話題株ピックアップ【昼刊】:ヤーマン、フリー、Jストリーム

注目
2020年11月18日 11時39分

■ヤーマン <6630>  2,022円  +204 円 (+11.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

ヤーマン<6630>が急反発。17日の取引終了後、21年4月期の連結業績予想について、売上高を260億円から350億円(前期比52.3%増)へ、営業利益を26億円から58億円(同2.3倍)へ、純利益を15億2600万円から34億2000万円(同2.6倍)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の影響で在宅時間が長くなり、美容健康機器というカテゴリが好調となるなか、多種多様な製品ラインアップが顧客ニーズにマッチしたことや、販売チャネルの多角化が奏功しリスク分散が図られたこと、特別給付金効果による需要捕捉に成功したことなどから、想定以上にインフォマーシャルやECを軸とした直販部門が大きく売り上げを伸ばした。また、中国国内でも日本と同様にECによる通信販売が好調となり、売上高・利益ともに予想を上回った。同時に、売上高500億円、営業利益率20%以上を目指す中期経営計画と、売上高1000億円、営業利益率20%以上を目指す長期目標を発表。美容機器における新たな美容カテゴリーの創造と製品化や、体験型事業(コト消費)展開との相乗効果を図るとした。

■フリー <4478>  8,290円  +470 円 (+6.0%)  11:30現在

フリー<4478>が一時約7%高の8360円に買われたほか、マネーフォワード<3994>など東証マザーズに上場する時価総額上位銘柄の一角に買われるものが目立つ。ここマザーズ指数の下落が目立っていたが、前日は75日移動平均線に接触する寸前まで水準を切り下げており、この水準で切り返せるかどうかきょうの値運びに注目が集まっていた。きょうは、日経平均が利益確定売りに値を下げる一方、時価総額上位の銘柄に切り返すものが増えており、マザーズ指数はいったん下げ止まる形となっている。

■Jストリーム <4308>  4,820円  +130 円 (+2.8%)  11:30現在

Jストリーム<4308>が3日ぶりに反発している。17日の取引終了後、18日から開催される国際放送機器展「Inter BEE 2020 ONLINE」内の企画別コンファレンス「INTER BEE FORUM(基調講演)」全14講演のライブ配信と配信終了後の一部講演のオンデマンド配信を担当すると発表しており、これが好感されている。「Inter BEE 2020 ONLINE」は放送・映像・通信・音響・照明・メディアビジネスのメディアとエンターテインメント関連産業の最新情報とイノベーション成果が一堂に集まる展覧会で、今年はオンラインで開催される。今回の配信では、Jストリームの動画配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」を使用し、ライブ配信は収録済みの動画を指定した時間に自動で配信できる「疑似ライブ配信機能」をメインに、リアルタイムのライブ配信やオンデマンド配信も活用するという。

■国際石油開発帝石 <1605>  583円  +13 円 (+2.3%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>が全般軟調地合いに逆行し3日続伸、ここ上値指向の強さが目立つ。WTI原油先物価格が11月に入ってから戻り歩調を強め、前日も小幅ながら続伸し1バレル=41ドル43セントと40ドル台を固める動きにある。これは原油市況と株価連動性の高い同社株にはポジティブ材料だ。また、世界的に温暖化ガス排出を実質ゼロにする「脱炭素社会」への動きが加速するなか、CO2の地下貯留への取り組みも進んでいる。そのなか、同社は地質的に安定している豪州などで検討を進めており、「カーボンニュートラル」関連の一角としてもマーケットの視線が向かっているもようだ。

■ホープ <6195>  6,250円  +110 円 (+1.8%)  11:30現在

ホープ<6195>が6日ぶりに反発している。午前11時ごろ、内閣府の「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」に会員登録されたと発表しており、これが好感されている。「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」は、SDGs(持続可能な開発目標)の国内実施を促進し、より一層の地方創生につなげることを目的に、広範なステークホルダーとのパートナーシップを深める官民連携の場として内閣府が設置したプラットフォーム。同社では、今回の登録を通じて、地域課題の解決策を探している自治体と、自治体向けの営業に課題を抱えている企業をつなぐサービス「ジチタイワークスHA×SH(ハッシュ)」をはじめとする官民連携サービスの普及などを図る方針だ。

■パーソルHD <2181>  1,807円  +31 円 (+1.8%)  11:30現在

パーソルホールディングス<2181>が3日続伸している。午後10時ごろ、グループ会社でエンジニアの人材派遣を手掛けるパーソルテクノロジースタッフが、出社を前提としないエンジニアの「完全リモートワーク派遣」サービスを全国で提供開始すると発表しており、これが好材料視されているようだ。同サービスは、出社を前提とした仕事選びから場所の制約を取り除き、全国の多様な仕事とエンジニアをつなぐのが狙い。営業担当が案件内容や必要スキルなどの情報を入手した後、キャリアアドバイザーが登録エンジニアの中からスキル・経験や志向性のマッチするエンジニアを人選するというもので、就業開始時の雇用契約、諸説明などもオンラインで行い、 就業開始までも自宅で完結することができるとしている。

■日経Dインバ <1357>  565円  +7 円 (+1.3%)  11:30現在

NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が反発。日経平均株価の値動きと逆方向に連動するETFできょうは全体地合い悪のなかでリバウンド態勢にある。同銘柄については全体相場に高値警戒感が意識されるなか、個人投資家が信用取引を使った買いを高水準に入れている。直近の信用買い残は1億2000万口を超えており、これは今年8月中旬以来の水準。信用倍率は23.16倍と圧倒的に買い長であり、個人投資家は日経平均の先安を見込む向きがいかに多いかを物語っている。ただ、これまでの経緯では思惑とは真逆の動きをみせている。

■アークス <9948>  2,210円  +1 円 (+0.1%)  11:30現在

アークス<9948>がしっかり。17日の取引終了後、栃木県でスーパーマーケットを31店舗展開するオータニ(栃木県宇都宮市)と経営統合することで基本合意したと発表しており、これが好材料視されている。経営統合はアークスを完全親会社、オータニを完全子会社とする方法で行われ、来年3月1日をメドに統合する。北海道から北関東地方へと続く東日本エリアにおける食品流通企業グループを形成することでグループシナジーを享受するのが狙いという。なおアークスでは、同件による21年2月期業績への影響は軽微としている。

■ダイキョーニシカワ <4246>  677円  -38 円 (-5.3%)  11:30現在  東証1部 下落率6位

ダイキョーニシカワ<4246>が大幅反落している。17日の取引終了後、16日午前に発生した関係会社エイエフティーの火災に関する被害状況を発表。エイエフティー第1工場の第1塗装ライン(約1400平方メートル)が焼失したとしていることから、業績への影響が懸念されているようだ。なお、業績に与える影響は現在精査中としている。

■東京エレクトロン <8035>  32,410円  -590 円 (-1.8%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が6日ぶりに反落となったほか、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>などの半導体製造装置関連株が安い。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株指数が揃って下落したほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日ぶりに反落した。足もと外国為替市場で円高傾向に振れているほか、きょうは画像処理半導体大手エヌビディアの決算発表が予定され、この結果にも注目が集まりやすく、半導体周辺銘柄は目先買いポジションを低める動きが出やすいタイミングにある。

■トヨタ自動車 <7203>  7,327円  -112 円 (-1.5%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株に利益確定の売りが優勢。足もと外国為替市場でドルが売られ、1ドル=104円20銭近辺のドル安・円高に振れており、これが輸出セクターのなかでも特に為替感応度の高い自動車セクターに逆風となっている。トヨタの21年3月期通期想定為替レートは先の中間決算発表時に1ドル=106円に円安方向に修正(従来設定は105円)しており、実勢はそれよりも円高に傾いていることから収益に対する下方修正圧力が意識される。

■任天堂 <7974>  53,160円  -30 円 (-0.1%)  11:30現在

任天堂<7974>は3日続落と下値模索の展開にある。年末商戦を前に10月下旬から11月初旬にかけて下値を切り上げる展開にあったが、ここにきて売り圧力が強い。市場では「抜群の好業績もニンテンドースイッチ効果についてはかなり株価面で織り込みが進んだとみられる。きょうは為替が円高方向に振れていることに加え、三菱UFJモルガンが17日付で投資判断をアンダーウェートに引き下げたことも追い打ちをかけた格好となったようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。売買代金は東証1部上場企業の中で2位となっており、個人投資家を交え商いが活発化している。

■イナリサーチ <2176>  945円  +150 円 (+18.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

イナリサーチ<2176>がストップ高カイ気配。この日の寄り前、同社と慶應義塾大学医学部、東海大学医学部及び滋賀医科大学医学部による研究グループが、カニクイザルを用いて子宮移植を行い、非ヒト霊長類動物において世界で初めて子宮移植後の出産に成功したと発表しており、これが好材料視されている。生まれつき子宮がない、もしくは何らかの原因で子宮を失った20~30代の子宮性不妊症の女性は国内で約6万人存在するといわれており、それらの女性は自らのお腹で妊娠、出産することが不可能だったが、2000年ごろから子宮を移植することで妊娠出産を目指す子宮移植研究が行われていた。これまで、ラットやヒツジなどの動物での子宮移植後の出産は報告されていたものの、ヒトに解剖生理学的に近い非ヒト霊長類動物を用いた子宮移植後の出産は報告されていなかったが、研究グループでは今回、MHC(主要組織適合性複合体)統御カニクイザルを用いて子宮移植を行い、非ヒト霊長類動物において世界で初めて子宮移植後の出産に成功したとしている。

■日本エンタープライズ <4829>  250円  +36 円 (+16.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

日本エンタープライズ<4829>が急騰。同社はゲームや音楽などスマートフォン向けコンテンツ配信を主力展開するほか、法人向けシステムインテグレーションも手掛ける。17日取引終了後、同社は7月にWeb会議システム「NEEDS」のサービスを開始しているが、これに顔認証機能を導入したバージョンアップ版を11月20日から開始することを発表しており、これを材料視する買いが集中した。

■不二硝子 <5212>  3,810円  +310 円 (+8.9%)  11:30現在

不二硝子<5212>が大幅高で3連騰、需給相場の様相を強めている。今3月期業績予想の上方修正と米国製薬メーカーのワクチン開発期待を背景とした医薬品向け管瓶需要の拡大思惑が株価を強く刺激する格好となっているが、「直近10営業日(今月4日終値からきょうの高値まで)で3.3倍強と大きく変貌しており、既にマネーゲーム化している。13日から増し担保規制がかかっているがほとんど影響を受けていない」(国内中堅証券ストラテジスト)状況にある。

●ストップ高銘柄

ティアンドエス <4055>  17,970円  +3,000 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在

フィット <1436>  1,090円  +150 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.