本日注目すべき【好決算】銘柄 あさひ、しまむら、平和堂 (28日大引け後 発表分)
28日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
あさひ <3333> ★今期経常を40%上方修正・9期ぶり最高益更新へ
◆21年2月期第2四半期累計(3-8月)の経常利益(非連結)は前年同期比59.2%増の62.2億円に拡大し、従来予想の45.4億円を大幅に上回って着地。新型コロナウイルスの感染拡大で「密」を避けるために移動手段としての自転車の需要が高まり、売上が計画を大幅に上回ったことが利益を押し上げた。
併せて、通期の同利益を従来予想の44.1億円→61.7億円(前期は42.4億円)に39.9%上方修正し、増益率が3.8%増→45.2%増に拡大し、9期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。予想PERが17倍→13.3倍に低下し、割安感が強まった。
田岡化 <4113> [東証2] ★上期の経常最高益予想を21%上乗せ、配当も10円増額
◆21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の14億円→17億円(前年同期は8.6億円)に21.4%上方修正し、増益率が61.5%増→96.1%増に拡大し、従来の2期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。樹脂原料の販売好調で売上が計画を大きく上回ることが寄与。効率的な生産による原価低減も利益を押し上げる。
業績好調に伴い、今期の上期配当を従来計画の60円→70円(前年同期は60円)に増額し、年間配当は130円になる。
しまむら <8227> ★今期経常を31%上方修正
◆21年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比12.2%増の163億円に伸び、従来の33.4%減益予想から一転して増益で着地。第1四半期は新型コロナ感染拡大で減収減益だったものの、第2四半期は巣ごもり需要への対応や商品力・販売力の改善などで販売が回復し、売上が計画を上回ったことが寄与。広告宣伝費を中心とした販管費の抑制も利益を押し上げた。
併せて、通期の同利益を従来予想の243億円→318億円(前期は238億円)に30.6%上方修正し、増益率が2.1%増→33.3%増に拡大する見通しとなった。
平和堂 <8276> ★上期経常を一転10%増益に46%上方修正、通期も増額
◆21年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益を従来予想の44億円→64.2億円(前年同期は58.5億円)に46.0%上方修正し、従来の24.9%減益予想から一転して9.7%増益見通しとなった。新型コロナ感染拡大による外出自粛要請でテナント家賃収入や旅行代理店手数料収入などが減少したものの、巣ごもり需要で食品や日用品の販売が伸び、全体の売上が計画を上回ったことが寄与した。
上期業績の好調に伴い、通期の連結経常利益も従来予想の114億円→135億円(前期は113億円)に18.4%上方修正し、増益率が0.2%増→18.6%増に拡大する見通しとなった。
株探ニュース