株価指数先物【寄り前コメント】ギャップスタートはNTショートへのシフトも一考か

市況
2020年11月10日 8時12分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 25570 +710 (+2.85%)

TOPIX先物 1743.0 +62.0 (+3.68%)

シカゴ先物 25440 +580

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

9日の米国市場はNYダウ、S&P500が上昇する一方で、ナスダックが下落。大統領選ではトランプ大統領がバイデン氏の勝利を認めていないが、バイデン氏の勝利は揺るがないとの見方から不透明感が後退。また、米製薬大手ファイザーが開発中の新型コロナウイルス予防ワクチンの有効性が90%を超えるなど大きく前進したと伝わったことが好感された。

シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比580円高の2万5440円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比20円安の2万4840円で始まり、その後は2万4900円半ば辺りでの保ち合いが続いていたが、米国市場の取引開始後に急伸し、一時2万5900円まで上げ幅を広げている。ただし、3万ドルに接近したNYダウはその後上げ幅を縮めたほか、ナスダックが下げに転じた流れを受けて日経225先物も上げ幅を縮める形となり、2万5570円で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップアップで始まることになり、ショートカバーが強まりやすいだろう。オプション権利行使価格の2万5000円をあっさり突破し、2万5500円を捉えてくることになる。昨日の段階で2万5000円、2万5250円、2万5500円、2万5750円辺りでの売買が膨らんでいたこともあり、プレミアム狙いのコール売りポジションはヘッジが迫られることになりそうだ。

米国市場はロックダウン(都市封鎖)が警戒されるなか、ファイザーの新型コロナワクチンの有効性を材料視したインパクトが大きく、物色においても景気敏感株への流れが強まっている。そのため、急ピッチの上昇に対する反動も考慮し、いったんNTロングのポジションを利益確定させることも一考であろう。シカゴ先物にサヤ寄せする格好からのギャップアップにより朝方は日経225型優位となる。そのため、この段階でNTロングのポジションを解消し、その後の高値推移ではTOPIX先物優位を想定したNTショート(日経225先物売り、TOPIX先物買い)へのシフトとし、物色の流れを見極めたいところである。

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