需給要因で日経平均は23500円を回復、中小型株は利益確定の流れに【クロージング】

市況
2020年9月28日 16時25分

28日の日経平均は続伸。307.00円高の23511.62円(出来高概算14億6267万株)で取引を終えた。終値での23500円回復は9月14日以来、8営業日ぶりとなる。先週末の米国市場の上昇の流れを受けて買い先行で始まると、その後はこう着感が強まる状況ではあったが、グローベックスの米株先物が堅調に推移していたほか、9月決算期末による権利付き最終日であったため、配当再投資に伴う先物への買い需要が見込まれるなか、引けにかけて上げ幅を広げる格好となった。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1890銘柄を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは空運、海運が下げた他は31業種が上昇しており、パルプ紙、鉄鋼、不動産、水産農林、証券、金属製品、電力ガス、保険などの強さが目立っている。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、テルモ<4543>が堅調。一方で、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>が冴えない。

日経平均は配当再投資に伴う需給要因の影響が大きかったとみられる。一方で、上場来高値更新が続いていたチェンジ<3962>が24%を超える下落でストップ安となったほか、マザーズ銘柄で利益確定の流れが強まるなど、個人主体の中小型株に利食いの動きが目立っていた。ティックトックの米国での配信禁止措置の行方や、大統領選候補者によるテレビ討論会なども控えていることから、いったんは利益を確定させる流れに向かわせたようであリ、マザーズの動きの方が正常だった感はある。

グローベックスの米株先物が堅調に推移しており、NYダウは200ドルを超える上昇で推移している。米連邦地裁はティックトックを巡る配信禁止措置を暫定的に差し止める命令を下しており、やや安堵感といったところ。また、追加経済救済策を巡る交渉の再開への期待なども意識されやすいところであろう。週明けの米国市場が続伸となるようであれば、日経平均は配当落ち分の145円程度を埋める格好で23500円を固めてくる動きへの期待につながりそうである。ただし、テレビ討論会を受けた市場反応を見極めたいとする慎重姿勢も高まりやすい。

《CN》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.