株価指数先物【寄り前コメント】FANG銘柄などハイテク株上昇で日経225型優位の展開に
大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 23620 +100 (+0.42%)
TOPIX先物 1646.0 +6.0 (+0.36%)
シカゴ先物 23615 +95
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
12日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが上昇。大統領選におけるバイデン氏優勢が伝えられるなか、引き続き大規模な経済対策への期待から堅調な展開となった。新型「iPhone」の発表イベントが予想されるアップルがアナリストによる目標株価引き上げを受けて6%を超える上昇となったほか、プライムデーを控えているアマゾンが買われるなど、FANG銘柄を中心としたハイテク株の一角がけん引する形となった。
シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比95円高の2万3615円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比10円安の2万3510円で始まり、開始直後に2万3500円を付けた後は2万3530円から2万3560円辺りでの狭いレンジ内での推移が続いたが、米国市場の強い流れを受けて一時2万3650円まで上げ幅を広げている。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の展開が見込まれる。ただし、出来高は足元で減少傾向にあることから、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすいだろう。とはいえ、米国ではFANG銘柄などハイテク株の一角がけん引する形となっており、この流れが波及することで日経225型優位の展開が見込まれる。NT倍率は先物中心限月で14.34であり、2営業日連続で25日移動平均線を上回って推移している。明確に25日移動平均線を上回るのは8月前半以来、約2カ月ぶりとなる。
また、5日線と25日移動平均線とのゴールデンクロス示現により、テクニカル面においてもリバウンド基調が意識されやすく、NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)によるスプレッド狙いのスタンスは継続。スプレットを狙いつつ、オプションの2万4000円コールの買いでのロング、2万3875円プット売りによるプレミアムを狙った動きも意識しておきたい。
昨日の調整場面においてクレディスイスが日経225先物、TOPIX先物ともにショートであった。CTA経由の売買タイミングは3日程度の短期売買の傾向もあるため、2万3500円を固めつつ、週後半のショートカバーなども意識しておきたいところだろう。
株探ニュース