注目銘柄ダイジェスト(前場):島忠、古野電気、HPCシステムズなど

市況
2020年10月5日 12時02分

ファーストリテ<9983>:66700円(+200円)

続伸。先週末に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比10.0%増、4カ月連続のプラス成長となっている。客数が同8.5%増加したほか、客単価も同1.4%上昇している。中旬まで気温が高く推移したことで夏物商品が好調だったほか、在宅需要にマッチした商品、エアリズムマスクの販売なども伸長しているもよう。他の衣料品専門店との比較でも、堅調な推移が続く形となっている。

シノプス<4428>:1832円(+128円)

大幅に3日ぶり反発。東京都が公募する「ICT等を活用した先進的な食品ロス削減」事業に採択されたと発表している。クラウド型の自動発注を中心とした需要予測サービス「sinops-CLOUD」を活用し、サプライチェーン全体での食品ロス削減を目指す実証実験を行う。都の採択で同サービスがほかの自治体にも広がる可能性があるとの期待から、買いが入っているようだ。

島忠<8184>:4190円(+670円)

急騰。DCMHD<3050>がTOBを実施して完全子会社化すると発表しており、TOB価格4200円に完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。TOB期間は10月5日から11月16日までとしている。TOBの検討を開始したことが伝わり、足元で株価は急伸していたものの、想定以上のプレミアムが付く形となっている。TOB価格は観測報道直前の水準2878円を約46%上回っている。

ネクステージ<3186>:1222円(+61円)

大幅続伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は37.1億円で前年同期比24.3%減益、通期予想の30億円、前期比50.7%減益を超過する形となっている。上半期の1.8億円、前年同期比94.6%減益に対して、6-8月期は35.3億円で同2.2倍となっている。足元で販売台数が急速に回復しているようだ。6-8月期の急速な収益回復を受けて、想定外の業績上振れが期待される形にも。

古野電気<6814>:1128円(+148円)

一時ストップ高。先週末に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の8億円から16億円に増額。比較的利益率の高い商製品の売上が伸長したほか、「GIGAスクール構想」に伴って、無線LAN・ハンディターミナル事業の売上が8月末にかけて増加したようだ。第1四半期は収支均衡水準にとどまっていたほか、8月19日に業績見通しを公表したばかりであり、大幅な上振れにサプライズが強まる形。

HPCシステムズ<6597>:2895円(+280円)

大幅に反発。アズワン<7476>の総合検索サイト・WEBショップ「AXEL」でHPCシステムズの製品・サービスの販売が10月1日から開始されたと発表している。計算科学分野の最先端技術がeコマース商品として販売されるのは画期的としている。HPCシステムズはアズワンとの資本業務提携を4月9日に開示済み。今後、物販だけではなく研究・開発に欠かせない新サービスの提供を計画しているという。

カンセキ<9903>:3480円(+105円)

大幅に反発。21年2月期の営業利益を従来予想の17.70億円から24.20億円(前期実績17.44億円)に上方修正している。ホームセンター事業で新型コロナウイルス感染対策として殺菌消毒・衛生用品などが集中して買われた。また、DIY関連商品や園芸用品の需要が高まったことなども利益を押し上げる見通し。年間配当は従来予想の15.00円から20.00円(前期実績12.50円)に増額修正した。

《ST》

提供:フィスコ

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