【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、米経済対策の早期成立への期待で買い優勢 (10月19日)

市況
2020年10月19日 16時29分

日経平均株価

始値  23543.69

高値  23707.16(13:05)

安値  23543.69(09:00)

大引け 23671.13(前日比 +260.50 、 +1.11% )

売買高  8億6259万株 (東証1部概算)

売買代金 1兆6853億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は3日ぶり反発、米経済対策の早期成立に期待感再燃

2.前週末の米株市場はナスダック続落もNYダウ反発で心理改善

3.米株先物を横目に強調展開、日経平均は先物絡め上げ幅を拡大

4.東証1部全体の8割を超える銘柄が上昇する思わぬ強調相場に

5.売買代金は低調、1兆6000億円台と8月26日以来の水準

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは前日比112ドル1高と4日ぶりに反発した。米9月の小売売上高が市場予想を上回ったことや、新型コロナウイルスのワクチン開発への期待から買いが優勢となった。

週明けの東京市場ではリスクを取る動きが優勢となり、商い低調ながら先物を絡め日経平均株価は2万3000円台後半に水準を切り上げた。

19日の東京市場は、模様眺めムードは拭えないものの朝方から一貫してリスク選好の流れとなった。前週末の米国株市場ではNYダウが反発に転じたが、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は4日続落と軟調。これを受けて東京市場でも積極的な買いは見込みにくい地合いが予想されたが、実際は取引開始直後から上値指向を鮮明とした。民主党のペロシ下院議長が経済対策の協議期限を20日に設定したと伝わったことで、それまでに経済対策がまとまることへの期待が米株先物の上昇に反映され、東京市場も先物への買い戻しを絡め上昇基調を強めた。東証1部全体の8割を超える銘柄が高くなったが、売買代金は1兆6000億円台にとどまり、8月26日以来の低水準となった。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が高く、ソニー<6758>も商いを伴い上昇した。任天堂<7974>、トヨタ自動車<7203>も堅調。ファナック<6954>が買い優勢、村田製作所<6981>、レーザーテック<6920>なども値を上げた。ジーンズメイト<7448>、エスケイジャパン<7608>がストップ高に買われ、フィル・カンパニー<3267>も急伸。キャリアリンク<6070>、セラク<6199>、デジタル・インフォメーション・テクノロジー<3916>なども値を飛ばした。

半面、富士フイルムホールディングス<4901>が軟調、ブイキューブ<3681>も冴えない。ベイカレント・コンサルティング<6532>が値を下げ、テラスカイ<3915>も下値を売り込まれる展開に。サイバーリンクス<3683>が大幅。理研ビタミン<4526>、スカラ<4845>が急落したほか、日本エアーテック<6291>、IDOM<7599>なども売られた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファナック <6954> 、中外薬 <4519> 、リクルート <6098> 、セコム <9735> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約88円。うち48円はSBG1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、ファストリ <9983> 、コナミHD <9766> 、富士フイルム <4901> 、日東電 <6988> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約16円。

東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)ゴム製品、(3)鉄鋼、(4)非鉄金属、(5)不動産業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)水産・農林業、(2)鉱業、(3)石油石炭製品、(4)食料品、(5)建設業。

■個別材料株

△ラサ商事 <3023>

上期経常を58%上方修正。

△BEENOS <3328>

東南アジア最大級のECプラットフォームと連携。

△アグレ都市 <3467>

第2四半期業績予想を上方修正。

△No.1 <3562> [JQ]

株式分割後も期末配当予想据え置きで実質増配へ。

△CRI <3698> [東証M]

共同開発した音響補正アプリが富士通パソコン新商品に採用。

△リビンT <4445> [東証M]

不動産業界に特化した記事コンテンツ制作サービス開始。

△BASE <4477> [東証M]

ネットでサービスが売れるプラットフォーム運営のMOSHに出資。

△KOA <6999>

上期経常を29%上方修正。

△フィード <7068> [東証M]

1→4の株式分割を実施。

△東宝 <9602>

「劇場版 鬼滅の刃」が記録的なスタート。

▼ジーエヌアイ <2160> [東証M]

「F351」の進捗見通しを嫌気。

▼テーオーHD <9812> [JQ]

20年11月末株主への優待制度を中止。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ジンズメイト <7448> 、(2)SKジャパン <7608> 、(3)フィルC <3267> 、(4)キャリアL <6070> 、(5)ヒマラヤ <7514> 、(6)セラク <6199> 、(7)ハウスドゥ <3457> 、(8)DIT <3916> 、(9)SFP <3198> 、(10)アグレ都市 <3467>

値下がり率上位10傑は(1)サイバーリン <3683> 、(2)芦森工 <3526> 、(3)理ビタ <4526> 、(4)オリバー <7959> 、(5)エイジア <2352> 、(6)テラスカイ <3915> 、(7)北恵 <9872> 、(8)スカラ <4845> 、(9)エアーテック <6291> 、(10)TOW <4767>

【大引け】

日経平均は前日比260.50円(1.11%)高の2万3671.13円。TOPIXは前日比20.29(1.25%)高の1637.98。出来高は概算で8億6259万株。東証1部の値上がり銘柄数は1811、値下がり銘柄数は314となった。日経ジャスダック平均は3628.83円(15.54円高)。

[2020年10月19日]

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