話題株ピックアップ【夕刊】(2):国際石開帝石、めぶきFG、OLC

注目
2020年11月10日 15時18分

■国際石油開発帝石 <1605>  542円  +42 円 (+8.4%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>といった石油エネルギー株が急伸。国際石開帝石の株価は一時、前日に比べ9%超高に買われた。9日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の12月限が前週末比3.15ドル高の1バレル=40.29ドルへ急伸。米製薬大手のファイザーは新型コロナワクチンの治験で感染を防ぐ有効率が90%を超えたと発表した。これを受け、経済活動正常化への期待が高まり原油価格が上昇。それとともに石油エネルギー株に買いが流入した。

■めぶきFG <7167>  231円  +17 円 (+7.9%)  本日終値

9日に決算を発表。「上期経常は1%減益も対通期進捗は過去平均を超過」が好感された。

めぶきフィナンシャルグループ <7167> が11月9日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比1.0%減の316億円となり、通期計画の485億円に対する進捗率は65.2%に達し、5年平均の53.7%も上回った。

⇒⇒めぶきFGの詳しい業績推移表を見る

■JFE <5411>  870円  +61 円 (+7.5%)  本日終値

9日に決算を発表。「今期税引き前を赤字縮小に上方修正」が好感された。

ジェイ エフ イー ホールディングス <5411> が11月9日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前損益は1207億円の赤字(前年同期は427億円の黒字)に転落した。しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の1150億円の赤字→1050億円の赤字(前期は2134億円の赤字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。

⇒⇒JFEの詳しい業績推移表を見る

■ブラザー工業 <6448>  1,831円  +127 円 (+7.5%)  本日終値

ブラザー工業<6448>が3連騰。9日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を5600億円から6000億円(前期比5.8%減)へ、営業利益を310億円から535億円(同20.5%減)へ、純利益を250億円から400億円(同19.3%減)へ上方修正したことが好感された。上期において、在宅勤務・在宅学習向け製品の需要が高まったプリンティング&ソリューション事業や、手作り需要が喚起され普及機を中心に家庭用ミシンの販売が増加したパーソナル&ホーム事業が想定を上回ったことが要因。また、これを受けて下期の売上高・利益も従来予想を上回る見通しだという。また、業績予想の修正に伴い、従来中間・期末各17円の年34円を予定していた配当予想について、各27円の年54円に引き上げるとあわせて発表した。前期に対しては6円の減配になる予定だ。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高2900億6200万円(前年同期比8.9%減)、営業利益325億1800万円(同11.0%減)、純利益246億9700万円(同9.5%減)だった。

■鹿島 <1812>  1,232円  +71 円 (+6.1%)  本日終値

鹿島<1812>が後場一段高。正午ごろ、上限を1100万株(発行済み株数の2.14%)、または100億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。取得期間は20年11月11日から21年3月31日までで、株主還元の拡充並びに資本効率の向上を図るのが狙いという。同時に21年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆8700億円から1兆9100億円(前期比5.0%減)へ、営業利益を1110億円から1150億円(同12.9%減)へ上方修正した。従来予想に比べて、土木事業や国内関係会社における売り上げの増加が見込まれることに加えて、販管費が減少する見通しであることが要因としている。なお、純利益は従来予想の800億円(同22.5%減)を据え置いている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高9126億400万円(前年同期比3.7%減)、営業利益720億1400万円(同20.5%増)、純利益518億7200万円(同4.1%増)だった。

■オリエンタルランド <4661>  16,805円  +955 円 (+6.0%)  本日終値

オリエンタルランド<4661>が大幅続伸、一時1200円を超える上昇で1万7000円大台に乗せ上場来高値を更新した。前日の米国株市場ではワクチン開発への期待を背景に新型コロナウイルスで売り込まれた景気敏感株を中心に買いが加速した。東京市場でもこの流れを引き継ぎ、コロナ禍で業績が低迷し株価も売り叩かれた銘柄にリターンリバーサル狙いの買いが集まった。しかし、同社株は例外的で新型コロナの感染拡大で業績は落ち込んだが、株価が異色の強調展開を維持していた。そして、きょうの急騰でコロナショック前の昨年10月9日の上場来高値1万6980円を払拭し、未踏の1万7000円台乗せを果たした。信用取組は売り長で直近信用倍率は0.8倍台、日証金では現在株不足で逆日歩がつく状態にある。

■三井金属 <5706>  2,967円  +154 円 (+5.5%)  本日終値

三井金属鉱業<5706>は大幅高。9日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益が220億円(前期比2.4倍)になりそうだと発表。前回予想の10億円(同89.3%減)から一転して大幅増益見通しとなったことを好材料視する買いが向かった。金属価格が想定を上回る水準で推移していることやそれに伴う在庫要因の好転が寄与する。また、持ち分法投資損失の減少や受取配当金の増加、自動車部品セグメントのコスト削減も利益を押し上げるという。併せて、従来未定としていた期末一括配当は70円(前期は70円)実施する方針としたことも評価材料となった。

■TOWA <6315>  1,373円  +60 円 (+4.6%)  本日終値

TOWA<6315>が6連騰と上げ足を強め、25日移動平均線を大きく上に放れてきた。同社は樹脂封鎖装置を主力とする半導体製造装置メーカーで、コンプレッション型を中心に収益を伸ばしている。9日取引終了後に21年3月期業績予想の修正を発表、トップラインは計画ラインを減額したものの、営業利益は従来予想の20億円から23億1000万円(前期比2.8倍)に大幅増額しており、これを手掛かり材料に上値を見込んだ買いが継続した。次世代通信規格「5G」関連投資やテレワークの導入加速などに伴うサーバー向け需要の拡大が、好採算のコンプレッション金型・装置の受注拡大に結実している。

■三菱UFJ <8306>  445.9円  +17.9 円 (+4.2%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>のメガバンクが揃って上げ足を強めた。前日の米国株市場ではNYダウが急騰したが、米10年債利回りが0.93%台まで急上昇しており、これを背景にゴールドマン・サックスやJPモルガンなど大手金融株が軒並み大幅高に買われた。東京市場でもこの流れが波及する形で米国事業を展開するメガバンクにファンド系資金が流入したもよう。米国では足もとグロース株からバリュー株への資金シフトが観測されており、そのなかメガバンク各社は配当利回りが高くインカムゲイン狙いの買いも誘導している。

■飯田GHD <3291>  2,064円  +78 円 (+3.9%)  本日終値

飯田グループホールディングス<3291>は大幅続伸。9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高7383億2000万円(前年同期比12.4%増)、営業利益526億4700万円(同12.0%増)、純利益347億2800万円(同14.0%増)と2ケタ増益となったことが好感された。政府による各種住宅取得支援策などにより住宅取得環境が下支えされていることに加えて、新型コロナウイルス感染症に伴う生活様式の変化が、戸建分譲住宅への関心を高めており、グループ各社の戸建分譲事業が好調に推移した。なお、同時に未定としていた21年3月期通期業績予想を発表しており、売上高1兆3800億円(前期比1.6%減)、営業利益900億円(同7.8%増)、純利益580億円(同7.9%増)を見込むとした。

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