明日注目すべき【好決算】銘柄 ネクステージ、大有機、竹内製作所 (2日大引け後 発表分)

注目
2020年10月4日 11時00分

2日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

ネクステージ <3186>   ★6-8月期(3Q)経常は2.2倍増益、通期計画を超過

◆直近3ヵ月の実績である6-8月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の35.1億円に急拡大して着地。総合店や買取店の新規出店効果に加え、緊急事態宣言の解除以降、来店客数が回復し、小売り販売台数が大幅に伸びたことが寄与。車両1台あたり利益の改善やオートオークション相場の上昇による採算向上も大幅増益につながった。

第3四半期累計(19年12月-20年8月)の同利益は前年同期比26.8%減の34.9億円となったが、通期計画の26億円を既に34.3%も上回っており、業績上振れが期待される。

大有機 <4187>   ★今期経常を2期ぶり最高益に上方修正、配当も3円増額

◆20年11月期の連結経常利益を従来予想の39.1億円→44.8億円に14.5%上方修正。増益率が2.1%増→16.9%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。新型コロナウイルス禍の影響による自動車塗料用や印刷インキ用の販売低迷で売上高は計画を下回るものの、半導体材料を中心に利益率の高い電子材料事業の販売が好調で採算が改善することが上振れの要因。

併せて、今期の年間配当を従来計画の43円→46円(前期は40円)に増額修正した。

竹内製作所 <6432>   ★上期経常を58%上方修正、通期も増額

◆21年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の42.8億円→67.5億円に57.9%上方修正。世界経済の活動再開で住宅の繰越・反動需要が発生したほか、水道管やガス管といった生活インフラの整備・維持工事が急ピッチで再開されたことなどを受け、大幅減を見込んでいた建設機械の販売台数が回復に転じたことが寄与。円安による収益押し上げ効果に加え、出荷台数の減少に伴う運搬費の減少も利益を押し上げた。

上期業績の好調に伴い、通期の連結経常利益も従来予想の84.5億円→110億円に30.2%上方修正。減益率が31.9%減→11.3%減に縮小する見通しとなった。

古野電 <6814>   ★上期経常を2.4倍上方修正

◆21年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の8億円→19億円に2.4倍上方修正。減益率が67.1%減→21.8%減に縮小する見通しとなった。主力の舶用事業で利益率の高い製品の販売が伸びたことに加え、無線LAN・ハンディターミナル事業で「GIGAスクール構想」案件の売上高が拡大したことも上振れに貢献した。

カンセキ <9903> [JQ]  ★今期の経常最高益予想を39%上乗せ、配当も5円増額

◆21年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の8.7億円→15.2億円に75.4%上方修正。新型コロナウイルス感染拡大の影響で殺菌消毒・衛生用品に特需が発生したほか、巣ごもり需要を背景にDIY関連商品や園芸用品などの販売が伸びたことが寄与。

併せて、通期の連結経常利益も従来予想の16.7億円→23.3億円に39.2%上方修正。増益率が1.9%増→41.9%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の15円→20円(前期は12.5円)に増額修正した。

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