【↑】日経平均 大引け| 反発、米株大幅高を受け主力株中心に買い優勢 (10月8日)
始値 23506.34
高値 23701.77(12:46)
安値 23477.73(09:05)
大引け 23647.07(前日比 +224.25 、 +0.96% )
売買高 10億2923万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1524億円 (東証1部概算)
-----------------------------------------------------------------
■本日のポイント
1.日経平均は反発、前日の米株大幅高を受け終始買い優勢
2.主力株をはじめ幅広く買われ、2月中旬以来8ヵ月ぶり高値
3.トランプ大統領の中小企業支援などに関するツイートを好感
4.副大統領候補の討論はハリス氏優勢との見方で相場に追い風
5.半導体関連の値がさ株に買い集まり、海運・鉄鋼なども堅調
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比530ドル高と反発した。米国の新型コロナウイルス追加対策を巡り、個別の法案で合意に達する可能性があるとの見方が強まり買いが優勢となった。
東京市場では、前日の米株大幅高を受けて投資家心理が改善、主力株をはじめ幅広い銘柄に買いが優勢となった。日経平均株価は2月中旬以来8ヵ月ぶりの高値。
8日の東京市場は、上値指向の強い展開。前日の米国株市場でNYダウが500ドルを超える上昇をみせるなどリスクオフの巻き戻しが入り、これに追随した。トランプ米大統領がツイッターに航空会社や中小企業向けの支援策を早急に実施すべきと投稿したことが、米株高の背景となったが、東京市場でも寄り後に先物を絡めて次第高の展開に。あすのオプションSQ算出に伴い買いポジションを高める動きも観測された。日本時間午前中に行われた米副大統領候補の公開討論では、民主党ハリス氏が優勢との見方が強まり、大規模な追加経済対策への期待感もマーケット心理を強気に傾けている。半導体関連の値がさ株に買いが集まったほか、海運や鉄鋼など景気敏感セクターが業種別値上がり上位を占めた。東証1部の売買代金は3日ぶりに2兆円台に乗せた。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が断トツの商いをこなし堅調、任天堂<7974>もしっかり。レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連の人気が際立った。ファーストリテイリング<9983>、エムスリー<2413>なども買い優勢。富士フイルムホールディングス<4901>も上昇した。サクサホールディングス<6675>が値上がり率トップに買われ、明治海運<9115>は一時ストップ高、スパークス・グループ<8739>も商いを伴い値を飛ばした。
半面、チェンジ<3962>が売りに押され、イオン<8267>も値を下げた。日本電産<6594>も冴えない。JR東日本<9020>も安い。ダントーホールディングス<5337>は大きく利食われ一時ストップ安に。GameWith<6552>もマドを開けて急落した。エムアップホールディングス<3661>、ベルシステム24ホールディングス<6183>なども大幅安。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、SBG <9984> 、アドテスト <6857> 、エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約131円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はイオン <8267> 、KDDI <9433> 、セブン&アイ <3382> 、キッコマン <2801> 、ホンダ <7267> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約11円。
東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)サービス業、(4)精密機器、(5)証券商品先物。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)ゴム製品、(3)電気・ガス業、(4)小売業、(5)陸運業。
■個別材料株
△スペースVH <1448>
今期最終を72%上方修正。
△ネクステージ <3186>
三菱UFJMS証券が目標株価を1800円に引き上げ。
△三栄建築 <3228>
戸建分譲住宅事業の好調な契約状況が継続。
△デュアルT <3469> [東証2]
シーラホールディングスが大株主に浮上。
△農業総研 <3541> [東証M]
前期経常を一転黒字に上方修正。
△JIGSAW <3914> [東証M]
米国IoTエコシステムでOracleクラウドと提携。
△HENNGE <4475> [東証M]
SaaS認証基盤が大企業向け業務デジタル化クラウドと連携。
△BASE <4477> [東証M]
青森銀 <8342> と顧客のネットビジネス支援で事業提携。
△サクサ <6675>
不適切な会計処理に関する調査報告書を受領。
△ウイルテック <7087> [東証2]
IT技術者派遣のパートナーを子会社化へ。
▼ダントーHD <5337>
東証がきょうから信用規制を強化。
▼ゲームウィズ <6552>
非開示だった今期最終は赤字転落へ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)サクサ <6675> 、(2)明治海 <9115> 、(3)スパークス <8739> 、(4)イオンファン <4343> 、(5)テモナ <3985> 、(6)コーア商HD <9273> 、(7)ネクステージ <3186> 、(8)スペースVH <1448> 、(9)ビジョン <9416> 、(10)スクリン <7735> 。
値下がり率上位10傑は(1)ダントーHD <5337> 、(2)ゲームウィズ <6552> 、(3)トーセ <4728> 、(4)エムアップ <3661> 、(5)ファストロジ <6037> 、(6)Fブラザーズ <3454> 、(7)ベル24HD <6183> 、(8)ジェイリース <7187> 、(9)日置電機 <6866> 、(10)ナイス <8089> 。
【大引け】
日経平均は前日比224.25円(0.96%)高の2万3647.07円。TOPIXは前日比9.00(0.55%)高の1655.47。出来高は概算で10億2923万株。東証1部の値上がり銘柄数は1294、値下がり銘柄数は790となった。日経ジャスダック平均は3633.69円(4.40円高)。
[2020年10月8日]
株探ニュース