株価指数先物【昼のコメント】日銀ETF買いは期待薄としてランチタイムにショートが溜まる公算も

市況
2020年10月20日 12時15分

日経225先物は11時30分時点、前日比100円安の2万3560円(-0.42%)前後で推移している。寄り付きは2万3560円とシカゴ先物清算値(2万3500円)を上回って始まり、現物の寄り付き後早い段階で2万3660円まで上げ幅を広げる場面がみられた。しかし、買い一巡後は上げ幅を縮めて下げに転じており、前引けにかけては寄り付き水準まで下押す展開に。

2万3500円が支持線として意識されるなか、グローベックスの米株先物ではNYダウ先物が3ケタの上昇をみせていたことが材料視された。米国の追加緩和策の協議の期日を米国時間20日に控えて合意期待が高まったとみられる。ただし、結果を見極めたいとの模様眺めムードが強いほか、TOPIXの下落率から後場は日銀のETF買い入れが入らないとの見方が利食いに向かわせたようである。そのため、ランチタイムにおいてショートが溜まる可能性がある。

また、ファーストリテイリング <9983>、ソフトバンクグループ <9984>が軟調に推移していることも重荷となっている。NT倍率は先物中心限月で14.47まで上昇している。朝方に14.43を付けたが、5日移動平均線が支持線として機能した形となった。前引けのTOPIXは0.39%の下落であり、日銀のETF買い入れに伴う需給面での下支えは期待できない。出来高も低水準であることから、ポジションを傾ける流れとはならず、NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)によるスプレッド狙いのポジションを継続しておきたい。

なお、再び2万3500円辺りでの攻防となっているが、2万3000円から2万3500円レベルでの累積出来高は相当膨らんでいるため、エネルギーが蓄えられている感はある。2万4000円に備えたヘッジ対応の動きも散見されているため、ロング比率を引き上げておく必要も意識しておきたい。また、売り仕掛けによって2万3500円を下回る場面では、短期筋のショートカバーも意識されるため、NTロングのポジションを積み上げておきたいところであろう。

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