明日注目すべき【好決算】銘柄 ワコム、TDK、レーザーテク (30日大引け後 発表分)

注目
2020年11月1日 11時00分

10月30日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

ワコム <6727>   ★今期経常を45%上方修正・7期ぶり最高益更新へ

◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.3倍の84.6億円に急拡大して着地。オンライン教育の普及を追い風に、ブランド製品事業でペンタブレットやディスプレーのエントリーモデル新製品の販売が大きく伸びたことが寄与。OEM提供先メーカー向けペンセンサーシステムなどが好調だったテクノロジーソリューション事業も業績拡大に貢献した。

併せて、通期の同利益を従来予想の60.5億円(予想レンジ中値)→88億円に45.5%上方修正。増益率が16.5%増→69.4%増に拡大し、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

ITメディア <2148>   ★今期最終を18%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆21年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比74.5%増の5.5億円に拡大して着地。リードジェン事業で展示会やセミナーをオンライン化するデジタルイベント関連の収益が大きく伸びたことが寄与。メディア広告事業で業務システムなどビジネス領域を中心に広告収入が拡大したことも大幅増益に貢献した。

併せて、通期の同利益を従来予想の9.5億円→11.2億円に17.9%上方修正。増益率が21.8%増→43.6%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

日食品 <2892> [東証2]  ★今期経常を27%上方修正、配当も10円増額

◆21年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の7.5億円→9.5億円に26.7%上方修正。増益率が2.6倍→3.3倍に拡大する見通しとなった。製紙向けでんぷん製品の出荷が振るわず売上高は計画を下回るものの、原料や燃料といった製造コストの低減に加え、コロナ禍に伴う営業活動の制限も寄与し、採算は大きく改善する。

業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の40円→50円(前期は25円)に増額修正した。

宮地エンジ <3431>   ★今期経常を43%上方修正

◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の35億円→50億円に42.9%上方修正。減益率が34.8%減→6.9%減に縮小する見通しとなった。手持ち工事が順調に進捗するなか、生産の効率化や工事採算の向上に加え、大型工事の設計変更などが寄与し、採算が大きく改善する。

すららネット <3998> [東証M]  ★今期経常を68%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆20年12月期の経常損益(非連結)を従来予想の2億8300万円→4億7600万円に68.2%上方修正。増益率が4.4倍→7.3倍に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。交付が決定した先端的教育用ソフトウェア導入実証事業費補助金の会計処理が確定し、売上高が計画を上回ることが寄与。営業活動のオンライン化で販管費が減少することも利益を押し上げる。

マキタ <6586>   ★今期税引き前を一転2%増益に上方修正

◆21年3月期の連結税引き前利益を従来予想の530億円→675億円に27.4%上方修正。従来の19.7%減益予想から一転して2.3%増益見通しとなった。外出自粛による巣ごもり需要や経済活動の再開による工具需要の拡大を背景に、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。

TDK <6762>   ★今期税引き前を一転16%増益に上方修正、配当も20円増額

◆21年3月期の連結税引き前利益を従来予想の700億円→1110億円に58.6%上方修正。従来の27.0%減益予想から一転して15.8%増益見通しとなった。上期にテレワーク・オンライン授業の導入や5G関連需要の拡大を受けて、二次電池や受動部品の販売が好調だったことが寄与。足もとでは自動車市場向け受動部品やセンサーの受注が急速に回復しており、これらを反映した。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の160円→180円(前期は180円)に増額修正した。

レーザーテク <6920>   ★7-9月期(1Q)経常は3.2倍増益で着地

◆21年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比3.2倍の43.9億円に急拡大して着地。半導体メーカーがEUV(極端紫外線)リソグラフィを用いた先端ラインの積極投資を継続するなか、EUV関連装置などの販売が拡大し、2.4倍の大幅増収を達成したことが寄与。

ウシオ電 <6925>   ★今期経常を一転黒字に上方修正

◆21年3月期の連結経常損益を従来予想の7.5億円の赤字(予想レンジ中値)→2.5億円の黒字(同)に上方修正した。欧米の新型コロナウイルス再拡大などを背景に、シネマ用クセノンランプや映像装置の需要低迷が継続するものの、経費削減などで収益性の改善が進み、採算は改善する見通し。

ドウシシャ <7483>   ★今期経常を一転41%増益に上方修正

◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比68.6%増の53.2億円に拡大し、従来の25.5%減益予想から一転して増益で着地。巣ごもり需要を背景にホームオフィス家具や扇風機、ホットプレートなどの自社開発品が好調だったほか、卸売り部門では除菌スプレーやマスク、ビニール手袋といった衛生関連用品の販売が伸びた。

併せて、通期の同利益を従来予想の55億円→88億円に60.0%上方修正。従来の12.1%減益予想から一転して40.6%増益見通しとなった。

東京都競馬 <9672>   ★今期経常を26%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆20年12月期の連結経常利益を従来予想の85.1億円→107億円に26.3%上方修正。増益率が6.3%増→34.2%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。公営競技事業でインターネット馬券購入システム「SPAT4」などの賃貸料が想定以上に伸びることが寄与。

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