注目銘柄ダイジェスト(前場):さくら、シマノ、グリーなど

市況
2020年10月28日 12時22分

グリー<3632>:565円(+48円)

大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は16億円で前年同期比35.6%増益となった。前四半期は0.6億円の赤字であった。市場予想は9億円程度であったため、想定以上の収益改善として評価の動きが先行へ。売上は想定線であったため、営業費用などのコスト削減効果が収益増を牽引する形に。なお、ゲーム事業のユーザーのコイン消費額も第1四半期には底打ちの様相を呈している。

さくら<3778>:879円(+139円)

大幅続伸で上昇率トップ。前日に上半期決算を発表、営業利益は6億円で前年同期比47.5%増益となった。従来予想の2.6億円を大幅に上回る着地となっており、ポジティブなインパクトが強まっているもようだ。リモートワークやオンラインビジネスの伸張に伴って、クラウド系サービスが順調に推移しているもよう。通期予想の7.4億円、前期比21.2%減は据え置いているものの、進捗率は81%に達しており、大幅上振れの公算は大きいとみられる。

シマノ<7309>:23460円(+3160円)

大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は543億円で前年同期比7.7%増益、7-9月期は同56.8%増と大幅増益に転じている。つれて、通期予想は従来の635億円から770億円、前期比13.2%増と一転しての増益見通しに上方修正。欧州における自転車部品の販売好調が業績上振れの主因、とりわけ、下期に入ってからは高額品の売上回復も鮮明化しつつあるもようだ。

Pアンチエイジ<4934>:5110円

公開価格(4140円)を37%上回る5670円で初値を付けた。会社設立は09年12月1日。主な事業は基礎化粧品の製造・販売。21年7月期の営業利益予想は前期比57.3%増の26.01億円としている。通信販売で主力ブランドの「DUO」が伸長し、利益が拡大すると見込む。また、育成中のブランド「CANADEL」についてはTVCMを放映しており、ブランド認知度の向上とともに小売店舗での販売を加速させる。

HOYA<7741>:12740円(+745円)

大幅続伸。前日の取引時間に上半期の決算を発表、引き続き評価の高まる展開になっている。コア営業利益は433億円で前年同期比4.2%減益、第1四半期の同18.7%減から減益率は縮小し、市場予想も上回る着地になっている。31億円ののれん減損なども実施している。また、発行済み株式数の1.07%に当たる400万株、400億円を上限とする自社株買いの実施も発表、取得株式は消却を予定としている。

富士通<6702>:12920円(-700円)

大幅反落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は400億円で前年同期比40.9%減益となり、530億円程度であった市場予想を大きく下回っている。国内ITサービスにおいて新型コロナのマイナス影響が強まったもよう。構造改革費用計上なども影響した。通期予想は2120億円、前期比0.2%増益を据え置いているが、携帯販社の譲渡益約250億円を織り込んでいるとみられる。

エムケー精工<5906>:414円(+27円)

大幅に4日続伸。21年3月期の営業利益を従来予想の6.00億円から10.50億円(前期実績10.11億円)に上方修正している。一般家庭向けの電子レンジ置台や小型保冷米びつ、パン焼き機が巣ごもり需要の増加でネット販売を中心に好調に推移したため。合理化やコスト削減などで経費が削減できたことも利益を押し上げる見込み。21年3月期第2四半期累計(20年3-9月)の営業利益は前年同期比29.7%増の8.11億円で着地し、会社予想(4.00億円)を上回った。

リボミック<4591>:385円(+2円)

3日ぶり反発。RBM-007(抗FGF2アプタマー)を用いた滲出型加齢黄斑変性症に対する第2相臨床試験の進捗に基づき、長期的な薬理作用に関する知見を得る追加試験の実施を米国食品医薬品局(FDA)から許可され、患者投与に向けた準備を開始したと発表している。21年12月までに完了する予定。既存薬には失明の原因となる網膜の瘢痕形成を抑制する作用がなく、今回の試験で瘢痕抑制に関する示唆が得られれば、臨床的に重要な結果になるという。

《ST》

提供:フィスコ

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