前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2020年10月6日 5時20分

■大有機 <4187>  2,464円 (-325円、-11.7%)

東証1部の下落率トップ。大阪有機化学工業 <4187> が急反落。前週末2日の取引終了後、20年11月期の連結業績予想について、営業利益を37億円から43億円(前期比17.4%増)へ、純利益を26億6000万円から31億4000万円(同3.5%増)へ上方修正したが、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。新型コロナウイルス感染症の影響で、化成品事業の自動車塗料用や印刷インキ用の販売が低迷していることから、売上高は296億4300万円から278億9000万円(同2.6%減)へ下方修正した。ただ、半導体材料を中心に電子材料事業の販売が好調に推移していることが利益を押し上げる見通しだ。また、業績予想の修正に伴い、従来20円を予定していた期末配当を3円増額して23円にするとあわせて発表した。年間配当は46円(従来予想43円)となり、前期実績に対しては6円の増配となる予定だ。

■東エレク <8035>  27,125円 (-440円、-1.6%)

東京エレクトロン <8035> 、レーザーテック <6920> > など半導体製造装置株が総じて軟調な値動き。前週末の米国株市場ではトランプ米大統領の新型コロナウイルスに感染を受けて主要株指数が売り込まれる展開となったが、NYダウよりもハイテク株比率の高いナスダック総合指数の下落率が目立ったほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)はナスダック総合指数を更に上回る3%強の下落と下げが大きくなった。個別ではアプライドマテリアルズやエヌビディアは4%あまりの大幅安となった。これを受けて東京市場でも半導体セクターへの売り圧力が意識される状況となった。

■アダストリア <2685>  1,576円 (-23円、-1.4%)

アダストリア <2685> が続落。前週末2日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比11.5%減と12ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。9月は下旬にかけて気温の低下とともに秋物商品の売れ行きが伸長したものの、上旬は残暑となり秋物商品の立ち上がりが緩慢だった。また、前年に比べて休日が1日少なかったことも響いた。なお、全店売上高は同10.8%減だった。

※5日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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