話題株ピックアップ【夕刊】(1):BASE、東宝、ソフトバンクG

注目
2020年10月19日 15時13分

■フィードフォース <7068>  5,390円  +700 円 (+14.9%) ストップ高   本日終値

フィードフォース<7068>がストップ高。デジタルマーケティング関連ツールによりネット広告の出稿支援を行うが、業績は好調で21年5月期は営業55%増益見通しと急拡大を見込む。そうしたなか、11月末現在の株主を対象に1株を4株にする株式分割を実施することを発表した。株式4分割は比較的珍しく、最低投資金額が現在の4分の1に低下することで、個人の小口投資家も参戦しやすくなり流動性が大幅に増す。株式分割は値がさの好業績株の証でもあり、これを好感する買いを呼び込んだ。

■KOA <6999>  1,232円  +77 円 (+6.7%)  本日終値

KOA<6999>が大幅続伸。前週末16日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が215億3000万円から221億4300万円(前年同期比12.0%減)へ、営業利益が3億5000万円から4億9500万円(同50.8%減)へ、純利益が1億円から2億8100万円(同57.9%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。主にヨーロッパ、北米、日本地域における自動車用途向けの販売が、想定より好調に推移したことが要因としている。

■BASE <4477>  14,620円  +810 円 (+5.9%)  本日終値

BASE<4477>が大幅高で3日ぶりに反発。前週末16日の取引終了後、初の出資案件として、個人やスモールチーム向けにネットでサービスが売れるプラットフォーム「MOSH」を運営するMOSH(東京都目黒区)への出資を行ったと発表しており、これが好感された。今回の出資は、消費者のEC移行や実店舗のオンラインシフトが急速に進み、BASEが想定していた個人や中小企業層のEC市場のポテンシャルが拡大している時期であることから、この機会にサポートするユーザー領域の拡大を図るのが狙いとしている。

■東宝 <9602>  4,675円  +200 円 (+4.5%)  本日終値

東宝<9602>が大幅高で3日ぶりに反発し年初来高値を更新。複数のメディアで、アニメ映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」が、公開初日の16日だけで興行収入が10億円を突破したと報じられており、これが好材料視された。16日と17日の2日間で興行収入が30億円に迫る勢いともいわれており、記録的なスタートとなったことから、配給を行う同社業績へのインパクトも大きいと期待されているようだ。

■キッツ <6498>  580円  +20 円 (+3.6%)  本日終値

キッツ<6498>が3日ぶりに反発。16日の取引終了後、自社株式の消却を発表した。消却前の発行済み株式総数の9.96%に相当する1000万株を10月23日付で消却する。これを受け、株式需給の改善を評価する買いが入った。

■パルHD <2726>  1,156円  +39 円 (+3.5%)  本日終値

パルグループホールディングス<2726>が大幅続伸。18日夜放送のTBSテレビ系バラエティ番組「坂上&指原のつぶれない店」で同社が展開する「3COINS」が取り上げられたことが好材料視された。番組では「コスパ最強!女性殺到の大人気店」と紹介され、集客効果が期待されている。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,244円  +221 円 (+3.2%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が東証1部で群を抜く売買代金をこなし、一時277円高の7300円まで買われ、前週13日につけた年初来高値にツラ合わせする展開となった。ここ米国ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が下値模索の展開にある。そのなか、米主力ハイテク株のオプション取引でコール(買う権利)を大量保有していると観測される同社株にとってはネガティブ材料として意識されるが、ナスダック市場に連れ安することなく頑強な値動きをみせ、逆に空売り筋の買い戻しを誘っているもよう。直近の東証信用倍率は1.6倍と買い残が売り残を上回っている状態ながら9月下旬を境に買い残の整理進捗が目立つ。一方、日証金では逆日歩こそついいないものの貸借倍率は0.27倍と大幅に売り長状態にあり、株式需給面では上値が軽くなっている。

■島津製作所 <7701>  3,010円  +85 円 (+2.9%)  本日終値

島津製作所<7701>が7日ぶりに反発。同社は16日、東北大学と共同で自然に吐く息(呼気)を用いた呼気オミックス(代謝物やタンパク質などの生体分子を網羅的に解析する技術)解析法による新型コロナウイルス検査法の開発に成功したと発表。これが材料視されたようだ。この解析法では、試料採取を簡便にするほか、多面的な解析結果を得ることが可能。また、さまざまな感染症対策としても有効で、心血管・肺疾患、生活習慣病、動脈硬化、糖尿病などの代謝性疾患、がんなどの診断や健康管理、未病予防にも応用できるという。同社は将来的に遠隔医療などに展開して、呼気医療という未来型医療の確立を目指すとしている。

■旭化成 <3407>  935.1円  +25 円 (+2.8%)  本日終値

旭化成<3407>が続伸。SMBC日興証券が16日付で、投資評価を新規に「1」とし、目標株価を1300円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券では、石油化学市況全般の見通しを楽観していないとしているが、単独のナフサクラッカーを有さないことや、アクリロニトリル(AN)のフォーミュラ化が進んでいることから、同社は石化市況の影響を相対的に受けにくいと評価。また、得意のM&Aによる海外子会社の貢献に特に期待しているほか、ヘルスケアが牽引役とみているという。

■レーザーテック <6920>  9,520円  +250 円 (+2.7%)  本日終値

レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連株が強弱感対立のなか売り買いが交錯。前週末の米国株市場では取引後半にハイテクセクターに売りがかさみ、ナスダック総合指数などを押し下げたが、アプライドマテリアルズやエヌビディアなどが軟調で、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4日続落と調整色をみせている。東京市場でも半導体製造装置の主力銘柄には逆風が意識される場面。ただ、下値では出遅れた機関投資家の押し目買いが観測され、株価は下値抵抗力も発揮している。

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