大紀アが一時10%高、21年3月期業績を上方修正
大紀アルミニウム工業所<5702>が3日ぶりに反発し、一時前日比9.7%高の655円に買われた。28日の取引終了後、21年3月期連結業績予想について、営業利益を45億1000万円から65億2000万円(前期比15.5%減)へ、純利益を28億6000万円から44億円(同21.2%減)へ上方修正したことが好感されている。
上期で国内の販売数量が低調に推移したことなどが響き、売上高は1307億円から1265億円(同20.5%減)へ下方修正した。ただ、いち早く回復した中国市場への輸出が増加したことに加えて、海外の製品価格と原料価格の価格差(スプレッド)が順調に推移したことが利益を押し上げる見通し。更に、大手需要先である自動車メーカーが回復傾向にあることも貢献する見込み。