話題株ピックアップ【夕刊】(1):ネクソン、アンジェス、三菱重

注目
2020年10月23日 15時15分

■ネクソン <3659>  2,890円  +425 円 (+17.2%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

ネクソン<3659>が一時ストップ高に買われた。日本経済新聞社は22日の取終了後、日経平均株価の臨時入れ替えで同社を新規採用することを発表した。同日にファミリーマート<8028>が11月12日に上場廃止となることが決まり、整理銘柄に指定されたことに伴うもの。10月29日の算出からファミマを除外し、ネクソンを採用する。ネクソンのみなし額面は25円。この発表を受け、ネクソンは大量の買い物を集めた。

■アンジェス <4563>  1,109円  +100 円 (+9.9%)  本日終値

東証マザーズ市場に上場する銘柄に一部投げ売りの動き。マザーズ指数は一時60ポイントあまりの急落で1200大台を下回る場面があった。ここ最近はアンジェス<4563>やBASE<4477>など個人投資家に人気のあった銘柄への売りがかさんでおり投資家のセンチメントを急速に悪化させている。きょうはアンジェスは反発に転じたものの、フリー<4478>やBASEなど時価総額上位の銘柄が大きく売られ、指数を押し下げる格好となった。市場では「マザーズ銘柄による2階建てで信用取引を行っているような個人投資家の一部に追い証が発生しているが、まだ全体に波及しているような状況ではない。ただ、投資マインドの減退は顕著で、この新興市場のリスクオフが東証1部などの主力に波及してくる可能性を警戒している」(国内ネット証券大手)という声が聞かれる。

■三菱重工業 <7011>  2,370円  +146 円 (+6.6%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

三菱重工業<7011>が反発。きょう付けの複数のメディアで、国産初のジェット旅客機である「三菱スペースジェット(旧MRJ)」の開発を事実上凍結する方向で調整していると報じられたことを受けて、開発費負担の軽減につながるとの見方から買われたようだ。スペースジェットは、これまで6度の延期により納入開始が遅れ、21年度以降の開始を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、顧客である航空会社の需要回復が当面見込めないことが、開発凍結の背景にあるもよう。報道に対して三菱重は、「当社及び三菱航空機が発表したものではない。さまざまな可能性を検討していることは事実だが、開発の凍結を決定した事実はない」としている。なお、スペースジェット事業を含めた次期事業計画を10月30日発表予定の第2四半期決算を合わせて発表するとしている。

■岩谷産業 <8088>  4,610円  +270 円 (+6.2%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

岩谷産業<8088>が急伸。株価は一時、前日に比べ7%強上昇した。14年11月につけた4460円の高値を更新し、1991年以来となる実質29年ぶりの高値に躍り出た。同社は水素関連の中核企業で水素ステーションを国内外で展開しているほか、液化水素を製造するノウハウを持つ。菅義偉首相が、26日に就任後初の所信表明演説で温暖化ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにする目標を掲げる方針と伝えられている。水素ステーションの設置拡大策も示すとみられており、水素関連の成長性を見直す動きが強まっている。

■横河ブHD <5911>  2,000円  +100 円 (+5.3%)  本日終値

横河ブリッジホールディングス<5911>が大幅反発。22日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が680億円から683億円(前年同期比6.7%増)へ、営業利益が55億円から83億円(同74.9%増)へ、純利益が37億円から55億円(同68.8%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視された。システム建築事業の伸び悩みを橋梁事業がカバーする形となり、売上高は概ね予想通りで推移した。また、橋梁事業の受注・生産が好調に推移するなか、今期に竣工する長期大型工事の設計変更について予定よりも早い進展が複数あり、その処理が第2四半期に集中したことで最終精算に伴う利益の計上が前倒しとなったことも寄与した。

■オルガノ <6368>  5,760円  +230 円 (+4.2%)  本日終値

オルガノ<6368>が後場急伸。午後2時ごろ、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が20億円から31億円(前年同期比43.1%減)へ、純利益が12億円から20億円(同45.1%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。売上高は従来予想の450億円(同3.6%減)通りの進捗となっているものの、国内外のプロジェクトにおけるコストダウン効果で利益率の改善がみられたことに加えて、営業経費などの販管費が計画を下回ったことが利益を上振れさせたとしている。

■栗田工業 <6370>  3,460円  +120 円 (+3.6%)  本日終値

栗田工業<6370>が反発。22日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2680億円から2700億円(前期比2.0%増)へ、営業利益を225億円から290億円(同5.5%増)へ、純利益を160億円から190億円(同3.9%増)へ上方修正したことが好感された。上期の国内の水処理薬品事業やメンテナンス・サービスにおいて、新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済活動停滞の影響による販売の落ち込みが想定ほど発生しなかったことに加えて、在宅勤務や移動制限などで販管費の発生が想定を下回ったことが要因。また、原価率改善の取り組みが順調に進んだことや、その他収益に超純水供給事業における一部顧客との契約の解除に伴う清算益を計上したことも寄与した。

■中外製薬 <4519>  4,281円  +125 円 (+3.0%)  本日終値

中外製薬<4519>が高い。ここ下値模索の動きを続けてきたが、きょうは満を持して4日ぶり反発に転じた。同社が22日取引終了後に発表した20年1~9月期決算は、営業利益が前年同期比41%増の2273億1800万円と大幅な伸びを達成した。自社開発の血友病治療薬「ヘムライブラ」が好調で収益貢献したほか、海外向けロイヤルティー収入なども業績に反映された。これを受けて、目先リバウンド狙いの投資資金が流入した。

■国際石油開発帝石 <1605>  540.4円  +14 円 (+2.7%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>がしっかり。22日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の12月限が前日比0.61ドル高の1バレル=40.64ドルと上昇。22日に発表された米新規失業保険申請件数が予想を上回って減少したほか、追加経済対策の協議が進展することへの期待が浮上した。また、ロシアのプーチン大統領が現行の減産目標を維持し増産を見送る可能性を示唆するなど、原油需給の改善期待が相場を押し上げた。

■日本調剤 <3341>  1,842円  +47 円 (+2.6%)  本日終値

日本調剤<3341>が反発。22日の取引終了後、子会社メディカルリソースが、首都圏を中心に産業医業務提供事業を展開するWORKERS DOCTORS(東京都杉並区)の全株式を取得すると発表しており、これが好感された。今回の株式取得は、日本調剤グループの持つ医師紹介実績や全国規模の営業体制とWORKERS DOCTORSが有する産業医に関するノウハウやネットワークを活用することで、産業医業務提供事業の全国への展開を図るのが狙い。これにより、企業の健康経営には欠かせないメンタルヘルスを含む健康管理を中心とした労働衛生管理へのさまざまなニーズに対応するとしている。なお、21年3月期業績への影響は軽微としている。

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