話題株ピックアップ【夕刊】(1):GAテクノ、Jエレベータ、ラクス

注目
2020年10月15日 15時15分

■S Foods <2292>  3,360円  +430 円 (+14.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

S Foods<2292>が急騰。14日の取引終了後に発表した21年2月期上期(3~8月)の連結最終利益は前年同期比2.6倍の62億5200万円に拡大しており、これを好感する買いが入った。新型コロナウイルス感染症の影響で販売価格が下落したものの、家庭需要の高まりから小売店向け食肉などの販売が好調に推移したことが寄与。また、固定資産売却益を40億5000万円計上したことも最終利益を押し上げた。上期最終利益の通期計画(72億円)に対する進捗率は86.8%に達しており、業績上振れ期待も出ているようだ。

■GAテクノ <3491>  11,260円  +1,310 円 (+13.2%) 一時ストップ高   本日終値

GA technologies<3491>が一時ストップ高。14日の取引終了後、10月31日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることが目的という。効力発生日は11月1日。

■Jエレベータ <6544>  4,440円  +385 円 (+9.5%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

ジャパンエレベーターサービスホールディングス<6544>が4連騰で上場来高値を更新している。14日の取引終了後、12月31日現在の株主を対象に1株から2株への株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いなどが入った。また、同業の関西エレベーターと長野エレベーターの全株式をそれぞれ取得し子会社化することも明らかにしている。

■東洋合成工業 <4970>  8,620円  +540 円 (+6.7%)  本日終値

東洋合成工業<4970>が続伸。同社は次世代露光技術EUV(極端紫外線)用のフォトレジスト向け感光性材料で高実績を誇るが、EUV露光装置を独占的に供給するオランダのASMLホールディングスが14日発表した第3四半期の決算は、売上高が39億6000万ユーロとアナリスト予想の37億ユーロを上回った。

■メディアドゥ <3678>  8,670円  +470 円 (+5.7%)  本日終値

メディアドゥ<3678>が大幅続伸、上場来高値更新となった。新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした巣ごもり消費を捉え、電子コミックをはじめとする電子書籍市場の拡大が顕著となっている。そのなか、電子書籍取次の国内最大手の同社は21年2月期の営業利益を22億円から28億円(前期比51%増)に大幅増額している。菅政権下で官公庁のデジタルトランスフォーメーション(DX)が積極推進される方向にあるが、民間でも業界を問わずデジタルシフトの動きが加速している。出版業界もその一角に位置するが、同社は出版業界のDX支援を展開する米国のファイヤーブランド・グループを完全子会社化することで、この流れに乗る。時価総額は1000億円を超えるが、浮動株比率は非常に低く品薄感があり、信用買い残も枯れた状態で上値が軽い。

■ラクス <3923>  2,163円  +52 円 (+2.5%)  本日終値

ラクス<3923>は続伸し、連日の年初来高値更新となった。14日の取引終了後、21年3月期連結業績予想について、売上高を146億7000万円から151億1900万円(前期比30.2%増)へ、営業利益を32億9000万円から36億400万円(同3.1倍)へ、純利益を24億9300万円から27億2000万円(同3.4倍)へ上方修正しており、これが好感された。クラウド事業において「楽楽精算」「楽楽明細」「メール配信」の新規受注が好調に推移し、売上高が従来予想を上回る見通しとなったことが要因としている。同時に、9月度の月次売上高を発表しており、全社売上高は前年同月比30.3%増と2ケタ成長が続いている。主力の「楽楽精算」が同35.9%増となったことが全体を牽引した。

■Link-U <4446>  2,214円  +41 円 (+1.9%)  本日終値

Link-U<4446>が後場プラス転換。同社はサーバーの開発・運用を手掛け、マンガアプリなどの配信サーバー開発請負で実績が高い。新型コロナウイルスの影響で巣ごもり消費が喚起されており、電子書籍市場の拡大が同社にも追い風となっている。週初の12日の取引終了後、雑誌や書籍、コミックなどの出版を行う双葉社と、新規マンガ配信サービスに関する業務提携を発表しており、これを材料視して株価を急動意させた経緯があるが、きょう前場は目先筋の利益確定売りで水準を切り下げていた。ただ、業績はトップラインが急拡大局面にあり、21年7月期は利益の伸び率が再び加速し大幅2ケタ成長路線に復帰する見通し。テクニカル的には目先5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現、上値を見込んだ買いが優勢となっている。

■日本製鉄 <5401>  1,060円  +14.5 円 (+1.4%)  本日終値

日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株が全般軟調地合いのなかも頑強な値動き。米国では追加経済対策の早期成立期待が後退したとはいえ、大型の財政出動が見込まれるほか、国内でも第3次補正予算編成への思惑が現実味を帯びている。財政出動で景気の下支え効果が見込まれることから、鉄鋼セクターをはじめ低PBRでバリュー株に位置づけられる素材関連への見直し機運が台頭している。

■ブイキューブ <3681>  2,563円  +31 円 (+1.2%)  本日終値

ブイキューブ<3681>が7日続伸、ここ株価を急速に切り上げていたこともあり目先利益確定売り圧力も強まっているが、売り物を吸収しなお上値指向をみせている。新型コロナウイルスの影響から遠隔地への映像配信システムに旺盛な需要が発現しており、Web会議システムなどで実績の高い同社の業績に対する注目度が改めて高まってきた。そうしたなか、14日取引終了後、同社はグリー<3632>の出席型バーチャル株主総会にライブ配信システムが採用されたことを発表、これが株高を後押しする材料となった。

■村田製作所 <6981>  7,251円  +72 円 (+1.0%)  本日終値

村田製作所<6981>が全体軟調相場のなか3日続伸と強さを発揮している。きょうは114円高の7293円まで買われ連日の年初来高値更新となった。米国株市場ではアップルが5G対応のiPhoneの新機種を発表したことを受け、5G向け集積回路や無線チップを製造するクアルコムなど関連銘柄が買われている。東京市場でもセラミックコンデンサーを筆頭にアップル向けトップサプライヤーである村田製は、その流れに乗って買いを誘導している。

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