話題株ピックアップ【夕刊】(3):特殊陶、トヨタ、JMDC

注目
2020年11月10日 15時22分

■日本特殊陶業 <5334>  1,897円  +66 円 (+3.6%)  本日終値

日本特殊陶業<5334>が反発。9日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を4050億円から4170億円(前期比2.1%減)へ、営業利益を330億円から480億円(同0.9%減)へ、純利益を250億円から350億円(同3.9%増)へ上方修正したことが好感された。自動車関連事業において、主に利益率の高い補修用製品の販売が想定よりも早期に回復していることが要因としている。なお、下期の想定為替レートは1ドル=103円、1ユーロ=120円としている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1894億9000万円(前年同期比11.9%減)、営業利益167億5400万円(同40.3%減)、純利益124億5900万円(同33.6%減)だった。

■エフティグループ <2763>  1,430円  +40 円 (+2.9%)  本日終値

エフティグループ<2763>が後場急伸。午後1時ごろ、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を60億円から67億円(前期比7.1%増)へ、純利益を38億円から39億円(同0.1%増)へ上方修正したことが好感された。7月にアレクソンの保有株式をNo.1<3562>に譲渡したほか、6月及び9月にアローズコーポレーションの保有株式をMBOにより譲渡したのに伴い、売上高は490億円から420億円(同8.5%減)に下方修正した。ただ、2社の株式譲渡益に加えて、法人ソリューション事業が堅調であることや、小売電力サービスの収益性が向上したことが利益押し上げに貢献した。なお、業績予想の修正に伴い、26円を予定していた中間配当を28円に引き上げ、年間配当予想を63円(従来予想61円、前期61円)とした。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高205億4400万円(前年同期比10.6%減)、営業利益40億900万円(同10.9%増)、純利益22億4900万円(同1.0%増)だった。

■エディオン <2730>  1,028円  +15 円 (+1.5%)  本日終値

エディオン<2730>が大幅反発。9日の取引終了後、21年3月期上期(4~9月)の連結経常利益を従来予想の67億円から166億円へ2.5倍も増額修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。テレワークの普及や巣ごもり需要を追い風に、パソコン、テレビ、調理家電、ゲームなどの販売が好調だった。また、販管費を想定以上に削減したことも利益上振れに貢献した。上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の140億円から240億円(前期比79.6%増)へ大幅上方修正している。

■トヨタ自動車 <7203>  7,267円  +94 円 (+1.3%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>が6連騰で7300円台に買われ8月中旬以来の水準を回復。また、ホンダ<7267>は3連騰で一時2970円台まで買われ、6月10日以来の3000円大台復帰を目前にしている。足もと外国為替市場は上下にボラティリティの高い動きをみせているが、前日の米長期金利急上昇を背景に1ドル=105円台までドル高・円安方向に振れたことで輸出採算改善期待が自動車セクターの株価にポジティブに働いたほか、バイデン新政権で米中摩擦が緩和するとの見方が、大手自動車メーカーの事業展開がしやすくなるとの思惑を呼んでいる。また、前日の米国株市場ではグロース株が売られ、バリュー株に物色の矛先が向いており、その流れでPERやPBRの低い自動車セクターは買いが入りやすくなったもようだ。

■セプテニHD <4293>  373円  +1 円 (+0.3%)  本日終値

セプテーニ・ホールディングス<4293>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が9日付で投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」とし、目標株価を270円から490円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、21年9月期の営業利益予想が会社予想(Non-GAAP営業利益)を上回る可能性が高いと指摘。20年7~9月期にポジティブ・サプライズだったデジタルマーケティング事業は、デジタルコンテンツ会社からの広告出稿増が一因であったもようで、その収益が中期的に四半期ベースで積み上がるとは考え難いが、他方で、今四半期の収益は一時的であり、翌四半期から大きく落ち込むとも考え難いという。堅調に推移している電通協業に加え、セプテニHDのオーガニックでも業績モメンタムが上昇した点はポジティブとしている。

■FDK <6955>  964円  +2 円 (+0.2%)  本日終値

FDK<6955>はしっかり。同社は9日、10Ah(アンペア時)の積層可能な水素/空気二次電池を開発したと発表した。今後、同製品を用いた蓄電池システム開発を進め、2021年度に再生可能エネルギーと組み合わせた実証模擬実験の実施を予定しており、22年度の量産化に向けて取り組んでいくとしている。

■JMDC <4483>  5,020円  -1,000 円 (-16.6%) ストップ安   本日終値

JMDC<4483>がストップ安。9日の取引終了後、海外募集による200万株の公募増資と既存株主による50万株の株式売り出しを実施すると発表。新株発行が発行済み株式数の約3.8%となることから、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。新株発行価格は5598円で、約107億円の調達資金については、借入金返済などに充てるという。

■ケネディクス <4321>  568円  -100 円 (-15.0%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率8位

9日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が42%減益で着地・7-9月期も81%減益」が嫌気された。

ケネディクス <4321> が11月9日大引け後(15:30)に決算を発表。20年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比42.1%減の68.7億円に落ち込み、通期計画の164億円に対する進捗率は41.9%にとどまり、5年平均の80.3%も下回った。

⇒⇒ケネディクスの詳しい業績推移表を見る

■ワールドHD <2429>  1,983円  -283 円 (-12.5%)  本日終値

9日に決算を発表。「今期経常を24%下方修正、配当も11.1円減額」が嫌気された。

ワールドホールディングス <2429> が11月9日大引け後(15:30)に決算を発表。20年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比12.1%減の36億円に減った。業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の99.8円→88.7円(前期は52.7円)に減額修正した。

⇒⇒ワールドHDの詳しい業績推移表を見る

■図研 <6947>  2,677円  -269 円 (-9.1%)  本日終値

9日に決算を発表。「上期経常が42%減益で着地・7-9月期も39%減益」が嫌気された。

図研 <6947> が11月9日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比41.5%減の10.6億円に落ち込み、通期計画の28億円に対する進捗率は38.1%にとどまったものの、5年平均の32.0%を上回った。

⇒⇒図研の詳しい業績推移表を見る

●ストップ高銘柄

不二硝子 <5212>  1,715円  +300 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値

寿スピリッツ <2222>  6,030円  +1,000 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値

関西みらい <7321>  485円  +80 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値

T&Gニーズ <4331>  616円  +100 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値

EAJ <6063>  948円  +150 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値

など、20銘柄

●ストップ安銘柄

不二ラテックス <5199>  5,600円  -1,500 円 (-21.1%) ストップ安   本日終値

MDV <3902>  2,351円  -500 円 (-17.5%) ストップ安   本日終値

テラ <2191>  736円  -150 円 (-16.9%) ストップ安   本日終値

アイティメディア <2148>  2,487円  -500 円 (-16.7%) ストップ安   本日終値

Jストリーム <4308>  5,170円  -1,000 円 (-16.2%) ストップ安   本日終値

など、9銘柄

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