明日注目すべき【好決算】銘柄 キャリアL、ニトリHD、ピックルス (25日大引け後 発表分)
25日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
キャリアL <6070> ★今期経常を一転2.7倍増益に上方修正・4期ぶり最高益更新へ
◆21年2月期の連結経常利益を従来予想の5.8億円→18.3億円に3.1倍上方修正。従来の15.5%減益予想から一転して2.7倍増益を見込み、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主力のBPO関連事業部門でBPO事業者や官公庁から収益性の高い新規大型BPO案件を受注したほか、一般事務事業部門でも想定外の新規案件を獲得し、売上高が計画を16.6%も上回ることが利益を押し上げる。
ピックルス <2925> ★今期経常を18%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆21年2月期の連結経常利益を従来予想の20.2億円→24億円に18.3%上方修正。増益率が2.8%増→21.6%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。内食需要や健康志向の高まり、キムチがテレビ番組で取り上げられたことなどで、主力のキムチ製品を中心に販売が想定より伸びることが寄与。商品規格の見直しや生産アイテムの集約による生産効率化に加え、広告宣伝費の減少や出張自粛も上振れの要因となる。
ハイマックス <4299> ★今期経常を一転8%増益・最高益に上方修正
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の7.6億円→11億円に44.2%上方修正。従来の25.0%減益予想から一転して8.2%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。一部新規プロジェクトで立ち上がりの遅れや中止が発生するものの、クレジット業界向け案件を中心に拡大し、売上高が計画を上回ることが寄与。全般的な経費が減少することも上振れの要因となる。
日精化 <4362> ★今期経常を24%上方修正
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の31億円→38.5億円に24.2%上方修正。減益率が20.9%減→1.8%減に縮小する見通しとなった。下期に工業用製品事業の販売状況が想定以上に回復することに加え、家庭用製品事業で新型コロナウイルス感染症対策製品の需要増加が継続することが収益を押し上げる。
ジュンテンドー <9835> [東証2] ★今期経常を2.1倍上方修正
◆21年2月期の経常利益(非連結)を従来予想の9億円→19.2億円に2.1倍上方修正。増益率が3.6倍→7.7倍に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は6月に続き、2回目。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、上期にマスクや除菌剤といった感染予防関連商品、園芸や資材などの巣ごもり消費関連の販売が想定以上に伸びたことが寄与。コロナ禍に伴う特需は当面続く見通し。
ニトリHD <9843> ★今期経常最高益予想を22%上乗せ
◆21年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の579億円→810億円に39.9%上方修正。巣ごもり需要が高まるなか、収納整理用品やキッチンダイニング用品、ホームオフィス家具、リビングダイニング家具の販売が伸び、国内既存店売上高が14.0%も増加したことが寄与。緊急事態宣言に伴う臨時休業や営業時間の短縮で賃借料、広告宣伝費などが大幅に減少したことも利益を押し上げた。
併せて、通期の同利益も従来予想の1133億円→1341億円に18.4%上方修正。増益率が3.4%増→22.4%増に拡大し、従来の34期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
株探ニュース