カドカワが一時S高、未定としていた21年3月期業績予想は市場予想を上回る
KADOKAWA<9468>が一時ストップ高の3400円に買われ、年初来高値を更新した。29日の取引終了後、従来未定としていた21年3月期業績予想について、売上高2080億円(前期比1.6%増)、営業利益105億円(同29.8%増)を見込むと発表しており、営業利益で90億円前後を見込んでいた市場予想を上回り、これがポジティブサプライズとなっている。
成長事業として位置付けている書籍、アニメ、ゲーム、教育の4事業が通年にわたりグループを牽引し、過去最高の営業利益を見込むとしており、予想される新型コロナウイルス感染症の第3波の環境下でも安定性と成長力を確保しているという。なお、前期にあった子会社の売却に伴う売却益などがなくなるため、純利益は73億円(同9.9%減)を見込んでいる。
同時に発表した第2四半期累計(4~9月)連結業績は、売上高975億5300万円(前年同期比2.9%減)、営業利益78億4700万円(同22.8%増)、純利益52億600万円(同16.1%減)だった。