迅速抗原検査キットの売り上げが寄与したことが業績を牽引する。なお、今後のコロナ関連検査の受託動向および高感度抗原検査試薬/迅速抗原検査キットの普及度合いがまだ不透明であることから、レンジ予想にしたという。

■エアトリ <6191>  1,519円  +57 円 (+3.9%)  本日終値

エアトリ<6191>が反発。運営する総合旅行プラットフォーム「エアトリ」で、国内航空券購入の際に利用できる新たな決済手段としてPayPayを導入したと発表しており、これが好材料視された。今回のPayPayの導入により、更なる決済方法の充実を図るほか、PayPayアカウントを持つユーザーを中心とした新規ユーザーの獲得が期待されている。また、「エアトリ」では、PayPayが実施する「またまたオンラインがお得!10%戻ってくるキャンペーン」へ対象店舗として参加するとしており、アプリならエアトリポイント20%還元、PayPay支払いで更に10%還元中で合計最大30%還元になるとしている。

■ALBERT <3906>  7,780円  +290 円 (+3.9%)  本日終値

ALBERT<3906>の上値追いが鮮明、ここ継続的な買いが観測されるなか株価はきょうで6連騰と気を吐いている。人工知能(AI)を活用したビッグデータ解析に強みを持ち、同分野で活躍できるデータサイエンティストの育成でも先駆している。菅新政権ではデジタル庁の創設などデジタル行政に向けた取り組みを本格化、また民間企業でもデジタルトランスフォーメーション(DX)投資に向けた動きが加速しており、デジタル人材供給で強みを持つ同社の活躍余地が改めて高まっている。自動運転分野など人工知能(AI)の開発案件が高水準で、安倍政権時代から掲げられていたスーパーシティー構想でも同社の存在は大きい。

■伊藤米久HD <2296>  755円  +26 円 (+3.6%)  本日終値

伊藤ハム米久ホールディングス<2296>が5日続伸し、年初来高値を更新した。同社は17日取引終了後に、21年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しを前期比15.8%増の200億円(従来予想は150億円)に上方修正したことが買い手掛かりとなったようだ。新型コロナウイルス感染症の拡大で外食向けの販売が厳しいことから、売上高は同3.8%減の8200億円(従来予想は8300億円)に引き下げた。ただ、内食需要の高まりを背景に、量販店向けの販売が好調なことが利益を押し上げるとしている。

■くら寿司 <2695>  5,710円  +190 円 (+3.4%)  本日終値

くら寿司<2695>は5日続伸。17日の取引終了後、台湾子会社アジアくら寿司が台湾の証券取引所に上場したと発表。これを機にしたアジア展開への期待から買われた。同社は14年より台湾に進出し、現在29店舗を運営している。調達資金は約5億778万台湾ドル(約18億3300万円)。台湾における店舗を50店舗以上に増やすほか、今後アジア全域で200店舗以上を目指すとしている。

■丸和運輸機関 <9090>  4,030円  +105 円 (+2.7%)  本日終値

丸和運輸機関<9090>が3日続伸。18日の日本経済新聞朝刊で「丸和運輸機関の効率的に稼ぐ力が陸運業界のなかで際立っている」と紹介されており、これが刺激材料となったようだ。記事によると、同社の20年3月期の従業員1人当たりの営業利益は16年3月期と比べ6割増え、ヤマトホールディングス<9064>の約5倍に達するという。アマゾンジャパンなどからの配送受託が急拡大するなか、正社員中心ではなく、協力会社などをまとめた独自組織が利益成長を支えてきたと報じている。

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