話題株ピックアップ【昼刊】:日精化、三栄建築、ソラスト

注目
2020年9月28日 11時56分

■日本精化 <4362>  1,731円  +73 円 (+4.4%)  11:30現在

日本精化<4362>がカイ気配スタートで大幅高。前週末25日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を275億円から290億円(前期比0.2%減)へ、営業利益を28億円から36億円(同1.1%減)へ、純利益を20億円から25億5000万円(同2.7%減)へ上方修正したことが好感されている。家庭用製品事業で感染症対策製品の販売が当初予想を上回っていることに加えて、想定以上に工業用品事業での販売状況に改善が見込まれることが要因としている。

■三栄建築設計 <3228>  1,484円  +54 円 (+3.8%)  11:30現在

三栄建築設計<3228>が続伸。前週末25日の取引終了後、子会社のメルディアホテルズ・マネジメントが、ホテル再建などのコンサルティングをはじめホテル・旅館・レストランの総合サポートを手掛ける日本ベストサポート(東京都千代田区)株式数の68.8%を取得し、子会社化すると発表しており、これが好感されている。今回の株式取得は、日本ベストサポートの20年間に及ぶホテル運営に関する経験やノウハウ、経営資源を共有することで三栄建築グループのホテル事業を成長・拡大させることが狙い。取得価格は非開示。なお、21年8月期業績への影響は軽微としている。

■ソラスト <6197>  1,348円  +27 円 (+2.0%)  11:30現在

ソラスト<6197>が続伸している。前週末25日の取引終了後、神戸・大阪エリアでグループホームを展開するファイブシーズヘルスケア(神戸市長田区)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これが好感されている。今回の子会社化は、神戸・大阪エリア同エリア内のサービスの拡充や、ソラストが進める「地域トータルケア」の実現に資するのが狙い。取得価額は連結純資産(20年3月期167億7000万円)の15%未満。なお、21年3月期業績予想には一定額の影響を織り込み済みとしている。

■ニトリホールディングス <9843>  22,260円  +135 円 (+0.6%)  11:30現在

ニトリホールディングス<9843>は続伸。前週末25日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高を6532億円から7026億円(前期比9.4%増)へ、営業利益を1122億円から1329億円(同23.7%増)へ上方修正しており、これが好感されている。上期において、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛要請やテレワークの浸透などによる巣ごもり需要の高まりを受け、収納整理用品やキッチンダイニング用品、ホームオフィス家具やリビングダイニング家具が売り上げを牽引した。また、緊急事態宣言の影響を受けた店舗の臨時休業や営業時間の短縮により賃借料、広告宣伝費など販売費及び一般管理費の割合が大幅に減少したことも利益を押し上げる見通し。

■レオパレス21 <8848>  153円  -24 円 (-13.6%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

レオパレス21<8848>が急反落している。26日付の日本経済新聞朝刊で、「2020年6月末に100億円超の債務超過となったことが25日分かった。20年4~6月期の最終損益は120億円を超える赤字(前年同期は57億円の赤字)となったもよう」と報じられており、これが嫌気されている。これを受けて会社側では、この日の寄り前、「当社が発表したものではない」とのコメントを発表した。発表によると「第1四半期の最終損益が120億円を超える最終赤字とあるが、現時点で142億円の当期純損失となる見通しだ。また、20年6月末時点で100億円超の債務超過とあるが、現時点で118億円の債務超過となる見通しであり、第1四半期決算で9月30日に公表する予定だ」としている。

■ANAホールディングス <9202>  2,530円  -170 円 (-6.3%)  11:30現在  東証1部 下落率10位

ANAホールディングス<9202>が急落。株価は一時、前週末に比べ8%超安に売られた。25日引け後に、同社が2000億円規模の公募増資を検討していると複数のメディアが報じた。ANAHDは21年3月期に6000億円程度の最終赤字に陥る可能性があり、格付けの維持には公募による増資が必要と判断した模様と伝えている。同社では25日に「現時点で決定した事実はない」とリリースを発表した。これを受けた、週明け28日の株式市場では、公募増資による1株当たり利益の希薄化懸念から同社の株価は大幅安となっている。

■東洋紡 <3101>  1,571円  -102 円 (-6.1%)  11:30現在

東洋紡<3101>が大幅反落している。この日朝方、27日午後9時ごろに同社の犬山工場(愛知県犬山市)で火災が発生したと発表しており、これが嫌気されている。会社側によると、同工場のフィルム製造ラインから出火し、28日午前7時45分に鎮火されたという。火災により従業員2人が死亡し、1人が入院、また物的被害は調査中としており、業績への影響が懸念されている。

■オプトラン <6235>  2,124円  -65 円 (-3.0%)  11:30現在

オプトラン<6235>が冴えない。前週末25日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を462億円から370億円(前期比13.6%減)へ、営業利益を120億円から94億円(同13.6%減)へ、純利益を92億円から71億円(同22.0%減)へ下方修正したことが嫌気されている。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、世界経済への影響が顕在化しており、新規発注の動きが抑制されていることに加えて、米国の対中国経済制裁などで一部の中国スマートフォンメーカーの生産への影響が顕在化したことや新型スマートフォン発売延期の影響もあり、装置発注に影響が出たこともマイナス材料となったという。また、業績予想の修正に伴い、期末一括配当予想を60円から50円に減額修正した。前期実績に対しは10円の減配になる予定だ。

■東京エレクトロン <8035>  27,115円  -390 円 (-1.4%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>は利益確定売りに押され8日ぶりに反落。株価は前週末まで直近7営業日で2000円近い上昇をみせており、目先利益確定の売り圧力が観測される。前週末の米国株市場ではハイテク株中心に買いが入りNYダウなど主要株価指数は軒並み上昇したが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続伸しており、これが同社株にはポジティブ材料。ただ、10月6日に鳴り物入りでの新規上場が期待されていた半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス<6600>が、米中摩擦を背景とした中国通信機器大手ファーウェイへの製品出荷が困難となっていることなどを理由に上場を延期すると発表したことは、半導体関連株全般に逆風となる。特にキオクシアの株主である東芝<6502>は、上場時に株式売却による資金調達を予定していただけにその影響を受けやすい状況にあり、株価もウリ気配スタートで4日続落となっている。

■カワセコンピ <7851>  310円  +80 円 (+34.8%) ストップ高   11:30現在

カワセコンピュータサプライ<7851>がストップ高に買われている。同社は25日取引終了後に、これまで未定としていた21年3月期通期の単独業績予想を公表。営業損益見通しは1000万円の黒字(前期は1億4100万円の赤字)としていることが買い安心感につながっているようだ。新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として訪問営業の抑制などが続く見通しであることから、通期の売上高見通しは前期比3.4%減の26億7000万円としている。ただ、売上高に見合う原価率の低下や経費の削減などが利益を押し上げるとみている。

■キャリアリンク <6070>  1,375円  +300 円 (+27.9%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

キャリアリンク<6070>がストップ高の1375円水準でカイ気配となっている。前週末25日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高を231億3200万円から269億8000万円(前期比27.8%増)へ、営業利益を5億8500万円から17億9500万円(同2.5倍)へ、純利益を4億200万円から12億7500万円(同2.4倍)へ上方修正したことが好感されている。上期において、BPO事業者及び官公庁から新規大型BPO案件を受注することができたことに加えて、収益率の高い新規BPO案件の計上で売上総利益が改善することが要因としている。

■スカラ <4845>  1,041円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位

スカラ<4845>がストップ高に買われている。同社は企業向けASPサービスなどを主力に企業や自治体のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を取り込んでいる。そうしたなか、25日取引終了後、日本初の官民共創を展開するPublic dots & Company社(東京都渋谷区)と業務提携し、共創型DXプラットフォームシステム「CO-DO」の開発に着手することを発表、これを手掛かり材料に短期資金の攻勢が加速する形となった。

■日本ラッド <4736>  1,099円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在

日本ラッド<4736>は引き続き大口資金の流入が続き、150円高はストップ高となる1099円に買われている。株価は前週末まで連日で値幅制限いっぱいに買われており、きょうで3営業日連続のストップ高となる。独立系システムインテグレーターで、産業用コンピューター分野では世界首位級の台湾のアドバンテック社とインダストリアルIoT分野で資本・業務提携していることから、量子コンピューターなど次世代コンピューティング分野での展開力に期待が大きい。また、日本通運<9062>子会社の情報資産管理会社と業務提携し、電子署名・電子契約を活用したハンコ業務の効率化促進に取り組んでいることも足もとの物色人気につながっている。

■理経 <8226>  326円  +36 円 (+12.4%)  11:30現在

理経<8226>が続急騰で連日の年初来高値更新、一時21%高と値を飛ばし352円まで駆け上がる場面があった。時価は急騰相場を演じた14年7月以来約6年2カ月ぶりの高値圏に浮上している。同社は情報機器の輸入商社であるとともに、システムインテグレーターでもあり、システム開発やネットワークソリューションも手掛け、ハード、ソフト両面を事業テリトリーとしている。官庁向けで高い実績を持っていることから、菅首相が打ち出した行政のデジタル化推進では、同社の商機が高まるとの見方がある。時価総額50億円前後と小型株にも関わらず、出来高流動性に富んでおり150万株程度まで積み上がった信用買い残もほとんど気にならない。業績面は厳しいものの、前20年3月期が底とみられており、300円近辺の値ごろ感から追随買いを誘っている。

■ジュンテンドー <9835>  1,145円  +85 円 (+8.0%)  11:30現在

ジュンテンドー<9835>が急騰して一時、前日比169円(15.9%)高の1229円に買われ、年初来高値を更新している。前週末25日の取引終了後、21年2月期の単独業績予想について、売上高を448億円から475億円(前期比12.1%増)へ、営業利益を9億5000万円から19億6000万円(同6.7倍)へ、純利益を4億5000万円から10億5000万円(同12.2倍)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の影響により、マスクなどの感染予防関連や園芸や資材などの巣ごもり関連の売り上げが、第1四半期に引き続き第2四半期も想定以上に伸長しており、当面影響が続くとみられることが要因としている。

●ストップ高銘柄

ブランドT <7067>  2,030円  +400 円 (+24.5%) ストップ高   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在

など、1銘柄

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