注目銘柄ダイジェスト(前場):Eストアー、電子材料、ブイキューブなど

市況
2020年11月13日 12時12分

大幸薬品<4574>:1810円(-103円)

大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は42.4億円となった。決算期変更の経過期間に当たるため増減率は算出されないが、前年同期9.8億円との比較では実質大幅増益になっている。ただ、新型コロナ対策製品の需要拡大に伴い、第1四半期も27.6億円の水準であったため、インパクトは乏しくなっている。9カ月決算の今期予想は55億円を据え置いており、高値からは大きく調整しているものの、あらためて出尽くし感が優勢に。

電子材料<6855>:1424円(-256円)

大幅反落。第三者割当による新株予約権の発行を発表している。発行する新株予約権は2万個で潜在株式数は200万株、すべて権利行使された場合の希薄化率は18.86%となる。当初行使価額は1606円となっている。調達資金は32億円超となり、主にブローブカード事業における製造設備にかかる設備投資資金に充当する計画。潜在的な希薄化が懸念されるほか、当面の需給悪化も警戒される展開に。

ブイキューブ<3681>:2711円(+342円)

大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業損益は5.6億円で、前年同期比7.2億円の損益改善となっている。11月9日に通期業績上方修正を発表しており、収益改善ペースの拡大自体は想定線とみられる。一方、発行済み株式数の0.82%に当たる20万株、3億円を上限とする自社株買いの実施発表、21年12月期営業利益20億円、22年12月期35億円とする中期計画の数値目標などは、一段の買い材料になっているとみられる。

アンジェス<4563>:1484円(+167円)

大幅に3日続伸。カナダのバイオ医薬品企業バソミューンと共同開発している新型コロナウイルス治療薬「AV-001」について、米食品医薬品局(FDA)から臨床試験開始の許可を得たと発表している。AV-001は血管内皮細胞表面に発現する膜貫通型タンパク質のTie2受容体を標的とする新規治験薬。臨床試験開始の発表で新薬開発への期待が高まり、買いが集まっているようだ。

新光電工<6967>:1919円(+72円)

大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も1300円から2800円にまで引き上げている。MPU メーカーのチップレット技術採用に伴い、パッケージの大型化・多層化・複雑化が進展する可能性が高いとみられるほか、依然として需給はひっ迫状態にあり、需要拡大フェーズは当面続くとの見方としている。21年3月期営業利益は146億円、22年3月期は188億円に上方修正のもよう。

日産自<7201>:440.7円(+31.7円)

大幅反発。前日に第2四半期の決算を発表、営業損益は48億円の赤字となったが、第1四半期1539億円の赤字からは大幅に赤字幅が縮小している。販売費用や固定費などコストの低減が大幅赤字縮小の背景。コンセンサスを大きく上回る損益改善を好感する動きが優勢。ただ、通期計画は4700億円の赤字から3400億円の赤字に上方修正しているが、下半期の再度の損益悪化見通しはやや上値抑制要因になっている。

Eストアー<4304>:1610円(+300円)

ストップ高。21年3月期第2四半期累計(20年4-9月)の営業利益を前年同期比61.6%増の3.76億円と発表している。M&Aなどが寄与し、システム事業セクターや販売事業セクターが好調だった。決済事業セクターも巣ごもり消費で順調に伸びた。通期予想は前期比16.6%減の3.98億円で据え置いた。進捗率は94.5%。また、24年度の営業利益目標を20億円とする中期経営計画を策定している。

マクドナルド<2702>:5170円(-70円)

大幅に5日ぶり反落。20年12月期第3四半期累計(20年1-9月)の営業利益を前年同期比17.8%増の253.57億円と発表している。店内飲食が減少する一方、テイクアウトやドライブスルー、デリバリーが伸長したことから増益を確保した。通期予想は前期比3.5%増の290.00億円で据え置いた。進捗率は87.4%と順調だが、前日までの続伸の反動に加え、材料出尽くし感から売り優勢となっている。

《ST》

提供:フィスコ

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