注目銘柄ダイジェスト(前場):トランザク、GA TECH、ロコンドなど

市況
2020年10月15日 12時03分

トランザク<7818>:1031円(-151円)

急落。前日に20年8月期の決算を発表、営業利益は28億円で前期比36.9%増益となっている。10月5日に業績修正を発表しており、実績値にはインパクトがない。一方、21年8月期は25.3億円で前期比9.7%減益を見込んでいる。新型コロナの感染再拡大を前提とする保守的な計画とみられ、連続増配計画も発表しているが、予想外の減益予想をネガティブ視する動きが優勢に。

JESHD<6544>:4485円(+430円)

急騰し上場来高値を更新。12月末を基準とした1:2の株式分割実施を発表している。投資単位当たりの金額引き下げによる流動性の向上、投資家層の拡大を図ることが目的。堅調な株価推移が続く中で、短期資金の関心が向かっている。また、エレベーター等メンテナンス事業を手掛ける長野エレベーター、関西エレベーター2社の子会社化を発表している。前者は約300台、後者は約1400台の保守管理を行っており、収益増への寄与が期待される形に。

ロコンド<3558>:2934円(-381円)

大幅に反落。21年2月期第2四半期累計(20年3-8月)の営業損益を6.30億円の黒字(前年同期実績3.30億円の赤字)と発表している。ECモール事業が伸長し、黒字転換を牽引した。通期予想は15.00億円の黒字(前期実績0.83億円の赤字)で据え置いており、進捗率は42%にとどまった。また、決算内容に目新しさがなかったことから材料出尽くし感が広がっているようだ。

サイゼリヤ<7581>:1994円(-142円)

大幅反落。前日に20年8月期の決算を発表、営業損益は38億円の赤字となり、上場来初の赤字となっている。前期比では134億円の損益悪化に。第3四半期までの状況から、実績値には大きなサプライズがないものの、21年8月期も10億円の赤字見通しとしており、想定以上の収益回復の遅れが嫌気される展開になっている。既存店売上高の伸び悩みによる国内事業の収益低迷が続くようだ。

ルネサス<6723>:855円(+10円)

反発。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も670円から1000円に引き上げている。車載半導体の業界平均成長率への回帰、非車載半導体の成長余地、収益性の改善など来期以降の3つの業績ドライバーは、依然として株価に織り込まれていないと判断のもよう。これらが評価されるに従って、株価は現在の水準からさらに上昇する可能性としている。

レアジョブ<6096>:2484円(+184円)

大幅に反発。21年3月期の営業利益を従来予想の5.00億円から6.40億円(前期実績4.46億円)に上方修正している。新型コロナウイルスの影響で在宅での余暇時間が増加したことと英会話学習ニーズの高まりを受け、当初予想を上回る増益になる見通し。また、英会話サービスでユーザーのレッスン受講回数が計画を下回ったことも売上総利益の増加につながるほか、事業の効率化や生産性の向上も利益拡大に寄与するとみられている。

GA TECH<3491>:11210円(+1260円)

急騰しストップ高。13日に付けた年初来高値(1万0530円)を更新している。31日を基準日(実質的には30日)として1株につき3株の割合で分割すると発表している。投資単位あたりの金額を引き下げ、投資家層の拡大と株式の流動性向上を図ることが目的。株式分割に伴い、定款を一部変更して発行可能株式総数を3400万株から1億0200万株に増やす。

《ST》

提供:フィスコ

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