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億トレ目指すならコレ、「もう1人の自分」&「最低2000時間」

特集
2020年9月25日 11時40分

目指せ億トレ、頑張り投資家さんの稼ぎ技 レブルさんの場合-特別編

登場する銘柄

リクルートホールディングス<6098>、神戸物産<3038>、エムスリー<2413>

文・イラスト/福島由恵(ライター)、編集・構成/真弓重孝(株探編集部)

株探レブルさん(ハンドルネーム・30代・男性)のプロフィール:
サラリーマンから専業投資家に転身したばかりの若手トレーダー。東海地区在住。2016年に数百万円で株式投資を始め、5年足らずで資産10倍化を達成する。現在は株式の他、為替、商品、仮想通貨など様々な資産クラスを手掛けるオールラウンダーで、株式もデイトレーダーを基本とし、スイング、長期などバラエティに富んだ手法を加えてリターンを得るのが得意。最近はコロナ大暴落前に相場の違和感を察知し、最終的にはノーポジション状態に。保有資金の多くを傷めず温存できたため、それをFXのデイトレ等に活用し、わずか2カ月程度でコロナ暴落直前から資産を4倍に膨らませる。平日は毎日行っているツイキャスが好評で、ファンが増加中。

1回目「5年で資産10倍を実現した『支配者便乗の法則』」を読む

2回目「そんなことも知らないのと言われた『ダウ理論』で、ソフトバンクG株にリベンジ」を読む

3回目「10倍に稼ぐ技は『地合い×理論』、だから今年は『踏み上げロング』」を読む

最終回 「10倍の裏に『聞いて試して、また聞いて』、成長の源は吸収と検証」を読む

新連載の「頑張り投資家」シリーズのトップバッター、レブルさん(ハンドルネーム)は、前回が最終回だったが、今回急きょ、特別編として本人へのインタビューを掲載することにした。

それは、取材の終盤で聞いたコメントが気になっていたからだ。そのコメントとは

レブルさん 「億トレになりたい」「億トレがうらやましい」。そりゃあ、言うのは簡単ですよ。でも、本気でそう思っているなら、その前にそれだけの努力をしたのかと言いたいんですよ。

編集部 激しく同意しますが、一方で「まず応援したい銘柄を買うことから始めましょう」と言われてから、放置されて困っている初心者さんたちもいます。

レブル その困っている状態から脱せるか否かは、結局は自分次第なんです。投資に限らずどんなことでも、大した努力もせずに、お金を稼げるわけがありません。

ろくに勉強もせずに投資で成功したいというのは、仕事のイロハも知らない新入社員が、社長と同じ給料をよこせと言っているのと同じと思うんですよ!!!

熱く語る姿には、レブルさんが投資と真剣に向き合い、他人ではなく自分自身を叱咤する意味であえて激しい表現をしているのだと感じた。最終回の掲載後に、取材を進めてみるとレブルさんは「自分を律する自分」を持っていることがわかった。

投資は、自分の欲望との戦いの側面を持ち、ともすれば感情に流されがちになるが、それを制して、冷静かつ大胆な決断を求められる。レブルさんが短期間で好成績を上げたキモは、自分を律する自分づくりに努力してきた様子がうかがえる。

今回は特別編として、レブルさんのメンタル面に軸足を置いた内容をインタビューで紹介していく。これからどのように投資と向き合うべきなのかを模索している人は、ぜひ参考にしてほしい。

「もう1人の自分」を別に置いて、常にその人を観察する

―― レブルさんは5年も経たないうちに資産を10倍化させるという好成績を出しています。自己分析では、どんなことがいい結果をもたらしたと見ていますか?

レブル: 「もう1人の自分」を別に置いて、常にその人を観察するような気持ちで戦略を考え、行動することがポイントになっていると思います。

これは、「メタ認知」と呼ばれる米国の心理学者が提唱した概念で、つまりは自分を客観視するという考え方です。この能力をアップできれば、自分自身を冷静に見られるようになり、それによって高い目標設定や達成力、問題解決能力を引き上げることができるとされています。

上手く使えば投資の場面でも役立てることができるんですよ。例えば、こんなときに活用できます。

SNS(交流サイト)でやたらと話題が集中している銘柄や、相場の急落で「超お買い得状態」になった銘柄を見つけると、「買いたい欲望」に駆られて衝動買いをしてしまうこともありますよね。

もう1人の自分は、それを抑え、本能のまま行動している自分を遠くから眺めます。そして例えば「その銘柄を買うことに、期待値を本当に見出しているのか」と自問自答する習慣がつくようになります。

私のツイキャスには、銘柄選びの注意点などの質問を寄せてくるビギナーさんがいます。その質問には、こう返しています。

「自分を客観視して『本当にその銘柄に優位性を感じて買いたいのか』を問いかけてみましょう」と。実は、これは私自身に投げかけている言葉でもあるんです。

もう1人の自分を損させるにはどうしたらいいか、を考える

―― 「自分を客観視する」とは、意識して取り組まないとなかなか習慣づきにくい行動ですね。

レブル: 私自身は例えばこんな風に習慣化しています。2回目の記事で紹介されたように、私は「ダウ理論」を投資の基軸に据えています(下の図)。

私にとっては、リターンを掴み取るのに欠かせない存在ですが、相場によっては頼りにしている「ダウ理論」の裏をかくこともあります。

■ダウ理論の6項目

【タイトル】

―― どういうことでしょうか?

レブル: 普段の私のようにこの理論を真面目に捉えて実行している人を想像し、その姿を遠くから眺めてみるんです。そして、「その人が嫌がることは何か」「その人を損させるにはどうしたらいいか」という観点で、あれこれと思考を巡らせるのです。

申し訳ないですが、それをどんな風にやるのか具体的な種明かしはできませんが、基本的な考え方を紹介しましょう。

例えば、トレンドに逆らって、逆張りで向かうことがあります。また、一般に言われる「ダブルボトム」などの買いサインや「移動平均線から大幅に乖離」などの買いサインが出た時に、単にセオリー通りの行動を取るのではなく、一工夫加えることもしています(参考記事)。

※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。

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