株価指数先物【引け後コメント】TOPIX先物はJPモルガンなど海外勢の売りが目立つ

市況
2020年10月30日 18時19分

大証12月限

日経225先物 22880 -440 (-1.88%)

TOPIX先物 1573.0 -37.5 (-2.32%)

日経225先物は前日比440円安(-1.88%)の2万2880円で取引を終了。寄り付きは2万3230円とシカゴ先物清算値(2万3300円)を下回って始まった。現物の寄り付き時点でシカゴにサヤ寄せするも2万3300円が高値となり、その後はじりじりと下げ幅を広げる展開となっている。前引けのTOPIXは1.29%の下落だったこともあり、後場は日銀のETF買い入れへの思惑が下支えとして期待されたが、グローベックスの米株先物ではNYダウ先物が500ドルを超える下落で推移するなか、後場一段安の展開となった。節目の2万3000円割れでいったんは下げ渋るも大引けにかけて下落幅を広げており、本日の安値で取引を終えた。

決算評価の流れからファナック <6954> 、アドバンテスト <6857> が下支えするも、一方で京セラ <6971> 、東京エレクトロン <8035> 、オムロン <6645> の決算が嫌気され指数の下押し役に。足元ではショートポジションが積み上がっていることから2万3000円割れを試す展開は想定内ではあったが、昨日のギャップスタートにおいてショートカバーが進んでいたとみていたこともあり、後場からの一段の下落にはややサプライズ感があった。

米国では取引終了後に大型テック銘柄の決算発表が相次ぎ、時間外取引で弱い値動きをみせていたことから、週末の米国株安を織り込んだ値動きともとれる。また、節目の2万3000円を割り込んできたことにより、ショート筋による買いヘッジ部分を外してきた可能性も。そのほか、まとまった売りバスケットオーダーを下値で受ける形も想定される。とはいえ、全体としてそれほど商いが膨らんでいないことから、大きな仕掛け的な動きというよりは、ポジション調整などによる影響が大きそうである。

NT倍率は先物中心限月前日の14.54となった。一時14.58まで上昇する場面がみられたが、引き続き14.60水準に近づく場面では、NTロング解消の動きも意識される。来週は米大統領選の結果を受けた市場の反応を見極めることになろうが、投票動向が伝わるごとにアルゴリズムのトレードが発動しやすいだろう。そのため、ポジションを大きく傾ける戦略は避け、NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)でのスプレッド狙いのスタンスは継続となる。

手口面では、日経225先物にソジェンが930枚、JPモルガンが850枚程度の売り越し。対してSBIが1200枚、クレディスイスが1100枚程度の買い越しだった。TOPIX先物ではJPモルガンが1650枚、メリルが1230枚、ドイツが1170枚、クレディスイスが940枚程度の売り越し。これに対してゴールドマンが1670枚、BNPパリバが1240枚、SMBC日興が1550枚程度の買い越しだった。日銀のETF絡みの売買が入っているとみられるが、手口は読みづらい状況。なお、野村が3090枚売りに対して3790枚程度の買い越しだった。買いが日銀ETF絡み、売りがレバETFの調整売りといった見方もありか。

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